夢みるように眠りたい Blu-ray [デジタルリマスター版]

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「探偵 濱マイク・シリーズ」や「帝都物語」の脚本で知られる、林海象監督のメジャーデビュー作「夢みるように眠りたい」(1986)
その、2022年にリリースされたデジタルリマスター版Blu-rayです。
ご存知の方もあると思いますが、クラウドファンディングでデジタル修復され、映像・音声ともに初上映よりも見易く聞き易くなっています。
(劇場公開のフィルム版は、物語と関連して意味深く、単純にデジタル版と良し悪しを比較することはできません)

販売:ドリームキッド/オデッサ・エンタテインメント
著作:(C)海象プロダクション

■映画の紹介

《ストーリー》
昭和初期の東京。
私立探偵:魚塚甚(佐野史郎)は、月島桜という女性から「誘拐された娘“桔梗”(佳村萠)を探し出して欲しい」と依頼される。
調査を始めた魚塚は“Mパテー商会”なる怪しげな一団に行き当たる。
事件と深く繋がる無声時代劇『永遠の謎』とは一体何なのか?魚塚は謎を解き、桔梗を救うことはできるのか・・・

出演:佳村萠、佐野史郎、大竹浩二、大泉滉、あがた森魚、小篠一成、中本龍夫、中本恒夫、十貫寺梅軒、遠藤賢司 、草島競子、松田春翠、吉田義夫、深水藤子

全編がモノクロ&サイレント(縦書きの説明文字画面、音楽と部分的に活弁風の語りが挿入される)という、ノスタルジックなスタイルの作品。
製作は1986年。もう30年以上前のインディーズ作品ですが、変則的な劇中劇が今で言う【メタ構造】なっている点など、若き林監督の才能が感じられます。
あがた森魚の音楽も映像にぴたり符合し、独自の世界観の構築に寄与している。
私は高橋葉介や山田章博の漫画が大好きだったので、林監督の演出スタイルと映画の世界観にどっぷりはまってしまった。
クラウドファンディングを知ったのが遅く参加できなかったが、映画の修復を喜び、Blu-rayは予約購入しました。
監督と佐野史郎さんのオーディオコメンタリー(DVDから移植)では映画の誕生秘話が語られ、御二人の仲の良さも伝わってきて微笑ましい。

■Blu-rayについて

本編:スタンダード/モノクロ/81分/英語字幕付再生機能あり
音声:1.オリジナル(日本語) 2.オーディオコメンタリー(対談 佐野史郎×林海象)/リニアPCM 2.0chモノラル
チャプターは劇伴(音楽)の頭出し(※2000年発売のDVDと同仕様)

《特典映像》
・予告編(2分39秒)
・英語版予告編(2分39秒)
・修復メイキング(4分17秒)※
・林海象監督メッセージ(43秒)※
・対談映像:林海象監督と主演 佐野史郎(4分23秒)※
※印は、修復プロジェクトのWeb上で公開された動画
※MENU画面は、静止画の右端にナビゲーションというレイアウト

(全文敬称略)

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