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京商 ファントム21 4is Kyosyo fantom21 4is made in japan
京商ファントム21 4is 海外勢に対し4独化に後れを取った京商が4駆4独への答えとしてリリースしたマシンでしたが設計思想が古く目立った戦績も残せませんでした。 そういう意味では激レアなマシンです。 サスペンションアームは4輪独立化されましたがサスストロークが短く海外マシンと比べ古さを感じさせます。また、シャーシもパンカーから踏襲したFRP+ジュラルミンの2ピースで積極的にサスアームを働かせるものではありませんでした。世界的に見れば一世代前のものをリリースしたイメージでした。 この4isの失敗により京商は一時自前のマシン開発を断念しました。別ページでご紹介しているイタリアのBMTのディーラーとしマシンをリリースすることになりました。
1/8GPレーシング 京商 1987motonica-mania
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SGスペース・ヨーロッパ SG Racing SPACE EUROPE made in italy
SGレーシング スペース・ヨーロッパ イタリアの名門SGレーシング最後の1/8GPレーシングです。 SGは1984年にコロンビアMk4で世界初の4駆4独カーを発表し1/8GPレーシング界を一気に変貌させましたがシャフトドライブという特殊な構造に限界があり1985年の世界戦では後続の他社ベルトドライブの4駆4独マシンの後塵を浴びることとなりました。 1987世界戦に照準を合わせてSGもベルトドライブ4WDマシンを開発したものがスペースです。しかしながらサーパントクワトロとアソシRC500の熾烈な頂上戦争に一矢報いることなく消えて行ったマシンでした。 構造的にはフロントの大幅にレイダウンされたダンパーが目立ちます。ダンパーは大容量が採用されておりダンピング効果は大きいものとなっています。当然2スピードミッションが搭載され基本性能は他社に引けを取っていません。サスアームなども一新されジオメトリーも刷新されました。ホイールのクイックチェンジ機構は独自のもので複雑で信頼性の関係から採用するメーカーはありませんでした。 このスペース・ヨーロッパにて伝統あるSGレーシングの幕は下りました。寂しくも栄枯盛衰が激しい1/8GPレーシングの世界の儚さを伝える一台です。
1/8GPレーシング SG レーシング 1987motonica-mania
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バートン サーパント・クワトロ4WD(後期) BARTON serpent quattro (Latter) made in netherland
バートン社サーパントクワトロ4WD(後期)です。 クワトロは全期モデルをコンプリートしています。 後期モデルは後継モデルであるスプリントを意識したものになりつつあります。 ホイールなどもスプリントに採用されたものがクワトロ後期時代には登場し始めていました。 リアアクスルもタイミングベルト方式となったことが後期の大きな特徴です。 1985年にサーパント初の世界タイトルを手にしたクワトロですが87年の連続優勝をかけてさらなる熟成を重ねていきました。 アルミパーツはブラックアルマイトされ精悍な1/8GPレーシングの基本スタイルが構築されつつあった時代です。 クワトロにはプラックフィニッシュという優勝記念モデルが格安キャンペーンされ国内で多数出回りましたがあれはスプリンへの移行にあたり旧パーツを裁くためのモデルでした。(ジュラシャーシ在庫が無くカーボンで代用) このマシンはサーパントが本気で1987世界戦を制覇すべくリリースしていた後期モデルとなります。
1/8GPレーシング バートン サーパント 1987motonica-mania
