ゴールデンバット(日本専売公社発足初期3種)

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戦後、印刷設備と資材に余裕が生まれるに従い、「金鵄」から再度「ゴールデンバット」に復す気運が生まれたらしく、小箱時代のデザインを応用した連続模様のデザインも用意されました。しかしながら、1949(昭和24年)6月に旧大蔵省専売局は日本専売公社へ改組され、専売局から「新しいゴールデンバット」が発売されることはありませんでした。

改称前の「金鵄」において、20本入と10本入が並行販売されていたことを受け、それぞれがそのまま模様がえされ、また50本入の包装が用意されました。配給制度の廃止にともなって10本入と50本入は廃止され、20本入が生き残ります。10本入と50本入は販売期間も短く、またその短期間に複数の仕様が用意されましたが、詳細については不明なことが多いようです。

【10本入:図案作成者 谷 益三?】
1949(S24)年6月1日~ 15円で発売開始
・簡易包装 断裁角型【画像1】断裁丸型【画像2】
 ※紙質ならびに断裁型が多数確認される 
・四方連続模様、20本入用紙と共用、使用時期不明【画像3】

1950(S25)年9月30日 発売中止(推定、明確には不詳)

【50本入:図案作成者 谷 益三?】
50本入は、当初無地の白紙に品名のみを印刷したものが短期間使用されていましたが、のちに専用の包装が用意されました。

1949(S24)年11月~ 75円で発売開始 
 ☆無地用紙に「ゴールデンバット」ゴム印押捺【画像4】
 ☆「GOLDEN BAT」と文字のみ印刷
1950(S25)年中    10本入り手貼り包装と同デザイン【画像5】
1950(S25)年9月30日 発売中止(推定、明確には不詳)

【20本入:図案作成者 田中冨吉】
1949(S24)年6月1日~ 30円で発売開始 四方連続模様用紙(10本入と共用) 
・発売当初の3色印刷【画像6】
・2色印刷に変更【画像7】
1952(S27)年2月~「社」常用漢字に変更【画像8】

1953(S28)年2月~ ☆デザイン変更。発売当初の意匠に復帰する

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