ノルとは?

1938 年、ドイツ生まれのハンス G・ノル(Hans Knoll)によってニューヨークに設立した家具メーカー。「Knoll社の歴史は、そのまま近代デザイン運動の歴史でもある」と言われるほどデザインに精通し、世界的に知られている20 世紀モダンデザインを追求・体現してきた。ハンスとビジネスパートナーであり妻であるフローレンス・ノル(Florence Knoll)の二人が続けてきたこのビジネスモデルは、1955年にハンスが亡くなった後もフローレンスがその意志を引き継ぎ、現代もなお受け継がれている。

また、ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)、エーロ・サーリネン(Eero Saarinen)、ハリー・ベルトイア(Harry Bertoia)など、時代の先端を行く建築家やデザイナーとのコラボレーションにより、20世紀のデザインに多大な影響を与えた。決して妥協せず作り上げられたプロダクトは、美と心地良さを備えた「使われる芸術品」と評価されている。

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第一回 はじめまして。いち素人ですが、靴を作っています。_image

第一回 はじめまして。いち素人ですが、靴を作っています。

なんとなく靴作りを始めてみた、いち素人です。この連載では、履ける靴を一足仕上げるまでをドキュメントスタイルでお伝えしていきます。

靴制作の過程を見てもらう中で、靴マニアじゃなくても「なぜ、いい靴はこんなにも高いのか?」の疑問、さらには靴を愛したくなるヒミツがわかってもらえるのではないかと思います。

靴の裏側(というと大げさですが)がわかると、靴を見るのが楽しくなる!(購入に至るか否かはまた別の話…) まずは、僭越ながら、私の自己紹介と靴作りの魅力をお伝えします。

1904年生まれの「テディーガール」に会いたくて、伊豆テディベア・ミュージアムを訪ねてみた_image

1904年生まれの「テディーガール」に会いたくて、伊豆テディベア・ミュージアムを訪ねてみた

テディベア好きなら、一度は訪れたいミュージアムが伊豆半島にある。
1995年に日本初の本格的なテディベア・ミュージアムとして誕生した「伊豆テディベア・ミュージアム」である。1960年以前に誕生したアンティーク・テディベアから、現在のテディベア作家が作ったテディベアまで数多く展示されている。
そして、何と言っても見逃せないのは「テディーガール」の存在である。
英国クリスティーズのオークションにて、アンティーク・テディベアとして世界最高額で落札されたテディーガールは、日本で出会えることができる最も古いテディベアである。そんな彼女に会いたくて、伊豆高原にある「伊豆テディベア・ミュージアム」を訪ねてみた。

国ごとのスタイルを楽しもう。Uチップの特徴と代表モデル_image

国ごとのスタイルを楽しもう。Uチップの特徴と代表モデル

「お気に入りの革靴を履いている」満足感は、仕事や学業のパフォーマンスをあげてくれるもの。この連載では、革靴のデザインごとに代表モデルやディテールについて解説します。

愛せる革靴を探す旅。今回は狩猟靴をルーツにもつ、Uチップを深掘りしていきます。

「ツイード」の歴史と種類。奥深い服地の世界へ_image

「ツイード」の歴史と種類。奥深い服地の世界へ

スーツ・ジャケットをオーダーする前に知っておきたいあれこれ。連載 服を仕立てる前に知りたい「生地」のことでは、服地一つ一つの起源や特徴、種類などを詳しくお届けします。

今回は、服地「ツイード」について。

ツイードとはどんな生地か?と問われれば、「秋冬の代表的な生地」「ジャケットやコートなどに使われている」「ハリスツイードのマーク」など、誰もが何かしらを思い浮かべることができると思います。そんな身近な存在の生地ながら、原料となる羊毛や産地、歴史などを調べていくと奥深い世界があるんです。

フェンス、あるいは過去と未来の境界線。リム・ソクチャンリナは隆盛著しいカンボジア経済への警鐘を鳴らす_image

フェンス、あるいは過去と未来の境界線。リム・ソクチャンリナは隆盛著しいカンボジア経済への警鐘を鳴らす

自然の中に唐突に置かれた1枚のフェンスを捉えた写真。作者はカンボジア生まれプノンペン育ちのアーティスト、リム・ソクチャンリナ(Lim Sokchanlina)さん。シンガポール・ビエンナーレをはじめ様々な展覧会からオファーを受ける彼は現代アートシーンにおいて今最も注目を浴びる若手アーティストの1人と言えるだろう。

彼の作品の特徴を一言で表すと“シンプルで力強いメッセージ性”だ。カンボジアに焦点を当て、経済問題や環境問題に“アート”という形で切り込んでいく。彼の代表作のひとつである「Wrapped Future」シリーズや、最新の作品「Letter to the Sea」は一体何を提示しているのだろう。インタビュアーはアート・コレクターの宮津大輔さん。リム・ソクチャンリナさんが持つ思想世界に迫っていきたい。

椅子の神様と呼ばれる家具モデラー、一脚入魂の仕事_image

椅子の神様と呼ばれる家具モデラー、一脚入魂の仕事

「椅子の神様」と呼ばれる職人が東京にいる。

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今日の靴が“失ったもの”にもう一度光を当てる。BRASSのオリジナルブランド「CLINCH」

革靴やブーツのリペア・メンテナンス・オーダーメイドショップとして国内外で知られる「BRASS」。以前、ミューゼオ・スクエアの記事では、日々のお手入れやスペシャルメンテナンスについて教えていただきました。

今回は、そのBRASSから作り出されるオリジナルブランド「CLINCH(クリンチ)」についてご紹介します。『紳士靴を嗜む』の著者であり服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、代表の松浦稔氏にブランドコンセプトから靴づくりのこだわり、見据える先までをインタビュー。さらにアトリエへお邪魔し、製造の裏側も見せていただきました。

デザインをより深く理解するための革靴ディテール用語_image

デザインをより深く理解するための革靴ディテール用語

ヒールで窮屈になっている足もスニーカーで甘やかし過ぎた足も、的確なフィット感で迎えてくれる「おじ靴」。靴の選択肢の一つとして加えてみるのはいかがでしょう?

当連載では、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「おじ靴」について解説していきます。そもそもおじ靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(予定)にわけてお届けします。

今回は、おじ靴の表面から内部までのパーツ・ディテールの名称に併せ、それぞれの役割や起源などを解説してもらいます。

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靴作りドキュメント第六回 アッパーを木型に合わせる作業「釣り込み」に進みます

なんとなく靴作りを始めてみた、いち素人です。デザインや型紙の製作などを経て今回はやっと完成したアッパーを木型に合わせて行く作業です。慎重に行いつつもスピードもそこそこ必要という工程。ここで靴の形が固定されます。

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お店の内装はすべてDIY。“個人商店”の魅力を発信し続ける十条の古着屋「PEG」

北区・十条には、街の人たちから愛されている古着屋がある。


お店の名前は「PEG(ペグ)」。この地に根を張り、早10年。オーナーの冨田広志さんは、古着を愛し、個人商店を愛し、そしてこの街を誰よりも愛している熱い人物だ。