- tezzarite Museum
- アストロフィライト/星葉石
アストロフィライト/星葉石
水酸化フッ化ケイ酸カリウム-ナトリウム-鉄-チタンを主成分とする鉱物。
どうやら世の中には、昼も夜も関係なく輝き続ける、不滅の星が存在しているようなのです。
しかも驚くことにその星は、空ではなく石の中で輝いているのです。
その名は『アストロフィライト』。
星の煌めきが化石となってしまったかのような、とても風情溢れる子です。
ギリシャ語の「星/astron」と「葉/phullon」が語源であり、和名はそれを直訳したものとなっています。
古銅色をした葉片状の結晶が放射状に広がり、それがあたかも記号的な星に見える・・・
この鉱物の特徴を的確に、かつ詩的に表現した素敵なネーミングだと思います。
星を見たくなったら、夜空を見上げるのでもプラネタリウムに行くのでもなく、たまには石を観察してみましょう。
仲良く並ぶ双子の星に、尾を引く彗星。そして今にもスーパーノヴァを起こさんばかりの巨星。
これまで目にしたことのない未知の星空がそこに広がっているのかもしれません。
