オパライズドクラム/オパール化した二枚貝

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これぞ正しく "貝の火"。
白亜紀に生息していたとされる二枚貝が化石となり、ライトニングリッジの地でオパール化したものです。

一部に欠けこそ見られますが圧壊することなく立体形が保たれており随所に二枚貝らしい名残も留めています。
特に表面の凹凸模様や蝶番の状態は克明そのものであります。
一見すると単なるメノウ化貝化石のようにも見えますがそこはオパール。
角度を変えれば遊色が確認できますし、水で濡らせば赤い干渉光まで現れます。

オパールは極微小なシリカ球が積層することで生成される鉱物。

そして遊色効果は、それら粒子が『長い年月をかけ』『静かに』『整然と』配列することで初めて顕現する現象です。
もし地震などの外乱の多い環境であればこの生成過程が大いに搔き乱されてしまい、美しい遊色は望めなくなります。

化石化に至る過酷なプロセスと、オパールの生育に不可欠な穏やかな環境。
この両極的な生成条件をクリアした彼らこそ、地球の生み出す奇跡なのではないかと思います。

一体どのような徳を積めばこんな宝石に転生することができるのでしょうか。
私も一生を終えたらオパールになりたいものです。
#オパール

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    さるら。

    2019/2/21

    すごい! 本当に『貝の火』ですね!
    感動です。

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    • ありがとうございます!
      きっとこれがモチーフになったのですよね。
      作中に出てくる宝珠ほど盛んには燃えませんが、それでも充分に目を喜ばせてくれるんです✨
      あの賢さんも貝オパールに魅了されいたのかと思うと妙に親近感が湧いてきてしまいますね☺️

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    shm

    2019/2/21 - 編集済み

    拝見させていただきました。形の整ったシェルオパールですね!ライトニングリッジからは確か他にもオパール化石が発見されていると聞きます。ただ、綺麗な形をしたものは少ないと思われます。
    そんな中でこの石は貝の成長線?まで見えますので本当に質の良い化石だと思います。素晴らしいです😃

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    • ありがとうございます!
      貝類のみならず骨や植物類もオパール化するみたいですよね。とは言え仰る通り、見かけるとしても破砕片のような標本ばかりで、欠けのない美品にはお目にかかれませんね😅
      この子は成長線もくっきり残っていて、ヒビ割れもなく、本当に健やかに育ってくれました☺️

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    kinggidoko

    2019/2/21

    貝がオパールになるんですか・。知りませんでした。

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    • ごく身近な存在の貝が、まさか宝石になるなんて思いもしませんよね(笑)
      最近、オパール化したコハクが発見されたというニュースも流れてましたし、本当に奥の深い宝石です😮✨

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    realminiature

    2019/2/22

    神秘的ですねえ!ずっと見ていたくなります。

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    • ありがとうございます!
      オーロラ級の神秘現象を目にしているようですよねぇ☺️
      遊色がほぼ全体に現れるので本当に見ていて飽きないんです!

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  • アンモナイトの化石もオパールに似た遊色を見かけますが同じなのでしょうか?

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    • コメントありがとうございます!
      確かに美しい虹色を示すアンモナイト化石もありますが、いずれもオパールとは別物ですね。

      アンモナイトの殻は、炭酸カルシウムの結晶板が組み重なって、その隙間をコンキオリンという有機物が埋めることで形成されています。
      遊色はこの結晶板とコンキリオンが織りなす薄層構造により光が干渉することで現れます。

      この様子から、ネットでは「オパール化アンモナイト」と称して虹色のアンモナイト(特にマダガスカル産)が売られていたりしますが、オパール化しているなど全くのデタラメです❌

      オパールは酸化ケイ素でできた石で、オパール化した化石というのはこのケイ酸によって置換されている状態にあるものです。
      なので成分からして大きな違いがあります。

      また「アンモライト」という、主にカナダで産出する大変美しいアンモナイトがありますが、こちらは地圧や地熱の影響により宝石質の外観を得たものですので、これもまたオパールとは異なります。

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    • ほほぉ!やはりそうでしたか。あまりにオパールとしてはきらびやか過ぎるので違和感を覚えていたのでスッキリしました!!!確かに置換するにはアンモナイトが埋る地層ではおかしいですよね。

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    • はい。そもそも化石が宝石質のオパールに置換されるためには幾つかの条件が必要なのです。
      例えばオーストラリアは化石オパールが産出することで有名ですが、この土地の場合、ケイ酸を豊富に溶け込んだ地下水が存在していることと、さらにその上に粘土質の地層が広がっていることが関係しています。
      以下は化石オパールができる一例です。

      地中に埋まっている化石が何らかの要因で溶出してしまうと、そこには化石の形をした空洞だけが残り、やがてその跡を地下水が満たします。
      オパールはこの地下水からケイ酸分が無数のコロイド状となって析出・沈殿し、空洞の形に凝固することで誕生するのですが、それには長い年月を要します。
      ついでながら美しい遊色のオパールになるためには、このケイ酸コロイドのひとつひとつが約250~300ナノメートルの球状にまで成長していなければなりません。
      一方オーストラリアの乾燥した気候では水分が短時間で干上がってしまいます☀
      そこで活躍するのが粘土層です。
      粘土はキメが細かく地下水の蒸発が抑えられるので、ケイ酸球が成長するのに適切な水量と十分な猶予が与えられます。
      この粘土層のおかげで保水されながらも徐々に蒸発が進み、ある時に水溶液が注ぎ足されてさらにケイ酸濃度が高まり・・・といった過程を繰り返し、やがて化石オパールが誕生します。
      (もちろん、化石の型をケイ酸水が満たすタイプだけではなく、骨や木の組織に浸透してカルシウム分を置換して行くタイプもあるようです)
      とりとめのない説明でお恥ずかしい限りですが、このような地質環境があってこそのオパール化石なのです😉

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    • 詳しい解説有難う御座います!
      やはり複数の奇跡的なタイミングが作用しないと発現しないのですね!
      この先見る目が変わりました!

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    • いえいえ、こちらこそ読んでくださりありがとうございました😌
      何かの参考になりましたら幸いです😄

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    • 興味がある者に知識の持ち主が展覧する、素晴らしい場ではありませんか。大変役に立ちます!

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