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Funny Face
中盤の「He Loves and She Loves」と、ラストの「'S Wonderful」で、フレッド・アステアとオードリー・ヘプバーンが乗り移ったイカダが自走する仕掛けについて興味を持つ方が多く、いろいろな憶測がなされているようだが(※)、個人的には全く不自然に感じなかったので不思議に思ったこともない(だから考えたことも調べたこともない)。 偏った洋画遍歴とはいえ、もちろんヘプバーンの存在も顔も知ってはいた。 だが彼女をきちんと観たのは、アステア主演のこの映画に於いてが初めてと言える。 ……やっぱり美しくて素敵なのだなと感心した。 この感想は、ビリー・ワイルダー監督作品という理由で観た『お熱いのがお好き』で、マリリン・モンローのことを、なんだかんだいっても魅力的でカワイイなと驚いたのに似ている。 ※日本タップダンス界のレジェンド、中野章三先生はアステアにその秘密を直接尋ねたことがあるそうだ。しかし回答は「それは教えられない」。
1957 スタンリー・ドーネン ロジャー・イーデンス パリの恋人Nozomi Shirakawa
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Blue Skies
*ビング・クロスビー=いい人の役、フレッド・アステア=悪い人(今回はそうでもないか)の役 *ストーリーはつまらないが、楽曲とダンスナンバーは粒ぞろい *女性陣が地味 という要素の特徴を、4年前の『スイング・ホテル』からそのまま引き継いだ作品。 アステアに対抗する絶妙の“ダンス”を見せるクロスビー!「A Couple of Song and Dance Men」。 軽薄さを動きでも表現する「A Pretty Girl Is Like a Melody」。 泣く子も黙る「Puttin' On the Ritz」。 ダンスナンバーではないが「Blue Skies」はバーリンの中でも大好きな一曲。 そして、マニアを自称する自分が「好きなナンバーTOP5」には必ず入れる「Heat Wave」でのソロシーン ―― ただしこの振り付け、43年の『青空に踊る』の中の一部をまるっきりそのまま使っている部分がある。しかも二回繰り返す。 かっこいいから全く構わないのだが、最初に気付いた時にはかなり驚いた。 そして、この作品で引退を決意したということに納得した。
1946 スチュアート・ヘイスラー ソル・C・シーゲル ブルー・スカイNozomi Shirakawa
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Easter Parade
一時引退からの復帰作。 その経緯については有名な話 ―― もともと主役を務める予定であったジーン・ケリーが休日中のフットボールで足を骨折。自ら直接電話をして代役を頼んだ、と。 結果的には良かった、と言えるのかもしれないが、やはりトホホな話だと思う。 それはともかく。 実際の撮影がケリー版でどこまで進んでいたかは知らないが、各ダンスシーンの振り付けに関しては早くから準備が行われていたのではないか。 その根拠はアステアっぽくない振り付けが散見されることだ。 完全にソロで踊るシーンは作り変えたのだろうが、相手がいるものに関してはそうもいかなかったのだろう。 「Snooky Ookums」のように歌のシーンを扱うのは他では見られないし、「When the Midnight Choo-Choo Leaves for Alabam」では、えもいわれぬ違和感がある……アステアの腕が長く見え、足が短く見える。 などと何か悪いところばかり記しているようだが、どのナンバーも安定感があり素晴らしい。単にマニアとして意地悪に見ると、というハナシで。(アステアにはバーリンの楽曲が一番合うと思う) 今回、わざわざDVDを焼き直した理由の一つが「自分の見たいシーンにチャプターを付ける」ということで、当然 アステアのダンスシーンを総て見られるように、な訳だが、この作品に関してはジュディ・ガーランドの「演技」にも幾つか付けた。 長くなるので箇所の説明は省くが、細かい芝居が本当に上手い。単に「自然だ」というだけではなく「キュートなおかしさ」を見事に入れ込んできていて、何度も繰り返して見たくなる。 実は少し苦手な女優だが、この映画での共演は素晴らしく見える。 追: アン・ミラーとの終盤でのデュオ「It Only Happens When I Dance With You」のダイナミックなエレガントさ、大人っぽさ、そしてアステアのズボンの丈が好きだ。
1948 チャールズ・ウォルターズ アーサー・フリード イースター・パレードNozomi Shirakawa
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The Barkleys of Broadway
「アステア=ロジャース」ゴールデンコンビ 10年振りの復活! であり、前回は実在した夫婦(カッスル夫妻)だったのが、今回は架空の、しかも自分たちをパロディーにしたような夫婦ダンスコンビを演じることになったという、ファン、マニアにとっては結果として夢のような作品。 これだけのお膳立てなのに、元はジュディ・ガーランドで撮ろうとしていたというのだから、そっちの方が不自然で不思議。例によってその辺の事情は知らない(もしくはジンジャーになってから脚本をある程度書き変えたのだろうか)。 ダンスナンバーはどれも抜群の安定感。時間が経ってから見ている人間にとっては安心よりも微笑ましくもなる喜びだ。 初めて見た際の驚きで覚えているのは三つ。 ※タイトルが長い! ※ジンジャー・ロジャースがカラーだ! ※アステアとジンジャーのキスシーンだ! タップデュオ「Bouncin' The Blues」の振り付けとダンスが素晴らしいのは言わずもがな。 はじめの頃は、ナンバー途中で数回聞かれるアステアの後付けの笑い声に強い違和感があったが、何度も繰り返し見た今は慣れた。 そしてアステアの衣裳……リハーサル用の稽古着という設定なのだろうがカッコよすぎる。よくマネをする。 追: 個性的なピアニストのオスカー・レヴァントの病的な感じが好き。 アステア、ジンジャーと3人で歌いながら歩くナンバー「A Weekend in the Country」は1949年のミュージカル映画としても懐古趣味な一曲ということなのだと想像する。隠れた名曲だと思う。
