プレイレポート 【ボルカルス】 その1

初版 2019/12/24 15:02

改訂 2019/12/25 07:57

先日入手しました国産ボードゲーム【ボルカルス】。

日本が誇る『怪獣』をテーマにしたボードゲームを世界に問う壮大なプロジェクト、『Kaiju On The Earth』の第一弾です。

怪獣絵師、開田裕治の手によるボックスアートも素晴らしい。

『怪獣災害戦略ボードゲーム』『滅びるのは、東京か、怪獣か。』

裏面のデザインもイイ感じです。


まずはコンポーネント(内容物)の確認を。

左が、日本を守る最後の砦『自衛隊』。市民の避難・救助の他、怪獣ボルカルスへの直接攻撃を担います。

右が、炎上する東京で必死の消火活動に当たる『消防隊』。ボルカルスが放つ溶岩による火災の消火や市民の避難を担います。

真ん中が、自衛隊・消防隊それぞれの指令拠点を表す他、対ボルカルス対策の調査・研究を担います。また、市民はこの拠点から避難することができます。

この小さなポーンが、市民を表します。ひとつで1万人。黄色い方は『要人』エライ人を含む1万人を表しており、これを避難させると使える予算額(後述)が増えます(笑)

そして、これが富士山の火口より出現した『怪獣ボルカルス』と、彼が放つ溶岩を表すトークンです。ボルカルスの背中の突起物から溶岩を垂れ流したり、溶岩弾を放ちます。日本の怪獣“らしい”デザインです。

こちらが人類側のプレイヤーボード。

左上が『予算』。人類側は基本的に何をするにもお金が掛かります。最初に仕える予算はトークン10枚。『要人』を避難させると1枚増えますが、かなり厳しい懐具合です。使われたトークンは使用済みのエリアに置かれ、3度の『予算申請』の行動を費やすことで、ようやく再利用することができます。

その下のトラックが『調査状況』。ボルカルスの調査・分析や、対策立案の状況を表します。5点ごとに追加の行動や新しい行動が選択できるようになります。20点を超えると、『特殊冷凍弾』の開発に成功し、使用できるようになります(当然、お金が掛かる。コスト3)。最後の30点まで行きつくと『人工降雪作戦』!の発動となります。

右側の方は、自衛隊・消防隊・拠点のトークン置き場と、『自衛隊への指令』アクションのサマリーがまとめられています。

で、こちらが怪獣側のプレイヤーボード。

一番上が成長段階を表していて、登場時の『幼体』から溶岩トークンを6個使用するごとに成長し、『完全体』へと進化を遂げていきます。

一段階成長するごとに、中段の進化トラックにトークンを配置し、追加行動が選択できるようになっていきます。

こちらが、怪獣が破壊すべき、そして人類が守るべき東京を表したマップボード。

各エリアにどれだけの市民や要人がいるのかは、配置されるトークンによって決まるため、毎回違った状況からスタートすることができ、違った展開が楽しめるようになっています。

右側に並んでいるのが、ラウンドの初めに公開されるイベントカードです。

基本ゲームでは6枚全部が同じ内容ですが、上級ルールではよりダイナミックなイベントが発生するようになります。

要所のエリアに描かれたランドマークと数字は、そのエリアに数字以上の溶岩が配置され、かつボルカルス本体が置かれている場合に壊滅状態となり、怪獣側のボーナスとなるエリアを表しています。

マップボードの下方には、怪獣側・人類側それぞれの勝利に向けた状況を示すトラックが。

『防衛トラック』には、避難した市民が配置される他、特殊冷凍弾や大型貫通爆弾などの攻撃トークンが置かれます。

『被害トラック』には犠牲となった市民の他、炎上被害を表す溶岩、壊滅させたエリアのカードが置かれていきます。

人類側は、6ラウンドが終わる間に『防衛トラック』を埋めることができれば勝利、同様に怪獣側は『被害トラック』を埋めることができれば勝利となります。

6ラウンド終了時に、どちらも埋まっていない場合は、残りのマス数の少ない側が辛勝となります。

そして、これが今回のシステムの肝とも言える『計画ボード』です。

写真は怪獣に対して人類側プレイヤーが1~2人の時に使う側です。裏面は人類側プレイヤーが3人の時に使用する側となっています。

各ラウンドは『イベント』⇒『計画』⇒『実行』⇒『溶岩』⇒『拠点』の5フェイズで構成されています。

ラウンドの初めにイベントカードがめくられ、その効果を解決した後の『計画フェイズ』でこのボードを使います。

人類側は『消防総監』『統合幕僚長』『研究総務官』『内閣官房長官』の4種から各プレイヤー1種を選択し、9枚のアクションカードを受け取ります(2人プレイの場合は、人類側プレイヤーが1人二役となります)。

