すぎょい! 竹園 自耕 作 「青漆蒔絵魚入玉泉形煮物椀」(長い‥‥)

初版 2022/07/14 12:13

改訂 2022/07/15 18:39

予定していた出張が無くなって時間が出来たため、こちらをアップします。


輪島の椀の良いところは「丈夫で長持ち」だけではありません。独特のユーモアが感じられるデザインも大きな特徴です。下地は恐らく全国でも最強ですので、上塗りの状態が良いと大袈裟ですがほとんど「半永久的」に使えます。


緑の漆ですが「青漆」と呼びます。十客揃いです。


さながら水族館の回遊水槽を見ているようです。


私は聞いたことがなかったのですが、この平らな器胎で糸輪と高台が反った椀のことを「玉泉形」というそうです。


糸輪の周りと飲み口に赤い輪郭を施しているのが面白いです。


蓋を開けると中は黒塗りで模様はありません。大変に薄い椀木地で、そのため手にすると驚くほど軽いです。布着せ、下地の厚みを考えると、恐らく紙のように薄い木地で仕上げたお椀なのだろうと思います。他の産地ならこの椀木地の厚さなら、4-5年でかなり狂うと思うのですが、さすが輪島、しっかり木地を乾燥させているので全く蓋と身の狂いがありません。


蓋には四匹の魚が描かれています。多少マンガ的な絵柄で顔もとぼけて可愛いです。調べてみたのですが、何の魚かよく分かりませんでした。


椀の身の方には魚が三匹。こちらは体を反らした魚の絵柄になっています。


「弐拾人前」と書かれていますので、もう十客が作られていたということですね。


蒔絵の作者は竹園自耕(1892-1967)、昭和初期を代表する輪島の蒔絵師です。この作品も昭和初期のものだと思います。


製作は「大崎庄右衛門」工房で、この工房は今も輪島市内で健在です。


輪島塗塗師屋大崎庄右ェ門(大崎漆器店)公式サイト|江戸末期創業、家屋が国登録有形文化財に登録。 (osakisyoemon.jp)


1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    fanta

    2022/07/15 - 編集済み

    漆器でこのような魚柄…
    というのがあるんですね~知りませんでした。
    しかも絵が大胆でも愛らしいですね、のびのびした感じで。

    焼き物でですが、魚の柄というのは好きで目いってしまいます。
    ↓これは沖縄の壺屋焼きなんですが、現地でたくさん買ってしまい😁
    民芸調なのも気に入っています。

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      グリーン参る

      2022/07/15

      壺屋焼き、いいですね。
      使う時に楽しい気分になれそうです。
      沖縄は行ったことがないのですが、美しいものがたくさんありそうですね。

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