1949 チャールズ・ウォルターズ アーサー・フリード ブロードウェイのバークレー夫妻Nozomi Shirakawa
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Three Little Words
個人的にアステアの共演者として大好きなダンサー、ヴェラ=エレンとの作品。 彼女はとても訓練されたダンサーなのだろう。 そのような人材は当時のMGMには溢れるほどいたのだろうが、その中でもやはり“華がある”逸材だったのだと思う。訓練された感が出ずに、とても素朴だ(だからジーン・ケリーの『踊る大紐育』では田舎出身のミス・ターンスタイルズがハマっているのだろう)―― と同時に、何故かわりと「お色気系」のナンバーをあてがわれるのに違和感がある。 アステアはヴェラがお気に入りだったというのは有名な話。 普段は女性パートナーと踊っていても見られない「いやらしさ」を随所でアステアに見ることができる(というマニア観点)。 「Mr.& Mrs.Hoofer at Home」は永遠の憧れの作品。 一流コメディアン、レッド・スケルトンの野球のくだりは秀逸。 それとは別に「食堂車での朝食」のシーンで、バターの上に肘を置いてしまったスケルトンが、その失敗に上塗りしてジャムの上に反対の肘を置くという動作に笑ってしまうヴェラがとてもかわいい。 映画冒頭の「Where Did You Get That Girl?」で、燕尾服にシルクハットなのに「靴下がなぜ白なのか」が非常に疑問だったが、男装のヴェラを(帽子を取った後のポニーテールを含め)女性らしくキュートに見せる手段の一つなのだろうと今は納得している。
1950 リチャード・ソープ ジャック・カミングス 土曜は貴方にNozomi Shirakawa
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Let's Dance
或る意味 ――― 或る意味、今回の「個人的リマスター」の目的はこの映画のためのものと言えなくはない。 何故なら、この一本はフレッド・アステア主演のミュージカル作品の中で「唯一DVD化されていない」ものだからだ。それをDVDとして手元に置いた。から。 販売しても採算が取れないとか、何かしらの版権の問題とかがあるのかもしれないが、それでも強く多くの要望があればソフト化されるはず。フレッド・アステア主演作だもの。。。でも、されていない。 はい、それくらい駄作。 いや、脚本がつまらないだけならそれはいい。 で、「キャリアと独自のスタイルを持ったダンサー同士の相性が合わない」ということもあろう。 にしても、、、。 ということで、ここでもアステアの職人気質を思い知らされるし、「Piano Dance」でのストレス発散も共感させられる。 以上。
1950 ノーマン・Z・マクロード ロバート・フェローズ レッツ・ダンスNozomi Shirakawa
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Royal Wedding
追(を敢えて冒頭に); 「You're All the World to Me」への伏線である、レストランでのシーンのセリフ―― 「初恋をして、とても幸せで急に踊りたくなったわ。理由はわからなかったけど……でも、だったら今度は踊れば幸せになれるんじゃないかしら、って思ったの」 さしてクローズアップされてはいないが、ミュージカルに於ける最大のテーゼたる一言だと思う。 (以下・本文) 漢字六文字が連なるタイトルがゴツいが、嫌いではない。 「Sunday Jumps」「Open Your Eyes」「You're All the World to Me」と、趣向を凝らしたナンバーが並び、振り付けや構成への充実度が窺える。 壁や天井を踊り回る「You're All~」を視聴する際に、コードレスのポータブルDVDプレーヤーで実際の重力に合わせて回転させるというのは、マニアなら誰でも一度は試したくなるはず。 全盛だった(?)テクニカラーを意識した「Ev'ry Night at Seven」「How Could You Believe Me When I Said I Love You When You Know I've Been a Liar All My Life」「I Left My Hat in Haiti」と視覚的にとてもカラフルなナンバーが多いのに、今の日本国内では画質が低いものばかりがソフトとして流通しているというのが非常に残念。 追2; 女優として、とか、アステアと共演するダンサーとして、とかは全く排除して、サラ・チャーチルさんが個人的に好み。
1951 スタンリー・ドーネン アーサー・フリード 恋愛準決勝戦Nozomi Shirakawa
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The Belle of New York
