夕張のコハク入り瀝青炭/コール

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かつて国の産業を支えた夕張の黒きダイヤモンド。

太古に生息していた松柏類の樹脂が地中に埋もれ硬化した物質が『琥珀』です。
厳密には鉱物ではありませんが、珊瑚や真珠と同様、その美しさから有機鉱物として扱われてきました。

一方で『石炭』は、埋没した植物が地圧・地熱作用を受け続け、腐敗することなく炭化変質した物質。
広義の意味ではこれもまた一種の化石と言えましょう。

かたや宝石、かたや燃料。
姿も用途も異なる両者の混在した姿には意外性を感じずにはいられません。
しかし両者とも植物(とその分泌物)を起源とすることから、その共存は案外理に適っているのでしょう。

この標本は明らかに石炭がメインなのですが、琥珀の存在感も負けてはいません。
UVライトを照射すると青く鮮明に自己主張するため、否応なしにその存在に気付かされるのでした。
#琥珀

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    チュル

    2019/03/13

    石炭と琥珀のコラボが見事ですね。
    石炭の黒と琥珀の色が互いを活かし合ってる感じもして凄いな〜と思います。
    共に植物が起源ってのもまたいいですよね👍

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      テッツァライト

      2019/03/13 - 編集済み

      ありがとうございます!
      真っ黒な石炭に囲まれているので、透明感が尚更際立っていますよね。
      やはり共通項のあるもの同士の共生は親和性を感じますね😄

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