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GRAHAM CHRONOFIGHTER 1695 Ref. 2CXAS
時計史で最初にクロノグラフを完成させた天才時計師「ジョージ・グラハム」の業績を称え、その名を冠したブランド「グラハム」。歴史にオマージュした名前とは裏腹に、作る時計はどれも時代を先走ったかのような奇抜な見た目を特徴にしている。特に「クロノファイターシリーズ」に共通のトリガー式クロノ用プッシャーは強烈な印象を見るものに与える。これは手指の中で最も反応速度に優れる親指でのクロノグラフ操作を可能にする、画期的な機構である。 この「クロノファイター1695」はグラハムの奇抜なラインアップの中で最もクラシカルで大人しいデザインの時計である。スーツに合わせることが許される唯一のクロノファイターだろう。 6時位置にあるインダイアルはスモールセコンドではなく、30分積算計である。クロノグラフ機構を持ちつつも余計な要素を省いたダイアル周りは非常にシンプル。作りの良いコブラ針の分針に似たハンドもどこかしらゴシックな様式美に縁取られ美しい。 ケースバックには全面的にグリニッジ天文台がエングレービングされているが、これがまた惚れ惚れする出来栄え。この細工だけで値段が跳ね上がってるんじゃないだろうか… 実は未だに同モデルの黒ダイアルも欲しいと思っている。白黒並べてみたい…
サファイアクリスタル 42ミリ GRAHAM レザー砂布巾
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SEIKO SEIKO5SPORTS SRPB39K1
新しい「5」が出る都度欲しくなっていた頃に購入。安いけど安物と呼ぶには気の毒なくらい良い時計である。 サテン仕上げの幅広なベゼルがソリッド感を全面に押し出して、それはそれはやり過ぎなくらいに男らしい一本。同型異色のメタルブレス版も持っているが、こちらはラバーストラップである分これでも多少はマイルドにまとまっている。 搭載するキャリバーは「4R36」やはり手巻きがあるのは有り難い。手巻きができるだけで旧来の「5」の弱点は消え失せてしまった気さえする。しかし、そうなると淋しかったりもするのだ。「7S26」の世話が焼ける感じも好きだったりして。 ダイアル自体に全然高級感は無いし、アワーマーカーもぶっちゃけ安っぽい。しかし何というか…まとめが上手。ゴツいベゼルと迫力のあるハンド、印象的なオレンジのダイアルカラーで、じ~っと見ていても飽きない魅力があるのだ。ちなみに視認性もメチャクチャ高い。 私は関西人なので「安くて良いもの」が大好きだ。「あんたコレ幾らに見える?」という質問は関西のマダムが特に好むフレーズだが、「5」の…特に「SPORTS」の時計なら、質問をした相手に「それ安っ!」と言わせることができるだろう。それこそ関西人の至福の瞬間である。
ハードレックス 幅46ミリ SEIKO ラバー砂布巾
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DIESEL DZ-7123
プレゼントされた時計。ディーゼルがいいなぁ~とリクエストしたらドンピシャなのを頂いた。ありがたや。 反転液晶の宿命として明るいところの視認性がすこぶる悪い。とはいえ反転液晶のほうが何となくカッコいいので納得している。 重厚なケースに更に重厚なパンチングメタルの外装を施しているので本来は度を越した厳つさを発揮しそうなものだが、意外というか案外と言うか品よくまとまっている。オーバサイズだがレベルソと似たようなレクタンのケースだからなのか、派手な時計の多いディーゼルの中ではクラシカルでおとなしい部類に属する。 ストラップはカーフレザーを複雑に張り合わせた構造で、それがラグの役割も果たしていたので「壊れるならココからだな」と予想していたら案の定そこからダメになった。似合うかどうか怪しいところだが、レザーのNATOを探して付け替えてみるつもり。 一度自力で電池交換を行っている。その際は裏蓋が地獄のように開けづらく四苦八苦した記憶がある。
幅45ミリ DIESEL レザー デジタルクオーツ砂布巾
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"STRANGELOVE" Depeche Mode 12-inch
気だるい曲の多い、連中にしてはキャッチーな一曲。 ここに入っているMIXはまともな配信では見つけにくいので、 そこそこ貴重なシングルかもしれない。 デペッシュ・モードはまだ現役らしい。デイヴ・ガーンも未だにクネクネしている。すっかりオッサン化してしまったがブレずにまだまだ頑張っているのを見ると、何とも嬉しいのである(〃∇〃) 1. Strangelove (maxi-mix) 2. Strangelove (midi-mix) 3. FPMIP
