ボーノナイト/車骨鉱

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ガチャガチャとした外観が特徴的な車骨鉱の結晶です。

国内においては埼玉・秩父鉱山のスカルン鉱床、石川・倉谷鉱山および三重・紀州鉱山の熱水鉱床が著名な産地でありました。

希少金属であるアンチモンを含有する鉱物ですが、この石の特筆点はその形状にあります。

重厚感のあるスチールグレーの光沢。
ほどよく厚みのある円形平板の結晶。
その外周部に刻まれた、繰り返し双晶によるギザギザの凹凸。

この様相はまさしく平歯車のそれであり、和名もずばり『車骨鉱(しゃこつこう)』であります。

「車骨」という単語については常用外かあるいは造語なのか、いくら辞典を調べてもそれらしい意味は載っていませんでした。

しかし各種図鑑を読んでみると “歯車のような形状をしているため車骨鉱と命名された” という旨の記載がなされていることから、歯車のことを指している言葉なのかもしれません。
一方で、結晶の凹凸が放射状に並んだ様子を車輪の骨、すなわち「スポーク」に見立てたという説もあります。

ちなみに歯車型に見えるのは世界共通のようで、海外においても “cogwheel” という渾名で呼ばれているのだそうです。

この車骨鉱。
私事ですが、数ある硫化鉱物の中でも特に好きな石であります。
過去に機械分野を学んでいたもので、代表的な機素である歯車の姿をしているとなると妙に親しみを感じてしまうのでございます。

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    ace

    2019/12/02

    こうもはっきりと結晶になってると面白いですね✨
    オールスパーク的なパワーがありそうに見えます❗️😆

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    • オールスパーク、たしかに😆
      自然物にしてはちょっと出来過ぎた姿をしているので、ほんとトランスフォーマーのガジェットみたいですね(笑)
      ちょうど機械っぽい見た目なので作中の雰囲気にもピッタリです⚙

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    さるら。

    2019/12/02

    珪化木にも似た結晶構造ですねー。

    車骨と書いて、くるまぼね。
    大きい骨を指すようですが、あまり使用例は無いのかもしれません。

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    • 珪化木と聞いて、結晶のシルエットが切り株っぽく見えてきました(笑)

      おぉ、くるまぼね・・・ようやく私も見つけました!
      精選版 日本国語大辞典というのに載っていたのですね。
      大きい骨というのも何の骨なのか漠然とした感じで、やはり一般的ではないのですね~🤔

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    MOYO.

    2019/12/03

    何だかウルトラセブンに出て来そうなメタリックな色合いや形状の鉱石ですね!(笑)。

    凄いレトロフューチャーな雰囲気?な鉱石で、とても気になる展示物です(笑)。

    有難う御座いますm(__)m。

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    • ウルトラセブン😆
      怪獣だったらキングジョーやクレイジーゴン、ウィンダム辺りに雰囲気が近いでしょうか(笑)
      レトロフューチャーというのもなんだか分かる気がします😌
      歯車型という如何にも油臭そうなルックスと、このメカっぽさが男心を絶妙に刺激しているんでしょうかねぇ。

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