ダックス製 バイソン ホールカット

初版 2022/12/29 19:53

改訂 2025/03/12 22:46

カナダのブランド「ダックスDack’s 」のバイソン製ホールカットシューズです。1970年頃の製作だと思われます。ダックスは1843年創業で、ほとんどの英国の靴ブランドより古いカナダのシューメーカー。ワイルドスミスとほぼ同じ頃に出来た会社です。

この靴は一枚革のいわゆる「ホールカット」の靴です。野生の雄バイソンは日常喧嘩が多いので、傷の少ないこのような大きめの革を取るのはなかなか難しいそうです。

アイレットは5つ。基本的にホールカットの靴はドレッシーな雰囲気が漂いますが、そこに「野趣溢れる」バイソンを使ったのですね。

爪先からぐるり一周ダブルのハンドステッチが入ります。機能性より見た目を追及した感じ。

バイソンの革は厚いので、ステッチを入れるのも大変そうです。

ソールは厚めのシングルソール。ソールの革はあまり硬くなく、履きやすい靴になっています。

ダックスのロゴです。

これがウォーターバイソンです。雄の体重は1トン以上。北米に2000万頭いたバイソンが、乱獲のため一時1000頭まで減ったそうです。

バイソンの群れの動画です。

こんなゴツゴツした革で敢えてホールカットの靴を作る、ダックスは不思議な会社です。(そのダックスも80年代にチャーチに買収されました)

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    レLEGOの日記

    2023/03/13

    バイソンの皮で作られたモノも初めて見ました‼️
    考えてみると、色々な動物の皮が、色々なモノに使われているんですよね。
    自分の視野の狭さを感じました。

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