1988-1989年頃製作 ポールセンスコーン別注 ローファー CHELTENHAM

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1988-1989年頃製作のポールセン・スコーン別注のローファーです。アッパーは「レッドウッド・アンティーク」と言われる紫がかった赤茶です。アンティークフィニッシュ時に微量の黒(あるいはネイビー)のクリームを使っているようです。ソールは大き目のブロック体です。
このローファーのみに見られる特徴がいくつかあります。まずラストがドーバーでお馴染みの32であること。私はエドワードグリーン製のローファーで32ラストのものはこの靴以外見たことがありません。よく知られていることですが、32ラストはかなり細身のラストです。サドルの上には個性的なメダリオンが打たれ、爪先のキャップも革が当てられている訳でなく、一枚の革を成形してパンチングを打っています(画像5)。ただホールカットではなく、内側のストラップ下(画像4)とヒール後方(画像6)に革のつなぎ目があり、全部で2パーツで出来た靴になります。ヒールカップも小さ目で、ローファーなのに足全体がしっかり包まれた感じがする靴です。
この靴はポールセン・スコーンのオリジナルデザインのようで、このブランドネーム以外の同型の靴を見たことがありません。1990-1991年頃、この靴はインターナショナル・ビームスで売っていました。色はこのレッドウッド・アンティークとネイビーの二色展開ですが、カーフの質が素晴らしいので、黒革のこの靴があれば最高に美しいだろうなと思われます。

ということで「黒の靴があったら」という妄想から白黒の画像を作ってみました。本当にきれいなローファーで、他の靴ブランドではまず見られない優雅さです。

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    ace

    2022/12/27 - 編集済み

    サドル、洒落てますね✨

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      グリーン参る

      2022/12/27

      aceさん
      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り洒落ていると思います。サドルのカッティング、中のパンチング、いずれも個性的ですね。

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    who-me-A

    2024/12/18 - 編集済み

    可愛いですね。女性の靴にも見えそうです。私てきには、ローファーは女子が履いているイメージが強いです。私の田舎では、トラッド全盛期には全員コインローファーでしたよ(笑)

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      グリーン参る

      2024/12/18 - 編集済み

      who-me-Aさん
      コメントありがとうございます。この靴は確かに女性的な要素もあるローファーですよね。女性のローファーは一般的に男性用に比べて捨て寸が短いのですが、これが女性のローファーが可愛く見える最大の理由かと思います。、結果として履き口が大きく見えます。添付画像はグリーンのレディースローファーです。

      ご自身の地元はおしゃれですね!私は生まれも育ちも北海道ですが、ローファー履いている人は多くなかったです。

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      who-me-A

      2024/12/18

      大昔のVANが全盛の頃です。私の田舎はVANの石津謙介さんの地元でした。うちの奥さんは今でも時々こういうの履いていますが、確かに履き口が大きくて、小判みたいな靴だなと笑ったら怒られました。これからも素敵な靴を教えてください。

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      グリーン参る

      2024/12/18

      石津さんと同郷ということはご実家はジーンズの聖地ですね。女性は男性よりスリッポンを履くことが多いので、足入れしやすい形状なのかもしれません。紐靴でも女性用はやはり爪先が短い気がします。
      もう新たな靴を買うこともありませんが、まだご紹介していない靴がいくつかありますので、そのうちアップしたいと思います。

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