お花見気分 江戸期花蒔絵菓子椀
初版 2022/12/25 13:29
改訂 2024/02/17 20:49
江戸後期(文化文政以降)の作と思われる青漆の煮物椀です。十客すべて絵替わりの花蒔絵が施されています。青漆(と言っても緑色ですが)は黄漆と共に江戸後期に大変人気がありました。


それぞれ全く違う花の蒔絵です。


蓋裏に蝶の蒔絵です。
菓子椀らしい安定感のある形状です。

鮮やかな菊の高蒔絵。
桔梗でしょうか。
美しい紫陽花です。この頃には本当の青色が漆で表現できるようになっています。
十客絵替わりは製作にも手間も掛かり、大変贅沢な注文品です。どんな方が使っていたのでしょうか。