9枚のアクションカードのうち、1枚だけがその役職に応じた特殊アクションとなっており、その他8枚は共通の内容となっています。

『計画フェイズ』では、このアクションカードの山札から6枚を引き、内容を確認し、人類側プレイヤー間で互いに戦略を相談しながら、ボードの所定の位置に3枚のアクションを配置して計画をプロットします。

この際、砂時計を使用した2分間の時間制限が課されるため、のんびりしている時間、悠長に打ち合わせしている時間はありません!

また、不要なカードを捨て札にして、山札から同じ枚数を引き直すこともできますが、それには1資金を使わねばなりません。減る一方の予算!

プレイヤー間の相談に当たっては、互いのカードを確認し合うことはできず、会話で詰めていかねばなりません。当然、あとからアクションを決定する怪獣プレイヤーもそれを聞いていることになるので(聞こえないように会話するのは禁止です)、場合によっては作戦が台無しになる可能性もあります。

このあたり、かなり緊迫した時間を楽しめるのと同時に、無駄時間を省いてプレイ時間をコンパクトにまとめることに成功しています。

人類側が計画を終えた後、怪獣側も同様に2分間で3つの行動をプロットします。

双方が行動計画を終えたら、ボード上の実行順に従って『実行フェイズ』を解決していきます。

写真は計画後の実行フェイズの進行中。アクションカードが5枚までめくられた状態です中段真ん中のボルカルスの『歩く』を解決した後、右の内閣官房長官のアクションカードがめくられることになります。


このように、計画フェイズと実行フェイズを軸にゲームは展開していきます。

続く『溶岩フェイズ』では、ボード上に配置された溶岩によって市民に被害が出る他、溶岩の数によっては炎上によってさらなる被害がもたらされます。

最後の『拠点フェイズ』では拠点のあるエリアの市民を、拠点ひとつにつき1市民を避難させることができます。また『調査』を行なうことで調査状況を進捗させることもできます。


計画フェイズでの時間制限のお陰で長考する時間もなく、テンポ良い緊迫したプレイ感を味わえます。

慣れてくれば、恐らく60分切るくらいのプレイ時間でまとまるかと思います。

前置きがすっごく長くなってしまいました。

次男との2人でのテストプレイの模様は次回に続きます!

館主=人類側、次男=ボルカルスでの対戦。果たしてどうなることかっ!



#ボードゲーム

#プレイレポート

#怪獣

アナログゲームの世界で生き続けて、早数十年。
ドイツを中心とした世界のボードゲーム、カードゲームなどなどを公開していきたいと思います……と始めましたが、現在、よくわからないMuseumとなっています💀
2021年4月、Twitter開始。積極的につぶやかないと思いますけど。

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  • 怪獣との闘いをテーマにしたゲームですか・・・こういったのもあるんですね!
    自衛隊vs怪獣とか、怪獣が形態変化を遂げるとか、特殊冷凍弾とか・・・聞いてるだけでもアツくなります😆

    また、何をするにも予算が要るというのも現実の日本らしくてイイですね(笑)
    プレイ中はかなり頭を悩ませる要素なのでしょうけど、こんなゲーム体験、他ではなかなかできないように思います。

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      さるら。

      2019/12/25

      ありがとうございますー。
      『怪獣vs人類』というテーマだけでも熱いですよね!
      プレイ感もかなり盛り上がります(^^

      予算については、今回やらかしちまいました😠
      レポートその2の感想もいただけると、引き続きプレイレポートをまとめるモチベーションあがります(^^

      機会があったら、ぜひぜひプレイしていただきたい作品です。
      人数集まれるならボドゲ・オフ会とか考えたいですけどねー。

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