響(20本入)

0

昭和恐慌以降、多くの銘柄が整理された中、大衆向け口付タバコとして新しく発売された。
意匠は後に「光」をデザインすることになる杉浦非水(1876 - 1965)によるものである。杉浦は、それまで一般公募作品の審査員、ならびに販売用ポスターの作成者として活躍していたが、この「響」でタバコ本体の意匠を初めて手がけた。同心円状パターンは、休憩を知らせる工場のサイレンをイメージしている。発売当初のポスターには、向い合って一服する、作業帽をかぶった工場労働者の姿が描かれていた。

第二次世界大戦の戦況悪化とともに印刷が簡略される。

1932年3月1日~  10銭で発売開始【画像1】
1936年11月11日~ 12銭へ価格改正【画像2】
1939年11月16日~ 14銭へ価格改正【画像3】
1940年内
・意匠改正、印刷を3色刷から2色刷へ、折込み部印刷省略【画像4】
1941年11月1日  15銭へ価格改正
1942年3月1日~  
・意匠改正 1色刷へ改正【画像5】
1943年1月17日~  25銭へ価格改正【画像6】
1943年6月以前   戦時負担額を併記開始【画像7】
1943年6月30日  ☆意匠改正 地色省略
1943年12月27日~  35銭へ価格改正【画像8】

1945年8月1日~ 50銭へ価格改正
※価格改正の告知のみで実際には販売されていなかったと思われる。

1945年1月下旬には製造中止

Default