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シルバー&コッパー/自然銀と自然銅の共生
柔らかく展延性に富む、銀と銅の元素鉱物。 未精錬でありながら既に高純度。 白銀色のAg部分と赤銅色のCu部分、どちらもほぼ単体元素で構成されています。 同じ第11族元素なれど、この二種が共生した姿はそうお目にかかれません。 シルバーもコッパーも希少性で言えばゴールドには敵わないのですが、彼ら場合はどうでしょう。 なにせ銀と銅のハーフです。 単体の金とはまた違った希少価値を秘めているのではないでしょうか。
鉱物標本 2.5~3 2018年 Ag & Cuテッツァライト
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乙女鉱山の灰重石/シェーライト
水晶の産地として名高い、山梨県の『乙女鉱山』より産出した清澄な灰重石(かいじゅうせき)です。 蛍光鉱物としてはホタル石と並び知名度が高く、短波の紫外線により青白い光を放つ姿が有名です。 この標本を目の当たりにし、私はひたすら驚嘆するばかりでした。 まず灰重石は、重金属「タングステン」を得るために採掘される鉱石です。 そのため本来であれば金属材の原料として製錬に回されてしまうであろうものが、こちらの彼にはどういう訳か宝石然とした研磨が施されていたのです。 幾ら透明度が高いとはいえ、この鉱物に対しカッティングが施されることはとても稀なことであります。 こちらに細工されているバゲットカットはとてもシンプルな研磨であるので、恐らくは研究用の試料として最低限の装いが成されたものだったのではないかと思います。 そのうえ国産品。 しかもラベルの産地表記に「乙女鉱山」と書かれていたのですから尚のこと驚きです。 かつてこの鉱山からもタングステン鉱が採掘されていたことは耳にしていました。 しかし水晶の方があまりに有名すぎて、乙女産の灰重石というのはそれまで図鑑ですら目にしたことが無かったのです。 この類まれな石との出会いに、ひたすら身が締まる思いであります。 #国産鉱物
宝石 鉱物標本 4.5~5 2019年テッツァライト
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アドマイヤ隕石/石鉄隕石
ようこそ地球へ! 遠い昔、遥か宇宙の彼方からの来訪者。 小惑星が何らかの要因で破壊され、マントルやコアの一部だったものが宇宙空間へと投げ出されたことが彼らの長旅の始まりとされます。 こちらは1881年にカンザス州で発見された石鉄隕石で、名を『アドマイヤ隕石』といいます。 鉄-ニッケルを主成分とする合金の中にオリーブ色の宝石「パラサイティック・ペリドット」が散りばめられています。 メタリックなボディに透明なペリドットという組み合わせがどことなくエイリアンチック。 やはり隕石というものは、地球産の鉱物たちとは一風変わった風貌をしているのですね。 地球外の出自でカンザス州に飛来してきたという点が、かの有名なマン・オブ・スティールをも連想させます。
宝石 鉱物標本 隕石 2018年テッツァライト
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アバロニパール/赤アワビ真珠
孔雀色に艶めく海の秘宝。 カリフォルニア近海に生息し、大きなものでは殻長30cmにも達するというお化けアワビ「レッドアバロン」から採取された真珠です。 私たちからすると高級珍味として“食べる”イメージが強い存在ですが、実はアワビも美しい宝珠を生成することが知られています。 青味がかった光沢層に赤・紫・黄・緑の鮮やかな干渉色が現れるのがアワビならではといった印象。 このように他の真珠には見られない色彩の豊かさは、虹色石の代表格であるオパールやアンモライトをも彷彿とさせます。 また真珠といっても正統的な真円ではありません。 アワビの場合、生殖腺の中に形成される関係でサメの歯に似た鋭角状に育つことが多いらしく、綺麗な球形になることは非常に稀。 いわゆる「バロックパール」と呼ばれる形態が大多数を占めます。 この先細りした流線型のフォルム。 例えるとしたら何が一番近いのでしょう。 鉤爪のような、肋骨の先端のような。 私の目には不揃いな柿の種に映って仕方ありません。 この不思議なカタチから何を連想するのかは、きっと見る人により様々なのでしょう。 想像力を刺激するところがバロック真珠の面白いところだと思います。 まん丸な真珠も王道的で美しいですが、個人的にはこういった遊び心のある珍品に惹かれます。