DEPECHE MODE Mute Records,ALFA Records 1,300円砂布巾
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SEIKO Mechanical Alpinist SARB017
山歩きの伴として不動の人気を誇る「アルピニストシリーズ」。ペットネームとしては1960年代から存在する古参である。私にとってアルピニストと言えば最初から「緑のアルピニスト」だった。社会人になったばかりの頃はまだ「坂井版アルピ」が売られていたので、いつかは手に入れてやろうと長い間考えていた。ところが私の時計蒐集趣味には10年ほどのブランクがあって、緑のアルピニストへの憧憬もいつのまにか消えてしまっていたと思う。 それでも時々は「まだ売ってるかな?」とそれだけの確認のために、型番を検索にかけるといった未練がましいこともしていたり(;´Д`) そして、さすがにディスコンの噂も信憑性を増してきたところで、ついに手に入れた「葛谷版アルピ」。セイコーの定説では「緑ダイアルは売れない」らしいのだが、反してこのロングランセール。確かに新品なのに骨董のような味わいがあり、価格以上の価値と所有欲を満たしてくれる魅力がある。しかし「坂井版アルピ」への憧れが強すぎるためか、ごまかしきれない細かい不満は存在する。 まずはサイズ。「坂井版アルピ」に比べて「葛谷版アルピ」はほんの少し大きい。ムーブメントの違いもあって仕方がない部分もあるだろうが…まことに惜しい。そして「サイクロプスレンズ」が風防から無くなってしまったこと。「坂井版アルピ」の風防はとても雰囲気がよかったのでこれも惜しいのである。ぐぬぬ。 「惜しい、惜しい」と繰り返してもしょうがない。現役で使う分には現行の製品が優れているに決まっている。実際、搭載する「6R」の優秀は体験済みなので、その部分への信頼は絶大だ。アワーマーカーやハンドのデザインも「坂井版」を元に随分と洗練されており、今の時代には「葛谷版アルピ」の方が確実に使いやすいだろう。 現物を手に取った瞬間に「この先10年育てる時計だ」と感じた。細かい傷や打痕が付きステンレスの輝きがくすみはじめ、ダイアル周辺に腐食が生じはじめた時、この時計の真の魅力が見えてくるような気がしているのだが…果たして!?
サファイアクリスタル 39.5 SEIKO レザー砂布巾
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ORIENT ORIENTSTAR SDAAA003B0
滑らかな曲線のトノー型ケースが美しいオリエントスターでは数少ないタイプのモデル。初めて見た瞬間に妙な使命感が湧き上がり入手。 光沢のあるダイアルは品の良いギョーシェが特徴的。お得意のパワーリザーブメーターがデザイン的なアクセントとしてミッドセンチュリーな空気感をもたらす。 アプライドのアワーマーカーは繊細というよりは武断的な印象。ハンドが少し迫力に欠ける作りなのでアンバランスに思わなくもない。明確な縁取りで大きく開いたオープンハートがこれまた絶妙な位置にある。トノー型というオーバルに比べてバランスの自由度の低い形状の中で、この丸い穴の位置決めは難しかっただろうと推察する。デザイナーさんいい仕事してますよ(〃∇〃) スケルトンの裏蓋からはムーブメントが覗けるが、ローターに覆われたムーブメントを見ても感動は少ない。ただ巻き上げ効率の良い安定した精度はさすがに「機械式のオリエント」だと思う。 標準装備のレザーストラップは高級感はそこそこだが付け心地は素晴らしい。オリエントの上位ラインであるオリエントスターの面目躍如といったところか。 最近は少なくなったが各社が競ってトノー型を揃えていた時代もあった。その頃の懐かしい雰囲気が味わえる美しい一本だと思う。
サファイアクリスタル 幅37ミリ ORIENT レザー砂布巾
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CASIO PRO TREK PRT-500
20年くらい前にプレゼントして頂いたモノ。「プロトレックがいいよ~」とおねだりしたら買ってくれた。ありがたやありがたや。 今見ると回転ベゼルがいい感じだ。貰った当時はリューズやプッシャー関係が扱いづらくて本物の局地で使うと苦労しそうだなぁ~と思ったが、街で使う分には全く問題なかった。 何といっても魅力は3針のシンプルなダイアルに浮かび上がるデジタル表示。この時私はこのような仕掛けを初めて見た。ダイアル全体がまるでアクアリウムを覗き込んだように神秘的な趣があって、作り込んだアプライドのアワーマーカーが湖底に沈んだ宝石のように見えたっけ。 バックライトを点けた時のきれいなダイアルをまた見たくなったので、近々電池交換してみよう。
