天保15年(1845年)製作 野弁当

0

箱書が消されて分かりづらいのですが、わずかながら「保」と「十五年」という数字が見えます。江戸期に「保」のつく年号は正保、享保、天保しかなく、また15年続いた元号は天保のみですので、天保15年製作と判断しています。
黒漆と檜葉と思われるもので変り塗を施し、金箔の美しさを実に効果的に見せている素晴らしい作品です。木地は極めて薄いですが、180年ほど経過して捻じれ、隙間などの狂いは全くありません。驚異的な木地拵えです。重箱のサイズは14.6✕15.3㎝、高さ23.5㎝です(いわゆる五寸重。)共箱裏に放射線マークの様な家紋?が書かれていますが、何という紋か調べても分かりませんでした。
今の若狭塗しか知らない方なら、これが若狭塗だということは分からないと思います。

Default