宝石 鉱物標本 2.5~4.5 2013年テッツァライト
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オパライズドクラム/オパール化した二枚貝
これぞ正しく "貝の火"。 白亜紀に生息していたとされる二枚貝が化石となり、ライトニングリッジの地でオパール化したものです。 一部に欠けこそ見られますが圧壊することなく立体形が保たれており随所に二枚貝らしい名残も留めています。 特に表面の凹凸模様や蝶番の状態は克明そのものであります。 一見すると単なるメノウ化貝化石のようにも見えますがそこはオパール。 角度を変えれば遊色が確認できますし、水で濡らせば赤い干渉光まで現れます。 オパールは極微小なシリカ球が積層することで生成される鉱物。 そして遊色効果は、それら粒子が『長い年月をかけ』『静かに』『整然と』配列することで初めて顕現する現象です。 もし地震などの外乱の多い環境であればこの生成過程が大いに搔き乱されてしまい、美しい遊色は望めなくなります。 化石化に至る過酷なプロセスと、オパールの生育に不可欠な穏やかな環境。 この両極的な生成条件をクリアした彼らこそ、地球の生み出す奇跡なのではないかと思います。 一体どのような徳を積めばこんな宝石に転生することができるのでしょうか。 私も一生を終えたらオパールになりたいものです。 #オパール
化石 宝石 鉱物標本 5.5~6.5テッツァライト
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ペトロレウムクォーツ/石油入り水晶
水晶(石英/クォーツ)といえば誰もが知る鉱物の代表格で、今日までに多種多様な種類が発見されています。 色によって宝石名が変わるだけでなく、内包する不純物によって呼び名が変わることもバリエーションが豊富となった一因です。 一例としてこちらの両剣水晶。 結晶化の過程で内部に鉱物油を包有したことから『石油入り水晶』などと呼ばれています。 この鮮黄色の液体はハイドロカーボンを主成分とするものとされており、紫外線を照射することで青白く幻想的な蛍光を放つのでした。 さらに液中には炭化物らしき固形物と天然ガスと思われる気泡が浮かんでおり、結晶を傾けるとコロリと動く姿が確認できます。 太古の遺物が外界から隔絶され変容することなく保存され続けた様はコールドスリープさながらであります。
宝石 鉱物標本 7 2014年テッツァライト
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レッドファントムアメジスト/幻影紫水晶
結晶の成長が断続的に行われた結果、かつての結晶面が積層模様として内部にとり残された特殊な水晶です。 この内在する累帯構造があたかも虚ろげな存在(幽霊や幻影)に見えることから『ファントムクォーツ』の名で呼ばれています。 また結晶の先端部が膨らんだ形状を成していることから「松茸水晶」や「王笏水晶」とも呼ばれる形態であります。 こちらのアメジストは先端面に「鱗鉄鉱」という鉱物が付着した状態で再成長を遂げました。 そのため内部には見事なストロベリーファントムが形成されています。 このような構造を見ると、鉱物の結晶は“原子の積層”によって成長するものであるということを再認識させられます。 #アメシスト
宝石 鉱物標本 7 2019年テッツァライト
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赤谷のコンペイトウ砒/自然ヒ素
