僕ハギえもん 萩蒔絵吸物椀

初版 2022/07/17 10:51

改訂 2022/11/27 00:49

明治末から大正の頃と思われる蒔絵椀です。この頃、輪島は漆の質、蒔絵の技量のピークと言っていい時代だと思います。(後年の輪島の漆は油分が多くなります)

十客揃い、蓋の表裏に蒔絵、身は黒漆のみで蒔絵はありません。

この椀も湯焼けもなく、ほとんど使われていません。

胴が張って私はこのプロポーションが大変気に入っています。しかも持ちやすい。

橙と黄の二色で萩の花が描かれています。蓋の上を涼しげな風が吹き渡るようです。

蓋の絵柄は手描きなので、一客ずつそれぞれ微妙に違います。

拡大しても漆絵は正確で、葉の部分も単調にならないように変化を付けています。

椀木地にも狂いはなく、製作前に時間を掛けて木地を十分乾燥させているのが分かります。

蓋裏には瓢箪の蒔絵。洒落ています。

共箱は簡素な作りですが、真田紐が付けられ持ち運びも便利です。製作工房は分かりません。

数客並べると萩の森を歩いている気分になります。懐かしい日本の野山の景色を見るようです。

華美でなくても美しい、輪島の真骨頂です。

#入手

#漆器

#蒔絵

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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