【ラヴクラフト全集6】

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怪奇小説の世界に壮麗な大伽藍を築いた鬼才ラヴクラフト。本巻には、作者の分身たるランドルフ・カーターを主人公とする一連の作品、および、それと密接に関わる初期のダンセイニ風掌編を収録し、この稀有な作家の軌跡を明らかにする。
猫を愛する読者なら快哉を叫ぶ佳編「ウルタールの猫」、神々の姿を窺わんとする賢者の不敵な企てを描く「蕃神」、巨匠が書き残した最大の冒険小説、古典の伝統をふまえた波瀾万丈の「未知なるカダスを夢に求めて」等、全九編は、諸氏の魂を電撃のごとく震撼するであろう。

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二十世紀最後の怪奇小説作家H.P.ラヴクラフト。その全貌を明らかにする待望の全集――本巻には、作者の分身たるランドルフ・カーターを主人公とする一連の作品、および、それと密接に関わる初期のダンセイニ風掌編を収録した。波瀾万丈の冒険小説「未知なるカダスを夢に求めて」等全九編は、諸氏の魂を電撃のごとく震撼せずにはおかぬであろう。

【収録作品】
 ・白い帆船
 ・ウルタールの猫
 ・蕃神
 ・セレファイス
 ・ランドルフ・カーターの陳述
 ・名状しがたいもの
 ・銀の鍵
 ・銀の鍵の門を越えて
 ・未知なるカダスを夢に求めて

 ・作品解題

 訳者:大瀧啓裕

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全集第6巻で、ついに作品世界でのラヴクラフト自身であるランドルフ・カーターの登場です。
ダンセイニ卿の【ペガーナの神々】などに影響を受けた初期作品を含めて、ラヴクラフトの『幻夢境』を織りなす一連の作品群が収録されています。
ラヴクラフト=怪奇・恐怖小説と単純にはとらえられない、彼の壮大な、それこそ宇宙的な広がりを持つ空想世界・夢の世界が広がっています。
『駄文』『修飾過多』『時代錯誤』などと酷評されることもあるラヴクラフトですが、小説家としてはもちろん、詩人としても多数の作品を残した彼ならではの、散文詩のような美しい文章に魅了されます。

この九編からだと、「ウルタールの猫」(猫好きなので外せない・笑)、「白い帆船」も好きですが、やっぱり「ランドルフ・カーターの陳述」でしょうか……と思わせて、「銀の鍵」が一押しです。ラヴクラフト作品で泣きました。

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