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バートン サーパント スプリントSWB6020 BARTON serpent SPRINT SWB6020 made in netherland
バートン社としては最終モデルとなる サーパントスプリントSWB6020です。 SWBとはショートホイールベースの略でテクニカルコースに対応するモディファイがされたモデルです。 ヨーロッパ車はとかく高速コースに対応した形で当初リリースされますが結局テクニカルコースに合わせたモディファイがされることが多いです。 恐らく最大公約数的にはテクニカルコースに照準を絞ったマシンの方がオールマイティに対応できるということだと思います。 この時期のサーパントはオール自前を目指してエンジンはもとよりチューンドパイプまで自社品を準備していました。 最終モデルである6020シリーズにはリアのフローティングボディマウントが採用されました。どのメーカーが初めて採用したかは時代考証が必要となりますがサスのバンプ量にかかわらずボディの位置を保持できるこの構造は現在の1/8GPレーシングには欠かせないものの一つだと思います。 当然狙いは安定したリアダウンフォースの確保にあります。 このスプリントにはフロントサスのインボードタイプがオプション設定されていました。パーツはありますがちょっとスマートではないので現在は取り外していますがサーパント初のインボードマシンという部分ですのでまた取り付けたら紹介します。 これにてバートンの1/8GPレーシングモデルはコンプリートとなります。 引き続きサーパント社にチェンジしたモデルも展示してまいります。
1/8GPレーシング バートン サーパント 1990motonica-mania
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バートン サーパント スプリント6000 BARTON serpent SPRINT6000 made in netherland
バートン時代のラストモデルとなるスプリント6000です。 クワトロからのフルモデルチェンジで現在の1/8GPレーシングのスタイルはほぼこの時代に作られたといっても過言ではないモデルです。 そんなスプリントではありましたが1989年の世界戦ではBMT891とランベルトコラーリのコンビの牙城を崩すことができませんでした。 国内でも人気を2分していましたがスプリントの方が多かったように思います。 このマシンはスプリントの前期といえるロングホイールベース仕様となります。 搭載エンジンはSパワーです。サーパントがエンジンまでピコにOEMさせていた時代で同社の勢いを強く感じるところでもあります。
1/8GPレーシング バートン サーパント 1989motonica-mania
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バートン サーパント・クワトロ4WD(後期) BARTON serpent quattro (Latter) made in netherland
バートン社サーパントクワトロ4WD(後期)です。 クワトロは全期モデルをコンプリートしています。 後期モデルは後継モデルであるスプリントを意識したものになりつつあります。 ホイールなどもスプリントに採用されたものがクワトロ後期時代には登場し始めていました。 リアアクスルもタイミングベルト方式となったことが後期の大きな特徴です。 1985年にサーパント初の世界タイトルを手にしたクワトロですが87年の連続優勝をかけてさらなる熟成を重ねていきました。 アルミパーツはブラックアルマイトされ精悍な1/8GPレーシングの基本スタイルが構築されつつあった時代です。 クワトロにはプラックフィニッシュという優勝記念モデルが格安キャンペーンされ国内で多数出回りましたがあれはスプリンへの移行にあたり旧パーツを裁くためのモデルでした。(ジュラシャーシ在庫が無くカーボンで代用) このマシンはサーパントが本気で1987世界戦を制覇すべくリリースしていた後期モデルとなります。
1/8GPレーシング バートン サーパント 1987motonica-mania
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バートン サーパント・クワトロ4WD(中期) BARTON serpent quattro (middle) made in netherland
バートン社サーパントクワトロ4WD(中期)です。 このモデルは正式に4WD化されたクワトロになります。アッパーデッキがジュラルミンになりリアアクスルはギアトレーンとなりました。 1985年の世界戦は日本で初めてTDL特設駐車場で行われましたがその大会でロディ・ローム選手が優勝したモデルとなります。 初期のコンバージョンに比べて全体的に洗練されたマシンとなっています。 クワトロのベルトドライブは非常に駆動が軽くよく走ることがうかがえるマシンです。 エンジンはイタリアのモンディアル3.5を搭載しています。 チューンドパイプはバギー用を仮につけています。
1/8GPレーシング バートン サーパント 1985motonica-mania
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バートン サーパント・クワトロ4WDコンバージョン(初期) BARTON serpent quattro (first) made in netherland
バートン社サーパントクワトロ4WD(初期)です。 クワトロは1982年に登場したサーパントの4独サスカーですが時代の流れとともに4WDにコンバージョンされたモデルです。 世界初の4独4駆カーであるSGコロンビアMK4の登場を受け4WD化された初期のクワトロです。 サーパントはこの時代ですでに2スピードミッションを搭載しており1/8GPレーシングの世界で素晴らしい構造をもたらしていました。 このマシンにはまだ出始めだったイタリアのノバロッシエンジンが搭載されています。 見ての通りRCメカも搭載されていますので今も走行させています。 ビンテージカーというよりは普通に走ってしまうところがサーパントのすごいところです。 バージョン的にはクワトロ4WDの初期モデルでリアアクスルの駆動がチェーンドライブになっています。このあたりも時代を感じさせるところでマニアにはたまらないところであります。 こんなマシンが1984年すでに走っていたというところがすごいです!!
1/8GPレーシング バートン サーパント 1984motonica-mania
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バートン サーパント スーパープロ 1980 BURTON SERPENT Super Pro
オランダ バートン社のサーパントスーパープロです。 サーパントは当初バートン社のアイテム名でした。 バートンは社長のピーター・ベルボーと設計担当のロニー・トンの名前から由来したものです。二人は共にトップドライバーとしても1/8GPレーシング初期から出場していました。 1977の初回世界戦ではイギリスPBのマシンで出場していましたが1979年からは 自社開発のマシンスーパープロを投入して現在に至ります。 ここではバートン製とサーパント製を区別してご紹介します。 スーパープロはサーパント初のレーシングカーで日本には日興トレーディングから輸入されていました。当時は2WDフラットパンシャーシから4独サスカーへの過渡期直前で国内のセールスはごくわずかでした。 国内でもスーパープロを所有するコレクターはほとんどおられないと思います。 スーパープロは4独サスカーが発売された後もスーパーフラットパンとしてサーキットを走り続けました。フラットパンはシンプルな構造でメンテ・セッティングの手間が無く走行に集中できるメリットがあるため80年代当初は生き残りましたがサスカーの熟成により大きな性能差が生まれたため衰退しました。 1/8GPレーシングの世界は各国がナショナリズムをかけてしのぎを削る世界であり、栄枯盛衰の歴史でもあるところです。
1/8GPレーシング バートン サーパント 1980motonica-mania