福井県赤谷での採取品。 ミステリー小説を始めとする創作において殺人の手法として度々登場する有毒元素、ヒ素からなる元素鉱物です。 こちらは突起だらけのユニークな外観から『金平糖石』の名で親しまれている標本です。 ヒ素の針状結晶が集合して球体となったもので、内部ではその一本一本が放射状に伸びているとのこと。 このような形状は世界的にも類を見ず、自然砒という鉱物は通常、不定形な塊状で産出することがほとんどです。 そのためかコンペイトウ型は相当珍しいらしく、海外の鉱物専門書においても特筆すべき標本として紹介される程であります。 それ故に珍品好きとしては手中に収めておきたいと思う石でありますが、鉱物と言えどやはり毒は毒。 表面には『砒華』という三酸化二ヒ素の二次鉱物、すなわち猛毒が生じており、不用意に扱えば知らず知らずのうちに体内に取り込んでしまう恐れがあります。 ですからヒ素や水銀の鉱物と相対する際は慎重になるべきなのでしょう。 綺麗な花には棘がある。 綺麗な石にも棘がある。 そのことを忘れずに、地球に咲くこの美しい華々とお付き合いして行きたいものです。
鉱物標本 3.5 2016年 Asテッツァライト
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〇〇水系の高温石英/ベータクォーツ
普通 "水晶" あるいは "石英" と聞いて真っ先にイメージする姿というと、恐らく削った鉛筆のような先端の尖った六角柱の結晶が殆どだと思います。 しかし彼らのように柱面を著しく欠いた特徴的な結晶形の者も存在します。 それが約573~867℃の高温条件で晶出した『高温石英』です。 思えば3月上旬。 雪の融け残る山間を訪れ、川底の砂泥からこの特異な結晶を見止めた瞬間から探求が始まります。 https://muuseo.com/tezzarite/diaries/11 それから長閑な谷川に通い詰めること数ヶ月。 最初の漁り場から上流1㎞ほどの範囲を探しまわり、ようやく数粒の理想的な結晶を見つけることができました。 まずは大きさ。 見つかる結晶は精々1~3㎜程度といったものが殆どでしたが、1枚目の標本は堂々た5ミリ級。 6枚目の上部に映っている結晶に至っては軸長6㎜にも達していました。 次に透明感。 実は5㎜以上の結晶にもちょくちょく遭遇したですが、そういった個体の悉くが亀裂もしくは不純物だらけ。 お世辞にも美しいとは呼べぬものばかりでした。 そんな中、大きさと透明度を兼ね備えた彼らは奇跡の存在であります。 加えて形状バランス。 結晶面のひとつひとつがほぼ均等な大きさで揃っており、結晶軸にも偏心がありません。 そのため上下の六角錐が鏡写しになっていると錯覚するほど対称性に優れています。 また多少の欠けこそあるものの致命的な欠損には至っておらずソロバン玉のシルエットはしっかり保たれています。 総じて様々な要素が小高く纏まった合格品。 かの有名な千本峠産にも匹敵する美結晶であると思います。 これまでは形が綺麗なのに極小サイズだったり、5㎜以上だけれど欠けが多かったり…といった調子が殆どであったものですから、見つけた瞬間は最高に嬉しかったです。 山が育み川が運んだ水の結晶。 恵んでくれた自然に感謝です。
宝石 鉱物標本 7 2020年テッツァライト
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ボルダーオパール/母岩付き蛋白石
2005~2007年頃でしょうか。 『世界の宝石・鉱物コレクションSTONE WORLD』という商品が、〇〇発掘キットなどでお馴染みのノルコーポレーションより発売されていました。 〔参考:画像6枚目の後列中央( "いのちのたび博物館メールマガジン第18号" より引用)〕 当時のお小遣いでも買えるほど手頃な価格でしたし、何より鉱物専門店が遠方にしかない自分にとっては貴重な入手源でした。 こちらの商品、なんと鉱物科学研究所の監修であります。 そのため当時から石に縁のある方であれば記憶に残っているかもしれません。 そうでなくても大手の総合スーパーでも取り扱われていたほどの物なので "鉱物は集めていないけど気になったから買ってみた" という方もいるのでしょう。 ラインナップは全39種類。 ダイヤモンドやルビーサファイアを始めとするメジャーな宝石から菫青石や苦灰石といったちょっとマイナーな鉱物まで幅広く収録されており、その中から引き当てたのがこのオパールでした。 同封のラベルにはただ鉱物名が記載されているのみでしたので産地が不明なのはそのためです。 とはいえ焼き菓子を彷彿とさせる褐色の母岩が特徴的であることから、オーストラリア産の『ボルダーオパール』なのではないかと推測しています。 また水に濡らすことで局所的ながらオールカラーの遊色が現れます。 写真に捉えることも儘ならないほど些末なものですが、初めて肉眼観察する魅惑の揺らめきに当時の私は深く魅入られてしまったのでした。 オパールという鉱物に興味を抱くきっかけとなった、実に印象的な出会いでした。 #オパール