ミネラル・ガラス 幅47ミリ CASIO ラバー砂布巾
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"From Langley Park to Memphis" Prefab Sprout
邦題「ラングレー・パークからの挨拶状」…ダサっ(゚д゚) しかしアルバムとしてはなかなか珠玉の内容で、なんと5枚もシングルカットされている。全英では最高5位を記録。 私が大ファンでもあるトーマス・ドルビーがプロデューサーに名を連ねていたりして、確かにそこかしこドルビー節のようなものも感じられる。 所謂ネオアコの典型的な音作りがなされているが、ボーカル&ギターで作曲も手掛けるパディ・マクアルーンの作り出すメロディーは映像的で軽さの中にしみじみさせる味わいが特徴。ウェンディ・スミスのコーラスが女神のように美しく、このころのプリファブには欠くべからざる要素の一つになっている。 軽く疲れない音なのにゴージャスで深い。多くの大御所が好んで絡みたがった才能だったことがよく分かるアルバムだ。 1.The King Of Rock'N'Roll 4:22 2.Cars And Girls 4:25 3.I Remember That 4:13 4.Enchanted 3:47 5.Nightingales 5:53 6.Hey Manhattan! 4:45 7.Knock On Wood 4:16 8.The Golden Calf 5:06 9.Nancy (Let Your Hair Down For Me) 4:02 10.The Venus Of The Soup Kitchen 4:29
Prefab Sprout Kitchenware Records,EPIC,CBS Records 2,300円くらい?砂布巾
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HAMILTON Khaki Tachymiler H71726233
7750を搭載しつつリーズナブルな価格を実現したタキマイラー。個性的なダイアルはレーシングカーのコックピットのようでもあり、雰囲気からするとタグホイヤーのフォーミュラと被る。 左配置のリューズのため時刻合わせにはちょっとしたコツがいる。特にデイデイトの設定は使う都度間違える。間違えると「はいもう一周」 マッシブの極みのようなデザインではあるが、キメきれなかったゆるい部分があるのでそれが全体の印象が重くなり過ぎるのを防いでいるようにも感じる。怪我の功名ってやつか。 気に入っているのはベゼルの質感とクロノのプッシャーの赤い差し色。注文を付けたいのはペラいハンドの作り。 コンビ色のブレスは厚みがある割に着けやすくバックルの出来も良い。総じてさすがはハミルトン!やることにソツがないぜ!と言いたいところだが…一点。 重い。230gは重すぎるのだ。 3針好きの私のコレクションの中では貴重なクロノグラフなのでガシガシ使っていきたいのだが、この重さのせいで最近は出番が減ってきている。ブレスをNATOに換装すれば活路は見いだせそうだが… 100万円近い時計にも普通に載っている7750を搭載してこの安さ。過剰に凝ったデザインは好き嫌いが分かれそうだが、現在のお洒落路線に突入する以前の尖ったハミルトンの代表作として大事に取っておくべきか…
サファイアクリスタル 幅47ミリ HAMILTON ステンレス・スティール砂布巾
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" CARS AND GIRLS" Prefab Sprout 12inch
アルバム「From Langley Park to Memphis」からのシングル。 1.CARS AND GIRLS 2.VENDETTA 3.NERO THE ZERO
Prefab Sprout KITCHENWARE 1,500円くらいだったか砂布巾
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"90125(ロンリー・ハート)" YES
