【メモワール’44(Memoir'44)】

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既展示の【TIDE OF IRON】同様、第二次大戦における枢軸国対vs連合国の戦いをシミュレートするボードゲーム【メモワール'44】のご紹介です。
両面仕様の大判ボード上に、プレイするシナリオによって指定された地形ヘクスと互いのユニットを配置し、シナリオによって定められた勝利条件をクリアした側が勝者となります。
ユニットは、デフォルメされているものの精巧なミニチュアが用意されています。
写真3枚目が歩兵。グレーが枢軸国側、グリーンが連合国側を表しています。
4枚目が戦車。それぞれ、どの戦車がモデルになっているかわかりますでしょうか??
5枚目が大砲、6枚目が障害物となるバリケード、鉄条網、土塁壁です。

これらを8枚目のシナリオ写真で示されたように盤面にセットアップし、ゲームを開始します。
基本的には枢軸国と連合国の戦いなので、2人プレイ、もしくは二手に分かれてのチームプレイとなります。この基本セットを2セット使うことで、最大のシナリオ『D-DAY』を最大8人でプレイすることも可能です。

システムは、煩雑さを極力そぎ落とした非常にシンプルなものになっています。
その分、ウォー・シミュレーションゲーム的な、実際の戦闘の再現度の点では単純化されているとも言えますが、シナリオによって30分~60分程度の短時間で気軽に楽しめる点が重要かもしれません。

ゲームの流れは、基本的にカードプレイで進められます。
シナリオによって決められた所定の手札枚数からスタートし、自分の手番では手札から1枚をプレイ、その指示に従った後で山札から1枚手札を補充して、相手のターンとなります。
指令カードには、ボード上のどの部隊を幾つまで動かせるかが記されており、それに従ってユニットを移動・戦闘を繰り返していくこととなります。
また、写真7枚目(レオポルド列車砲!)のカードのような特殊な効果をもたらすものも含まれています。

相手の1部隊を撃破すると勲章を得ることができ、基本は決められた数の勲章を先に獲得した側の勝利となります。他にもシナリオで指定された地形などを占領することで得られる勲章もあります。

【TIDE OF IRON】が、手軽に楽しめるシミュレーションゲームとしてのFantasy Flight Games社の回答だとすると、【メモワール'44】はさらに気軽に楽しめるシミュレーションゲームとしての、Days of Wonder社の返答と言えるかもしれません。
【メモワール'44】も、多くの拡張キットが発売されていますがやはり日本語での展開は無く、何とも惜しい隠れた名作となっています。

