1930年4月 画期的ミーティング 『ロンドン・スタイル・カンファレンス』

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1930年4月、ついにこれまで英国の超一流ビスポークメーカー、Bartley and Sons , G. W. Bunting , Ltd. , Allen and Bridge , Manfield and Sons とリーガルが時間を掛けて対話を重ねてきた成果が表れます。四つの名店のスペシャリストを一室に集め、リーガルのリプロダクションを見せて意見を聞く機会を得たのです。四社が一堂に会するのは初めてのことであり、この画期的な会を"London Style Conference"(Regal Spring Style Conference)と呼んでいます。
各氏とも大変な靴のエキスパートでありますが、特にBuntingのCoombee氏(スペルがよく見えないので間違いかもしれません)は同社で50年以上仕事をされたと書かれています。靴を矯めつ眇めつしている四氏の写真が載っていますが、ヒリヒリした緊張感は感じられず、何か親密な雰囲気が漂っています。これもリーガルが十分気を使って準備をしてきたおかげでしょう。ここでは広告に掲載された6種の靴が検証されたようです。左列上から下に向かってBunting, Manfield, Bartleyの製作、右列上から下に向かってAllen, Bunting, Allenの製作となっています。どれも靴好きには垂涎ものですが、特に右中央のBuntingの靴はBliss氏に「これまで作られた中で最も素晴らしいゴルフシューズ」と言われています。

この四つのメーカーはいずれも今はありません。マンフィールドは1970年頃まで存在したようですが、バートレーはこの後ピールに合併吸収されますし、他のメーカーも第二次大戦後に閉業します。明治以前から靴を作っていた名門がみんな無くなって何かとても寂しい気がします。ピールからキツネのロゴを受け継いだフォスターも近年無くなりました。

それにしてもプライドの高い英国人が、米国の会社であるリーガルに当時よくこれだけ協力したものだと感心します。
London is recognized as the source of Men's Styles , just as Paris is for Women's Styles . 本文にある通り、米国人にもロンドンはこのように考えられていたのですね。

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