ケータリング?ピクニック? 江戸期 野弁当の世界

初版 2022/07/14 19:33

改訂 2022/12/17 11:19

日本では古くからケータリングと言ってはなんですが、外に弁当を持って行って花見や紅葉狩りなどを楽しんでいました。コロナ禍で外でみんなでワイワイやる機会も減りましたが、また楽しく会食できる日が戻ればうれしいです。

日本の絵の中にも野外の会食風景がよく描かれています。重箱が画面内にありますが、外に持ち出しやすいように特化した「野弁当」というものが日本には古くからありました。

私も楽しげな野弁当を以前に入手しました。木地に拭き漆をかけ、その上に紅葉や葉、瓢箪の柄を描いたものです。丸い重箱、酒入れ、それと六枚の木皿、盃で一組のセットとなっています。

背面ですが、木を継いだ後が見られます。これは薄い板を丸めて継いでいます。

決して華美ではありませんが、色遣いも多彩でセンスの良い絵柄は見ていて楽しいです。

瓢箪の型を抜いた重枠です。絵柄はサラサラと素早く描かれています。

瓢箪の絵柄、型も変化を付けています。

楓の葉を色、形を変えてちりばめています。

背面まで全く手抜きなしです。

木地は大変薄いのですが、狂いなく正確な成形です。

酒入れの方が葉の種類が多く複雑な絵柄です。

色も多彩で秋の山を見るようです。

こんな器で飲み食いしたら楽しいこと請け合いです。

四寸ほどの皿六枚、いずれも異なる絵柄ですね。

拭き漆の塗りっぱなしです。

盃は多少亀裂が入っています。

透き漆は時間が経つと本当にきれいです。

共箱に鉄の取っ手がついていますが、これで食材の入った野弁当を遠くまで運んだそうです。

江戸時代の人も確かにこの野弁当で楽しい食事をしていたと思うと、200年以上の時を経て私も同席させてもらっているような気持ちになります。

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#コレクションログ

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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