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東京タワー (東京ランドマーク)
それは東京スカイツリーが開業した頃と記憶している。恐らく2012年のことであろう。私は静岡に住んでいる祖父と家族で東京スカイツリーに出かけた。その帰り道、私の目に奇妙なモニュメントが飛び込んできた。まるで大きなガチャガチャのようで、水色の玉が自らの身長より高い位置で大量に購入者を待機している。そんな光景を見惚れていたら、気前の良い祖父は欲しいのだろうと勘違いしたらしい。一つ買って良いと言われた。 ガチャでありながらカプセルを選べる仕様であったため、手にとってお目当てのスカイツリーを当てようとした。近くには、スカイツリーは重いとポップが張り出されていたため、重めの玉を手に取る。購入し見てみると、それはかつての日本のシンボル、東京タワーであった。 帰りの電車では、元々ミニチュアが好きな私は組み立て式のそれを用いて破壊したりまた組み合わせたりと巨人になったつもりで遊んでいた。祖父もその様子をたいそう喜ばしく思っていたと記憶している。 これが、私と海洋堂のフィギュアの初めての出会いである。その点でいえば、我が家で最も大切な品といえるだろう。 時は流れて2024年9月、ソラマチに行った私は偶然当商品、「東京ランドマーク」を発見すると国会議事堂を目当てに1時間半にわたる激闘を繰り広げる。そんな中当ててしまった東京タワーを、仕方がないため元々所持していたものと交換することにした。塔自体の出来栄えは元々所持していたものの方が素晴らしかったため、色落ちや汚れが顕著な土台の部分を交換した。そうして生まれ変わった東京タワーは、私の人生とともにいつまでもあの頃の思い出を紡ぐだろう。
15B フィギュア 海洋堂無縁せき
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東京スカイツリー (東京ランドマーク)
東京ランドマークでは当たりの部類に入る。大きさの割にスカイツリーの構造がかなり精密に再現されておりとてもクオリティが高いといえる。
19A フィギュア 海洋堂無縁せき
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東京都庁 (東京フィギュアみやげ)
現東京国際フォーラムの地にあった都庁は、淀橋浄水場の新宿副都心化によって生まれた土地に移設された。 建造時は税金の無駄遣いと称された賛否両論の当建物だが、今では東京を代表するシンボルの一つである。 さて、当フィギュアは素材の軽さや窓などの作りがややチープで、正直東京ランドマークの外れ枠となってしまった東京都庁から生まれ変わっている。 具体的には、都庁本体が小型化したのにも関わらず窓などはデフォルメされておらず、また東京都議会議事堂までの広場が再現されており、フィギュア化の範囲が大きく広がっている。 画像の左側が東京フィギュアみやげの東京都庁、右側が東京ランドマークの都庁。
16A フィギュア 海洋堂無縁せき
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国会議事堂 (東京ランドマーク)
ある休日、浅草からスカイツリーまで歩いて、ソラマチで登ってもないのにみやげを物色していた時のこと。水色の玉に包まれた東京ランドマークの名をもつそれは、12年もの時を超え存在していた。国会議事堂以外は所持していたため、1時間半かけて国会議事堂を当てるべく執念で厳選した。2回のはずれを経て、3回目でついに念願の当フィギュアを手にした。 重さや前部のみでない範囲など贅沢さが漂い、難しい凹凸も潰れが少ない。
18A フィギュア 海洋堂無縁せき
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雷門 (浅草フィギュアみやげ)
東京ランドマーク及び浅草フィギュアみやげにラインナップされている当フィギュア。二つの違いは東京ランドマーク特有の黒い建物の名前が書かれた台座の有無だが、こちらで展示している浅草フィギュアみやげの雷門にはそれが無い。また、台座に合わせる関係で地面も東京ランドマークの方が若干広いように見える。しかしながら、おそらくガチャカプセルのみの販売で、個人的はずれが多い浅草フィギュアみやげで確率に勝利し手に入れるこちらの方が価値が高いように思える。 館長は浅草寺で大吉を出し、浅草フィギュアみやげなるものを見つけて大枚をはたいてでも雷門を手に入れるつもりでいたら一発で出てしまった。びっくりした。 細部まで忠実に再現されていて、文字もはっきりしているが一番大切な提灯が傾いているのが玉にきず。とはいえこのコスパでは到底許容できる範囲である。
16A フィギュア 海洋堂無縁せき
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新橋駅『SL広場』 (山手線さんぽ)
サラリーマンの街として日本国民に広く認識され、テレビなどメディアの露出も高い新橋。そこを象徴するのが、1872年、日本最初(正確には半年ほどの遅れがあった)に開通した新橋-横浜間の鉄道路線のうち、起点であった新橋を記念して、100周年となった1972年に廃車となった車両を引き取り、展示するに至った「C11292 SL」である。 このフィギュアでは、この「C11292 SL」と、僅ながらその一帯をフィギュア化している。SLの細かな造形がしっかりと表されているところにクオリティの高さが伺える。
18A フィギュア 海洋堂無縁せき
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伊達政宗騎馬像 (みちのくフィギュアみやげ)
天守閣のない仙台・青葉城を代表するものといえば、何と言っても当地の名高い戦国武将・伊達政宗の像であろう。館長が仙台に行った時は工事をしていて、またアクセスの悪さから惜しくも断念したため本物を目にしたことはないが、手に収まるサイズのこれを眺めるだけでも十分勇ましく南奥州の覇者であった当時の栄耀を想像するに難くない。 現在出回っている「みちのくフィギュアみやげ2」にはラインナップされていないため、このフィギュアは今後入手がますます難しくなっていくであろうと思われる。頭や胴体、右腕と左腕が別パーツで、入手したものは左腕がやや下に配置されてしまっていたり、兜の三日月がガチャに入っていた関係かやや曲がってしまっているなど、細かい点は気になるものの、全体の出来を見れば微々たるものである。 ともかく、このサイズながら非常に大きな威を見せているこのフィギュアを見ると、さすがは奥州の英雄だと思わされる訳である。
