【クトゥルー神話譚 黒の碑】

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人類だけが常に地球の主だったわけではない。
そう、今もなお〈旧支配者〉は世界の何処かに潜み、虎視眈々とわれわれを狙っている――H・P・ラヴクラフトが生み出した〈クトゥルー神話〉。
本書は、あのコナンの生みの親がおくるクトゥルー神話傑作短編集である!
表題作をはじめ、「妖蛆の谷」「獣の影」「闇の種族」「大地の妖蛆」「鳩は地獄から来る」など全十三編を収録した。

人類だけが常に地球の主だったわけではない。とすれば、今でも……。
暗黒の劫初より世界の何処かに潜み、息づき、蠢く名状しがたきものども。奴らが棲まうかの異界への扉の鍵こそ、〈黒の碑〉なのだ。
フォン・ユンツトが著した『無名祭祀書』に導かれるまま、ハンガリー山中に分け入った男が見たものとは?
表題作をはじめ、〈旧支配者〉が遺した巨大な白き怪物に太古の戦士が挑む「妖蛆の谷」、〈ダゴンの洞窟〉奥深くに徘徊する〈末裔〉のおぞましき姿を描いた「闇の種族」など、あのコナンの生みの親がおくるクトゥルー神話傑作短編集!

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 目次

 ・序(デイヴィッド・ドレイク)
 ・死都アーカム(詩)
 ・黒の碑
 ・アッシュールバニパル王の火の石
 ・屋上の怪物
 ・われ埋葬にあたわず
 ・聖都(メッカ)の壁に静寂降り(詩)
 ・妖蛆の谷
 ・獣の影
 ・老ガーフィールドの心臓
 ・闇の種族
 ・大地の妖蛆
 ・鳩は地獄から来る
 ・顕ける窓より(詩)
 ・解説(倉阪鬼一郎)

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ロバート・ブロック同様、HPLに愛され、“二丁拳銃のボブ”の愛称で呼ばれていたロバート・アーヴィン・ハワードのクトゥルー神話傑作短編集【黒の碑】です。
日本においては、どちらかというと『英雄コナン・シリーズ』を主としたヒロイック・ファンタジーの作家として認知されているロバート・E・ハワードですが、その作風は『クトゥルー神話』をはじめとした幻想怪奇小説の他、冒険小説やハードボイルドなど多岐に渡っています。
クトゥルー神話作品には厳しい館主ですが、ロバート・ブロックやクラーク・アシュトン・スミス、ヘンリー・カットナーらと同じくらいに好きな神話作家でもあります。

HPLサークルの多くの仲間と同様、R・E・ハワードもまたHPLとは文通による繋がりだけで、顔を合わせることはありませんでした。
彼の作品も主に『ウィアード・テールズ誌』に掲載され、HPLやクラーク・アシュトン・スミスらと共に同誌を代表する作家に数えられています。
ハワードの神話作品には、敢然と恐怖に立ち向かう主人公や登場人物の姿が見られ、ヒロイック・ファンタジー的要素が感じられるものもある点が特徴といえるでしょう。
また彼の創作した魔道書『無名祭祀書』は、HPL自身の作品でも言及される他、多くの神話作品に引用されています。

1936年、結核で闘病中だった母が昏睡・危篤状態に陥ったことを知るや、ガレージの車中で自らの頭部を拳銃で撃ち抜き、死亡。30歳の若さでした。

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