東京高等師範学校の合格人数について

戦前の旧制中学時代に陸軍士官学校と並んで高い学力が要求されたのが、高等師範学校です。高等師範学校は東京と広島にありました。これらの学校は学費が無償でした。（因みに陸士や海兵も無償です。）そのために、高学力者が挙って受験した様です。

明治４１年入学者～大正６年入学者の人数（九州のみ）

済々黌中学校（済々黌高校・熊本県）８人

玉名中学校（玉名高校・熊本県）７人

明善中学校（明善高校・福岡県）５人

東筑中学校（東筑高校・福岡県）５人

大分中学校（大分上野丘高校・大分県）５人

宮崎中学校（宮崎大宮高校・宮崎県）５人

嘉穂中学校（嘉穂高校・福岡県）３人

佐賀中学校（佐賀西高校・佐賀県）３人

鹿本中学校（鹿本高校・熊本県）３人

中津中学校（中津南高校・大分県）３人

杵築中学校（杵築高校・大分県）３人

伝習館中学校（伝習館高校・福岡県）２人

小城中学校（小城高校・佐賀県）２人

猶興館中学（猶興館高校・長崎県）２人

八代中学校（八代高校・熊本県）２人

佐伯中学校（佐伯鶴城高校・大分県）２人

福岡中学校（福岡高校・福岡県）１人

小倉中学校（小倉高校・福岡県）１人

朝倉中学校（朝倉高校・福岡県）１人

鹿島中学校（鹿島高校・佐賀県）１人

島原中学校（島原高校・長崎県）１人

熊本中学校（熊本高校・熊本県）１人

竹田中学校（竹田高校・大分県）１人

都城中学校（都城泉ヶ丘高校・宮崎県）１人

川内中学校（川内高校・鹿児島県）１人

川辺中学校（川辺高校・鹿児島県）１人

沖縄第一中学校（首里高校・沖縄県）１人

この様な結果でした。私の出身高校の旧制中学は九州全体で２位と健闘しています。１位の済々黌中学は県庁所在地の中学のために生徒数が私の出身高校の旧制中学の倍以上です。もしかしたら、割合に直すと１位かなと思う次第です。