15B フィギュア 海洋堂無縁せき
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小田原城 (東海道フィギュアみやげ)
現在販売されていない東海道フィギュアみやげの第一弾である。 今の小田原城天守は1960年に完成した鉄筋コンクリートの復元天守で、欄干があるなど忠実な復元ではない。とはいえ熱海城や大阪城よりはましである。 このフィギュアはこの写真レベルに近づいて見ると本物より縦に長いアンバランス感がするが、実際に眺める分には全然気にならない。
16A フィギュア 海洋堂無縁せき
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鎌倉大仏 (東海道フィギュアみやげ 第二弾)
日本三大仏のひとつに数えられる鎌倉・高徳院の大仏は、国宝であり阿弥陀如来坐像という正式名称がある。奈良の大仏と異なり、大仏殿がなく雨ざらしなことから、特徴的な緑青の色合いを持つ。 これをフィギュアにした当品は、大仏の螺髪までしっかりと表現されており、クオリティの高さが伺える。
19A フィギュア 海洋堂無縁せき
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五重塔 <奈良・元興寺> (日本のお土産)
奈良県の元興寺に保存されている、5.5mほどの小型な五重塔をフィギュア化したもの。奈良時代の建築を今に残す唯一の現存の五重塔ということで、国宝に指定されている。 所有品はクオリティは申し分ないのだが、階層を重ねるごとに曲がってしまっているのが残念。
16A フィギュア 海洋堂無縁せき
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渋谷駅『ハチ公』(山手線さんぽ)
飼い主の死後10年にわたり渋谷駅に通い帰りを待ち続けたハチという名の犬は、主君に忠するというファシズム的なプロパガンダを帯びていたかもしれないが、全国的に有名となり、美談として今に語り継がれている。現在では、ハチ公の銅像は渋谷駅の象徴的な待ち合わせスポットとして、国内外から多くの人が訪れる。 銅像という性質上二色で塗装されているが、前足が剥げて美しい黄金色を帯びている点など忠実に再現されており、また銅像の凹凸も見事に表現されている。本物とほぼ同じと言ってよいだろう。
20A フィギュア 海洋堂無縁せき
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金閣寺 (京都フィギュアみやげ SEASON2)
正式には北山鹿苑禅寺の舎利殿。足利義満に命令された大工さんが建てた、建物を金箔で覆った非常に贅沢なこの建造物には、京都の象徴として国内外から多くの観光客が訪れる。 このフィギュアは、金色に輝いているため存在感は抜群で、当館でもひときわ存在感を放つランドマークにもなっている。折れやすい鳳凰もしっかりと表現されている。しかし残念ながら最上階がやや傾いている。
17A フィギュア 海洋堂無縁せき
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銀閣寺 (京都フィギュアみやげ SEASON2)
足利義政に命令された大工さんが建てた建物。 金閣寺と比べると3階建てでなく2階建てだし、その名前のくせに銀が貼られている訳でもない。日本最古の景品表示法違反である。 正式には東山慈照禅寺観音殿。 後ろの木や池が再現されており、個人的にはこのフィギュアに限っては金閣寺よりも豪華で好みである。木々で隠れる銀閣寺後方の造りも手抜かりなくしっかりとしている。 上部の本物では銅製の鳳凰は、同シリーズの金閣寺と違って大きめに作られている。
17A フィギュア 海洋堂無縁せき
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清水寺 (京都フィギュアみやげ SEASON2)
清水の舞台から飛び降りるで有名な京都の観光スポット。実際は木に引っかかって意外と助かるらしい。正式には音羽山清水寺で、京都を代表する名所であり常に混み合っている。 このフィギュアは、清水寺の本堂の構造がよくわかり、また建物右側の階段や通路も表現されているため標高差がよく分かる。柱が組まれている構造がこのサイズながら再現されているのは流石海洋堂といったところである。また、物理的な重さがありしっかりとしている。
18A フィギュア 海洋堂無縁せき
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名古屋城 (日本の城名鑑)
今はおそらく販売されていない、海洋堂「日本の城」のうちの名古屋城である。 名古屋城は、日本三大名城のひとつに数えられた徳川御三家のひとつ尾張徳川家の居城で「尾張名古屋は城でもつ」と呼ばれる荘厳さをもった。また、天守の上に取り付けられた金鯱は名古屋の象徴として親しまれてきた。 このような現存天守・さらには本丸御殿も一部現存していたという貴重さから国宝に指定されてしたが、惜しくも戦争末期の名古屋大空襲で一部の櫓を除くほとんどの建物を消失した。現在のものは鉄筋コンクリートの外観復元天守だが、これを木造で復元する構想があり、現に本丸御殿は木造で2018年に復元されるなどその試みは進んでいるように思われる。しかし、必要性のなさや税金の無駄遣いという声、更にはエレベーター設置問題などの反対意見もあり復元への道のりは中々に遠い。 さて、このフィギュアは全体的にクオリティが非常に高く、どこから見てもその破風や屋根の重なりが立体的な美しさを醸し出し、象徴である金鯱もしっかりと表現されている。どれだけ見ても飽きない。 名古屋城のネームプレート付き。
19A フィギュア 海洋堂無縁せき