フレッド・アステア主演ミュージカル映画31本の中で最後に入手した作品。 VHSは日本未発売で、書籍等に載せられている数少ない白黒写真を見ては悶々と想像を膨らませていたものだ。 自身にもインターネット環境が揃い検索、海外の個人通販で見つけて即クリック! ……いともアッサリと送られてきた時には、喜びよりも肩すかし感と脱力感の方が大きかったことを記憶している。 ロックンロールが台頭してきた50年代初頭に、いかにもミュージカルらしい楽曲を“これでもか”と詰め込んだ意欲作。一般的な評価はそれほどでもないのかもしれないが、マニアとしてはストーリーも併せて楽しい内容。燕尾服もきっちりとご着用、ありがとうございます。 お気に入りのヴェラ=エレンの為か、珍しく様々なカラーリングの衣裳を身につけるアステアが楽しい。
1952 チャールズ・ウォルターズ アーサー・フリード ニューヨーク美人Nozomi Shirakawa
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The Band Wagon
フレッド・アステアのミュージカル映画31本の中で、個人的にベスト1。 登場人物とそのキャスティング、ストーリー、展開、ミュージカルナンバー、どれをとっても素晴らしい。マニアを自称しているわりにはマニアックではない素直なランキングだと思う。 全映画のダンスナンバーの、というとまた違ってくるが、映画一本通してとなると、繰り返した回数はこの作品が一番。何度観たかわからない。何度でも観たくなる。 本当に全部が好きなので、書きだすと長~~くなってしまうので割愛。 でも、その中から一つだけ―― 一大ダンスシークエンス「Girl Hunt Ballet」。 「で、結局あれはどういう意味なの?」と尋ねられたことが数回あるが、そうではない。 何かの設定をわからせるようなパントマイムではなく、全体の(ここではハードボイルド小説の)イメージをパロディにして表現する、というのがダンスシークエンスの味わいの一つだ。台詞付きの構成だが、その配分も絶妙。 シド・チャリシーは台詞なしのこの一人二役、ハマっていると思う。 そのシド。 ジャック・ブキャナン演じる大演出家ジェフリー・コルドバ邸でのシーンで、婚約者で振付師のポール・バート(役のジェイムズ・ミッチェル)から緊張をなだめるキスをされる。鼻の頭に。その瞬間の表情が超絶カワイイ。 もう一つだけ! 不朽のナンバー「Dancing in the Dark」の前後に全く台詞がないのは名演出。 追: フレッド・アステア出演ミュージカル映画の中の「アステアが出ないナンバー」でベスト1が「Louisiana Hayride」。パワフルな楽曲、ナネット・ファブレイのダンス、表情。大好きだ。 ほらー。 けっきょく長くなった。
1953 ヴィンセント・ミネリ アーサー・フリード バンド・ワゴンNozomi Shirakawa
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Daddy Long Legs
撮映が始まってから、妻フィリス・ポッターが亡くなるという出来事が起きている。 劇中の各シーン、各ナンバーをどういう順番で撮ったか知らないが、映画冒頭の「History of the Beat」でのアステアの目の力のなさ(でもダンスは完璧)が泣かせる。 アステアの年齢(56歳)に合わせて原作とは設定や流れを少し変えてあるが結末は同じ……という部分に賛否両論を聞くが、個人的にはOKだと思う。 脇を固めるセルマ・リッター、フレッド・クラークもとてもいい。 中締めのナンバー「Guardian Angel」は、どちらが妥協したということではなく、ジャンルとしての「バレエ」、ジャンルとしての「アステア」を超えた素晴らしい融合と美しさだと思う。
1955 ジーン・ネグレスコ サム・エンゲル 足ながおじさんNozomi Shirakawa
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2015エレメンツツアー・サイクロプス
2015年ツアーの来日時、オーチャードホールにて購入。 「宮殿」のあの顔は笑ってもらえるが、この一つ目サイクロプスは本気で気持ち悪がられる。
The Radical Action GILDAN Softstyle M 黒Nozomi Shirakawa
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2017ツアー・エレメンツ
公式ウェブサイトから購入。歳末福袋に入っていた。 自分では選ばないデザインなれど、個性的な色のロゴの大きさも充分なので気に入った。 元素記号をモチーフにしたこのアイデアは秀逸だと思う。
Elements Radical Action GILDAN Softstyle M 黒Nozomi Shirakawa
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太陽と戦慄・ベージュ
2015年ツアー来日時、オーチャードホールにて購入。 ちょっと変わった色だったので選んだのだが、来た時のシルエットがイマイチ。 思い切った大きさの太陽+月はいいのだが……。
Larks' Tongues in Aspic United Athle M ベージュNozomi Shirakawa
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ディシプリン
公式ウェブサイトから購入。 回数としては一番多く着ていると思う。色もデザインも良いので着やすい。 同じGILDAN Ultra Cottonでも、白より黒の方がしっかりしているというのは気のせいか?
Discipline GILDAN Ultra Cotton M 黒Nozomi Shirakawa
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80年代クリムゾン
公式ウェブサイトから購入。 「〇〇$以上で特典付き」に合わせるために普段使いできそうな物を選んだ。
Discipline/Beat/Three of a Perfect Pair GILDAN Ultra Cotton M 黒Nozomi Shirakawa