NHK企画展 自然を見る~8K映像×道内作家で紡ぐ北海道の”美”

初版 2022/06/06 22:45

改訂 2022/08/06 14:13

NHK札幌放送局で開催されたNHK企画展に行ってきました。今回は日本を代表する動物写真家、嶋田忠さんが講演するとのことで聴講希望の方が多かったようです。我が家も4人が応募したのですが、一人だけが当選ということからもかなりの高倍率だったと思われます。

家内が昨年九州に行った際、鹿児島県の池田湖で偶然カワセミの写真を撮ることが出来ました。それ以来、鳥の世界に興味を持ち始め、その流れで嶋田忠さんという写真家を知ることになったのです。


ご存知「空飛ぶ豆大福」シマエナガ。嶋田さんの写真です。


抽選が外れた人には「外れましたメール」が届き、家内にもそのメールがきました。ガックリ首をうなだれていたのですが、私のアドレスには来ていなかったので一縷の望みを抱いて待つこと二日、上のようなハガキが届いて彼女は狂喜乱舞です。


新装なったNHK札幌の社屋です。以前のNHKの建物があまりに古かったのですが、見違えるほどきれいなものになりました。


入口の看板ですが、絵本作家の手島圭三郎さんのシマフクロウの絵が載っています。

手島さんの絵本の読み聞かせのイベントも開催されました。

会場に貼られていた手島さんのシマフクロウの絵ですが、何か力強く神々しい感じがします。少ない色使いですが、個性は強烈です。



会場入り口には嶋田さんの使っている撮影用のテントが置いてありました。この迷彩柄のテントはオーストラリア製で、「日本製のものは重くて使い物にならない」と言っていました。撮影目的のカワセミ、ヤマセミは警戒心の強い鳥ですので、こうした気配を消した隠れた状態でないといい写真を撮れないのです。


中に入って外を撮影するとこんな感じになりました。


嶋田さんは二十歳のときにカワセミに出会い、この鳥の美しさにすっかりやられてしまったとお話ししていました。鳥の世界にどっぷりと嵌ってしまうきっかけになったのが上のカワセミです。たしかに瑠璃色の見事な羽根、大きな頭、長いくちばし、異様に短い脚、写真家の心を揺さぶる姿です。

ミューゼオのみなさんにも必ずその世界に嵌るきっかけになったモノ、出来事があったはずです。私の場合はロンドンで出会った「エドワードグリーンの靴」でした。


上は嶋田さんの代表作のアカショウビンの写真です。何か恐ろしさを感じさせる面構えですね。ウルトラマンの怪獣としても相当美しいキャラクターで通じると思います。以前は毎年東南アジアから北海道に渡ってきたそうですが、ここ十数年は全く見たことがないとのことでした。これは東南アジアのマングローブの森が伐採され、中国向けのエビ養殖場に変わって、彼らの餌がなくなってきたのが大きく影響しているらしいです。

この写真が発表され西武デパートで展覧会が開催された際、岡本太郎さんが毎日のように会場に来てはこの写真を眺めていたそうです。周りに人がいないときは静かに見ているけれど、人が後ろに集まってくるとCMなどでもお馴染みのあの大袈裟な表情を作り「うーん、素晴らしい」などと言うので「いや、岡本さんはなかなかの役者です」と笑いながら話されていました。


嶋田さんのライフワークであるヤマセミです。色は白黒ですが、カワセミの「布袋版」という風情で全く地味さはありません。


「あそこに行けば〇〇のいい写真が撮れる」というようなところには彼は絶対行かないそうです。鳥の生態を知ったうえで「ここなら居そうだ」というところに向かう。「ここにはシマフクロウは居ない」と言われた場所でも、「この環境ならシマフクロウが生活しないはずはない」と、そこでフクロウを待ち続け撮影を成功させました。つまりは「自分の目と足を使って鳥を探す作業が楽しい」のだということです。

情熱ある嶋田さんのお話を堪能させて頂いた2時間でした。


自分を含めミューゼオの方々は、自分にしか分からないそのモノの魅力を感じています。滅多に出会わないものに「目と足を使って」遭遇する困難にこそ私も楽しさを感じています。


終演後、アンケートがあり、NHKにご意見の欄があったので、「水曜ドラマ『結婚前夜』何度リクエストしても再放送されません。宜しくお願いします!」と書き込んで帰宅しました。下町風「マイフェアレディー」と「カサブランカ」のハイブリッドのようなお話です。何か放送出来ない理由があるのかなぁ?





#参考

#思い出

1990年3月に行ったロンドンで、初めてエドワードグリーンのドーバーを購入しました。以来、ここの靴の虜になりました。質の良いしっとりとしたカーフ、美しい木型、無い物ねだりと分かりながら、この時代のエドワードグリーンの靴を今も追い求めてしまいます。
他に古い靴も修理して履いています。特に戦前の英国靴は素晴らしいと実感しています。

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    Reirei Paint Art

    2022/06/07

    アカショウビン…!
    ほんとにウルトラ怪獣のようです😵
    「ウルトラマンの怪獣としても…」を読む前にそう見えましたよ🤩👏
    実家のある静岡県三島市では、うちの近くでよくカワセミは見ます。
    凄いカラーリングですよね。
    カワセミ、ヤマセミ、アカショウビン…
    いつかリトラを鳥シリーズで塗ろうかしら🙄💕

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    グリーン参る

    2022/06/07

    Reirei Paint Artさん、
    コメントありがとうございます。
    アカショウビン、ホントに強烈な印象ですね。「火の鳥」と言われるそうですが、手塚治虫のマンガとは程遠い感じです。
    ご実家は三島ですか。私の父は戸田村が実家ですので、父も子供の頃にカワセミを見たことがあったのかな。リトラの鳥シリーズ、楽しみにしております!

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  • Lion

    toy ambulance

    2022/06/07 - 編集済み

    私自身、それまであまり存じ上げなかったのですが、先日、日曜美術館で手島さんの作品を見て興味を覚えました。

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      グリーン参る

      2022/06/07

      toy ambulanceさん
      コメントありがとうございます。
      手島さんの絵本は一枚一枚の絵が見事な芸術作品になっていますね。
      手島さんに関しては後日また日記でアップしたいと思います。
      今後ともよろしくお願い致します。

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    グリーン参る

    2022/08/06

    もう一度見たい!

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