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コパール(ヤングアンバー)
八王子の河原で採集したもの。 メタセコイヤの化石林を観察しながら探していくと川の水で削られた砂岩の中から顔を覗かせています。 黄褐色塊状の樹脂光沢のコパルが朝日に光ります。 琥珀ほど熟成していないので、脆い。 陸成から浅海性の堆積物である凝灰質砂岩より。 更新世前期(220万年前, 2.2 Ma)の生成。この産地でアケボノゾウの化石も発見されています。
鉱物 礫 八王子ネルママ
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ムーンストーン
バフトップ仕上げのムーンストーンです。 月長石(ムーンストーン)とは日長石(サンストーン)同様、鉱物名ではなく宝石名です。 一般的には月の光のような効果を示す長石族の鉱物の宝石名です。 とりわけアルカリ長石属の鉱物(正長石、氷長石、玻璃長石)が代表的なものでした。 近年では斜長石系の曹灰長石(ラブラドール石))で同様の効果が現れるものがむしろ市場で多くなり、美しさも遜色がない為、こちらも月長石として認知されるようになって来ました。 こちらのビハール産ムーンストーンはラブラドライトと思われます。
鉱物 ルース 0.63ct インドネルママ
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ピンクユークレース
カクカクしたドロップ型のユークレースさんをお迎えしました。 石屋さん曰く、 「この子はピーチピンクがかわいいのですが、変形カイト?宝石カットのシュッとしたヤツ? ゴスっぽいイメージのカットが、可愛らしさの中に小悪魔のスパイスを効かせている、絶妙なバランスです♫」 との事。小悪魔かどうかはさておきフレッシュなピーチピンクです! 化学組成が示すように、鉱物としては緑柱石に極めて近く、ペグマタイト鉱床生成の最終段階で熱水の温度が600~400℃に下がり、緑柱石が水酸基を取り込んで出来た鉱物と考えられています。 ソ付き
鉱物 ルース AlBeSiO4・OH 0.321ctネルママ
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グリーンアキシナイト
アキシナイトの色といえばダークな紫味の入った焦茶色や沈んだ青のイメージでしたが、このお石さんはオールグリーンと言っても過言ではないのではと思えるルースです。 その上で多色性のある石らしく角度を変えて見ると様々な色味を観察できます。 ゾイサイト(屈折率1.688〜2.00)と比べると1.656なのでキラキラは抑え目ですが、落ち着いた大人の魅力を感じます。
鉱物 ルース 0.105ct パキスタンネルママ
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ギラライトインクオーツ
銅により鮮やかな青や緑が美しく入ったギラライトインクォーツ。 こちらはドット柄のように胞子状の結晶が浮かぶタイプ。 内包されているギラライトは1980年にアリゾナ州Gila郡で発見されたことから名付けられています。 ギラライトインクォーツとしては2004年にブラジルのパライバ州で発見され、パライバトルマリンの色合いに似ていることからも、パライバクォーツとも呼ばれています。 産出量が少ない上に、クリアなものは珍しい希少な石です。 ギラライトは銅の珪酸塩鉱物で、このギラライトを内包した水晶がギラライトインクォーツとされています。
鉱物 カボション 3.7ct ブラジルネルママ
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ゴールデンフラワーゾイサイト
非加熱のバイカラー?ゾイサイトです。フラワーカットが愛らしい逸品。 花弁のひとつが少し褐色ですね。 灰簾石(黝簾石:Zoisite) ゾイサイトは本質的には無色の鉱物ですが、それは非常に稀で、不純物によりさまざまな色合いを示します。 タンザニアでは青ー紫が圧倒的に多いのですがその他にも様々な色合いの宝石質のゾイサイトを産します。 近年コレクター向けに様々な色合いのゾイサイトがカットされ、市場に姿を現し始めました。 緑や朱、無色の他に、黄色、ピンク、橙ー赤等、いずれも極めて稀ですが、ゾイサイトらしからぬ美しい色合いの変種があります。 緑簾石(エピドット)とは結晶系こそ違いますが、成分や特性が近い鉱物です。
鉱物 ルース Ca2Al3[O/OH/SiO4/Si2O7] 0.47ctネルママ
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合成コバルトスピネル
ロシアで試験的に作られた合成コバルトスピネルの結晶です。 結晶の形も天然のものと同じですね。 ライトを当てるとかなりビビットなブルーです。とても美しい色合いです。 ロシア、RUSGEMS 製
人工石結晶 MgAl2O4 ロシアネルママ