邦題「ロンリー・ハート」まあそうだな。ロンリー・ハートとしか言えんわな(゚д゚) 当時の私はプログレになんの興味も持ってなかったが、このアルバムだけは異様にポップで刺さりまくった。そういう買い方をした若造は多かったのではないだろうか。元々のファンからしたら「大衆におもねりやがって!」となるのだろうが、その気になれば全米1位もとれるんだぜ!という実力を見せた意義は大きかったし、プログレに対する見方を変える転換点にもなったと思う。 因みに次のアルバムでも二匹目のナントカを狙ったらしいが、イマイチだったと記憶している。まぁそこが主戦場のバンドじゃないから。 1.Owner of a Lonely Heart 4:28 2.Hold On 5:16 3.It Can Happen 5:29 4.Changes 6:20 5.Cinema 2:08 6.Leave It 4:13 7.Our Song 4:18 8.City of Love 4:51 9.Hearts 7:38
YES Atco Records 2,800円?砂布巾
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"J.Live (J.I. Hot Express '83 Autumn Tour)" 稲垣 潤一
若かりし稲垣潤一の切なげなボーカルが存分に楽しめる一枚。ライブ音源だがアルバム収録よりこっちの方が良いのでは?と思わせるパフォーマンスが満載でファンなら絶対に涙ちょちょぎれるはず。 にしても…なぜに稲垣潤一のボーカルは胸に迫るのだろう。ロングトーンはダメだしピッチもよれ気味だし、そもそも音域が狭い。それなのにどの楽曲もこの人の声でないとダメなのだ。他の人が歌ってもダメ。そういう唯一無二感が稲垣潤一の声にはあると思う。そっか、ドナルド・フェイゲンもそうだもんなぁ~( ゚д゚)あの人も音域激セマ… Mariaからドラマティック・レインの辺りがほんと泣かせます。会場に響く悲鳴にも似た「稲ジュ~ン!」の声。納得です。 1.バハマ・エアポート 5:24 2.ロング・バージョン 4:51 3.Maria 4:30 4.ドラマティック・レイン 4:16 5.エスケイプ 4:08 6.(揺れる心に)フェード・アウト 6:07 7.ジンで朝まで 6:22 8.雨のリグレット 7:20 9.生まれる前にあなたと… 4:08
稲垣潤一 東芝EMI 2,800円?砂布巾
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CASIO PROTREK PRT-30
現在は電池切れだが動作に問題はない状態。 当時のG-SHOCKと比べて高級感があって(と思っていた)高度計など面白い機能も初めてだったので、十分に遊べて楽しい時計だった。今でも見た目的にそれほど傷んでいる感じもないので、ストラップを換えるなりすればまだまだ現役で使えると思う。 電池を新しくするたび、当たり前のように動作するのは何気に凄いことだと思う。一般的にはクオーツ時計の寿命は10年位だと思うが、カシオに限っていえば通電する限り動くんじゃないかとさえ思わせる。根性があるというか…しぶとい時計だ本当に。
幅46.8ミリ CASIO ウレタン クオーツ砂布巾
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SEIKOのクオーツ時計
亡きオヤジの自室を片付けている時に発見したセイコー。舶来にしか興味がない人だと思っていたので「セイコーも持ってたんや」と意外に思った。型番も何も解らないので、どういうシリーズモデルか見当もつかない。シャリオっぽいなぁ~と思ったりもするのだけれど…
SEIKO クオーツ砂布巾
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Edox King star 200246
丸っこいケースデザインが気に入って4万円台後半で購入。近い時期にオーバーホールされていたので安心していたが、日付・各ハンド共に「23時40分」でフリーズする現象が発生。保証期間を利用して修理を依頼したらすっかり治ってしまった。それからはすこぶる元気に動いている。 ダイアルがダークウォームグレーのサンレイという、アンティークではあまりお目にかかれない代物だったのでそこも気に入っている。跳び箱状の巨大なアワーマーカーで押し出しの効いた面構えも特徴的だ。 カットガラスのカケなどもなく、傷といえば裏蓋のスレくらいでアンティークとしては状態が良い。とはいえ、アンティーク市場のEDOXにはあまり価値がない。探せばそこそこの状態のモノなら数千円で見つかるかも知れない。なので私が出した購入金額のほとんどはOH代金だと理解している。時計は動いてナンボですからね(;´Д`)
2015年11月 ミネラル・カットガラス 37.5ミリ EDOX砂布巾