プレイレポートはこちら。
https://muuseo.com/sarura_004/diaries/608

#ボードゲーム
#ウォーゲーム
#シミュレーションゲーム

https://muuseo.com/sarura_004/items/74
https://muuseo.com/sarura_004/items/1398

【TIDE OF IRON】
当館に来訪いただくみなさんの中にも、戦史や戦記、軍事にお詳しい方々もいらっしゃるかと思いますが、第二次世界大戦のヨーロッパを舞台に、独軍と米軍の戦闘をシミュレートするボードゲーム【TIDE OF IRON】のご紹介です。 ウォーシミュレーションゲームというと、詳細(で難解)なルールや多数の細かなチット(コマ)、時間が掛かって面倒そう、などと敷居が高く感じられるものもあるかと思いますが、このTIDE OF IRONは、リアルな17種200体以上のフィギュアユニットを用い、極力無駄を排したルール(現実的なリアルさは犠牲となりますが)で、比較的気軽(?)に楽しめるゲームシステムとなっています。 ヨーロッパ戦線における主に局地的な戦闘をモチーフとしたシナリオブックが一冊入っており、これだけでも十分に楽しめますが、基本セットの他に拡張セットとして北アフリカ戦線を追加する【DAYS OF THE FOX】、東部戦線を追加する【STALINGRAD】など多数のセットによってシナリオと新たなフィギュアユニットが追加されています。 ……が、いずれも英語表記で記載しているように、日本語による展開はなされておらず、いずれも入手困難(Amazonで購入可能ですが並行輸入品で高額です)です。 館主が持っている基本セットも日本語訳の無い英語版です。 一時期、アークライトさんで日本語ルール付属のものを販売していましたが、こちらもすでに取り扱いが終了しているようです。 ルールブック、シナリオブックとも平易な英語表現のため、高校生程度の英語力があれば十分に読解可能だと思いますが、ゲームシステム上、作戦や戦略を表す2種のカードが100枚以上あるため、このあたりのプレイアビリティの低さは残念な点かもしれません(ゲームの問題ではありませんが)。 ゲームはシナリオによって決められたユニットを独・米それぞれが揃え、戦場となるボードを組み上げて、初期配置することから始めます。勝利条件や行なうラウンド数などもシナリオごとによって決められており、目標物の確保や指定された攻撃目標を殲滅することなどで、既定の勝利点を獲得した側が勝者となりますが、シナリオによっては勝利点に依存しないものも存在します。 詳細なルールの記載は省略しますが、本格的なウォーシミュレーションゲームというよりは、どちらかというとドイツゲーム的に簡略化されたシステムで行なう戦闘ゲームといった感覚です。 何よりも、そのフィギュアユニットを使った戦場がヴィジュアル的に臨場感を高めます。 みんな大好き戦車ユニットは、独軍は4号戦車とティガーI、米軍はM4シャーマンがチョイスされています。他にもオペルの輸送トラックやGMの輸送トラックなどの車両ユニット、歩兵ユニットも一般兵や上級兵、砲兵や機関銃兵などがセットされています。 拡張セットでは、T-34など他の戦車や88mm対戦車砲などが追加されているようです。 欲しいなぁ。 面白いのに、日本語展開されずに広まらず、プレイ性が低いために相手も現れないという不遇なゲームです。英語版のMAGIC:The Gatharingのカードテキストが読めれば、十分プレイ可能なはずなんですがね……館主は、ルールブックは翻訳しましたが、シナリオブックとカードについては手がついていません。 米国では、出版社を変えて新版とその拡張セットの展開が続いているようです。 なんとも勿体無い作品です。 #ボードゲーム #ウォーゲーム #シミュレーションゲーム #戦車 #ティーガー https://muuseo.com/sarura_004/items/1398 https://muuseo.com/sarura_004/items/1065
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【デュエル・オブ・ザ・ジャイアント ~巨人の激突~(DUEL of the GIANTS)】
発売時に買い逃し、あっという間に絶版となってしまった2人用の対戦車戦ボードゲーム【デュエル・オブ・ザ・ジャイアント ~巨人の激突~】のご紹介です。 舞台となるのは1943年、クルスクでの攻勢に失敗したナチスドイツ軍の東部戦線。圧倒的物量で迫りくるソビエト赤軍に、わずかな装備のナチスドイツ少数精鋭が立ち向かう! ……という激熱なシチュエーションの対戦型ゲーム。 当然、それぞれドイツ軍とソ連軍を担当して戦うワケですが、写真3枚目のように彼我の戦力さが大きい上に、基本システムと勝利条件もそれぞれ違っている独特な味わいのデザインとなっています。 ソ連軍はT-34戦車8輌に対し、ドイツ軍はティーガーIが2輌と支援のスツーカ、ミニチュアはありませんが8.8㎝対戦車砲とPak36(たぶん7.62㎝Pak36(r)と思われ)1輌ずつが全戦力。 泥をはね上げ、雪崩のごとく迫りくるT-34の群れに立ち向かう2輌のティーガーI……激熱です🤣 ゲームシステムの特徴としては、ソ連軍はダミーを含む16個のマーカーをボード上に配置して、実際の戦車の配置は隠された状態でゲーム開始。決められた機動力でT-34を操ります。 一方、ドイツ軍のティーガーIは、決められた行動回数(最初は5回)分の「移動」「砲塔旋回」「砲撃」などのアクションを事前に計画せねばなりません。 砲撃は、砲種と目標までの射程で決まる「火力」と、目標の「装甲防御力」を比べて判定します。 砲撃を受ける向きで「装甲防御力」が決められていますが、ティーガーIの前面装甲を上回るには、T-34は隣接するヘクスまで接近する必要があります! ティーガーIの8.8㎝砲は、ほぼ一撃必殺でT-34を撃破できます。 ティーガーIへのダメージは行動回数が減ることで表され、撃破されることがありません。最低1回の行動はできますが、それではT-34の機動力に追いつくことはできません。 ソ連軍は、ティーガーIの戦線を突破することでも勝利点を得ることができるため、ある程度の車輛を接敵させて打撃を与えると共におとりとし、戦線をかいくぐる必要があるでしょう。 対するドイツ軍は、T-34の動きをよく読み、行動計画をプロットし、有効射程内の車輛は各個撃破していかねばならないでしょう。伏兵として配する8.8㎝対戦車砲の扱いも重要になってきます。 お互い決められた条件で勝利点を獲得していき、ゲーム終了時に多い方のプレイヤーが勝者となります。 ゲームボードは表裏で「夏季/冬季」のふたつの戦場をプレイすることができ、冬季戦はソ連軍が優位となっています。もっとも、夏季戦でもドイツ軍は厳しいものがありますが…… 複数セットを用いることで、大人数でもプレイできるようになりますが、2人での真剣勝負がこのゲームの神髄だと思います。 ミニチュアの出来は良いと思いますが、ワールドタンクミュージアムのものに交換すると、さらにリアル感がアップするでしょう。 既展示の【TIDE OF IRON】や【メモワール'44】などの流れを汲むボードゲームといえるでしょう。 ※2021.9.14. ゲームボードの写真追加。 写真5枚目が「夏季戦闘」用の平原マップ。この上に、写真6枚目のように地形ヘクスを配置することで、毎回異なる戦場をセットすることができます。 地形ヘクスは「森林」「丘陵」「沼地」で、森林にある戦車には命中率が下がったり、丘陵からの砲撃は命中率が上がったり、沼地に入るには追加の機動力が」必要だったり、ティーガーIはそもそも沼地に入れなかったりと、地形効果をもたらします。 写真7枚目が「冬季戦闘」用の雪原マップ。こちらも冬用の地形ヘクスを配置しますが、種類・効果は同じです。 #ボードゲーム #ウォーゲーム #シミュレーションゲーム #対戦型 #戦車戦 https://muuseo.com/sarura_004/items/74 https://muuseo.com/sarura_004/items/1065
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    T. S

    2022/08/12 - 編集済み

    四号はシュルツェンを付けて塗装したくなりますね。

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      さるら。

      2022/08/12

      もう少しディテールがあると良いのですけどね。
      ゲーム的には車輛による差異はありませんが。

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