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トレモライト 透角閃石
透角閃石(Tremolite) 名前の由来はスイスのイタリア側、Ticino州 Campo Lungoアルプスの Tremola渓谷 で最初に発見されたことから,緑閃石の鉄分が少ない一般には白っぽい変種 結晶構造は二重鎖状。普通は針~繊維状の、放射(または平行)集合体であるが、柱状結晶にもなり、潜晶質の緻密な塊(いわゆるネフライト)にもなり、あるいは石綿状にもなる。
鉱物 ルース Ca2Mg5Si8O22(OH)2 0.94ctネルママ
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斧石 Axinite
斧石の名前通りかなり鋭利な結晶です。 透過しみえる色合いは落ち着いたブラウンです。 結晶の表面に小さな結晶もツクツク生えている姿も可愛らしいです。
鉱物標本 Ca 2 (Fe,Mg,Mn)Al 2 [OH/BO 3 /SiO 12 ] 宮崎県日之影町オシガハエネルママ
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キャシテライト 錫石
錫の酸化鉱物であるキャシテライト。 起源は、ペグマタイトのマグマ、花崗岩および変質岩に伴う高温鉱床の熱水です。一部の沖積鉱床にも非常に豊富に存在します。 結晶は通常短い角柱状ですが、時には細長い角柱状または両錐状であり、複数の双晶が一般的です。色は鉄の不純物により一般に茶色から黒色で、まれに無色になります。 比重が6.95と驚く重さです。 複屈折が観察でき、屈折率1.997とダイヤモンドよりも高い分散率(0.071)をもつことから、カットによっては強いファイアを放ちます。※ダイヤモンドは0.044
鉱物 ルース SnO2 0.99ctネルママ
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トリプライト
以前から気になっていた石のひとつトリプライトです。 やっとドキュンとするルースに出会いました。 ペグマタイトに産する稀産の燐酸マンガンを主成分とする鉱物です。 名前は「Triplos = 三つの」に由来しますが、これは結晶の3方向への劈開都合のことです。鉄とマンガンの比率で鉄分が多いとツヴィーセル石となり連続した固容体を形成し ます。 日独ソ付き
鉱物 ルース (Mn,Fe) 2 (PO 4 )F 0.583ctネルママ
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パライバカラーのアウイン
宝石質のアウインはドイツのアイフェル産が有名で、目の覚める様な青い色の宝石というイメージですが、近年アフガニスタンでパライバカラーのものが出て来ました。 かなり複雑な化学組成を持つ鉱物ですがソーダライトに属し、単独で産出する他に、瑠璃(青金石」: ラピスラズリ)の主成分を成す鉱物としてソーダライト、ノゼアンと共に含まれます。 いずれも鮮やかな青い色が珍重され、宝石として珍重される鉱物ですが、これらの青は含まれる硫黄イオンの電荷移動による発色です。 青の他にも白、緑、黄色、赤などの色があるとのことです。 2.98×2.38×1.81mm
鉱物 ルース (Na,Ca)4-8Al6Si6(O,S)24(SO4,Cl)1-2 0.091ctネルママ
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アパタイト
鉱物 ルース Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)1 4.9ctネルママ
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スタールビー
小粒ながらビビットなカラーが可愛いコランダムに出会いました。 スターも淡く浮かび上がっています。 ソ付き天然コランダム。 明るいピンクサファイア?と思いましたが、ミャンマー産はこの色合いのものもルビーと呼ぶそうです。 透過すると中のクラックがはっきりと見えますが、観賞用なので問題無です。
鉱物 カボション 10000円 Al2O3ネルママ
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ハックマナイト
ハックマン石はソーダライトの塩素成分のごく一部(0.05~0.3wt%Cl 2) が硫黄に置き換えられた変種で、フィンランドの地質学者ヴィクトール・ハックマンに因む命名です。 大変稀な鉱物ですが、1980年代にカナダ・ケベック州のモン・サンチレールのプーレット採石場から、1990年代末にビルマのモゴクからカボション級の宝石質が、さらに2005年頃からアフガニスタンのコクチャ渓谷からもテネブレッセンス効果を見せる質宝石の透明な結晶が発見されて注目され始めました。
鉱物 カボション Na 8 Al 6 Si 6 O 24 (Cl 2 ,S) 2.9ctネルママ