宝石 鉱物標本 5.5~6.5 2007年テッツァライト
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ゴールドシーンサファイア化したバルタン星人
ミューゼオ随一の怪獣消しゴムペインター、Reirei Paint Art様よりお譲りして頂いたアイテム。 https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/371 遠い空の向こうからやって来た美しき侵略者です。 当アイテムは元々「バルタン星人宝石化計画」で製作された宝石バルタンの一体で、クリアブルー素材へのペイントにより宝石の美しさを再現。 何れもReirei様の技術力が光る逸品となっております。 https://muuseo.com/ReireiPaintArt/diaries/27 モデルとなった石は当館の『ゴールドシーンサファイア』というアイテム。 https://muuseo.com/tezzarite/items/62 ミッドナイトブルーに金色の金属酸化物を包有するアフリカ産の新種です。 最大の特徴であるゴールドは主に右鋏と右下半身に使用。 さり気なく頭部にも施されており、まるで兜の前立てのような装飾が最高にカッコイイです。 ゴールドとしての輝きもラメによってしっかり表現されており、その光学特性が忠実に再現されていました。 その絢爛な煌きと、静謐なブルーから生み出されるコントラストのなんと見事なこと… 敢えて残された素体のクリアブルーとも絶妙に調和しています。 また、反射光だけでなく透過光で眺める色相も格別。 特に画像3枚目の角度から観測できる小宇宙が個人的なお気に入りであります。
フィギュア 宝石 鉱物アイテム 2021年テッツァライト
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ロシアンアレキサンドライト/変彩金緑石
《当館の2020年投稿アイテムいいね!No.1》 ルビーとエメラルドが宝石の女王であるならば、昼夜を統べるこの石はまさしく宝石界の皇帝〈ツァーリ〉。 端正なラウンドブリリアント型に研磨が施された、類稀なるロシア産の裸石です。 不純物として自然添加されたCrイオンにより "黄色と紫色スペクトルの吸収作用" と "青緑と赤橙のスペクトルを均等に反射する性質" が備わった結果、 光源の違いによって明瞭な色彩変化を示すものが『アレキサンドライト』と認められます。 19世紀、ロマノフ朝による統治体制が敷かれていた帝政ロシア。 ウラル山脈のベリリウム鉱床から発見されたこの石は、昼光の下では緑色を纏っていたため当初エメラルドであると思われていました。 しかし夜になり灯火に照らされたことで一転。 新緑が燃え移ろうたような赤色に変わり、まるでルビーのような様相を呈したのです。 鉱物の変色性が現代よりも知られていなかったであろう時代、昼夜で色相を変えるそれは大層神秘的な現象として人々の目に映ったことでしょう。 それに当時のロシアはユーラシア広域に覇を唱える大国。 不凍の港を求め南方へと進出していた只中のことです。 軍装のシンボルであったという "ツァーリグリーン" を想起させる深緑と、昂揚する士気を湛えたかのような深紅の変彩。 斯様にして軍事国家としての状勢を色濃く写していたこの奇石が、第11代皇帝ニコライⅠ世の下へと献上されたことは最早必然だったのかもしれません。 そしてまだ皇太子であった子息『アレクサンドルⅡ世』を讃えた名を授かり、以来ロシア帝国を象徴する誉れ高き宝石として広く知られるようになったのであります。 20世紀の初頭、王朝はロシア革命により滅亡してしまいます。 しかしこの石だけはそのような悲劇に見舞われることもなく多くの人々から愛され続け、今や五大貴石の一角として栄華を極めているのです。 ***Reirei Paint Art様より作品のモデルにして頂きました!*** https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/372 https://muuseo.com/tezzarite/items/114
宝石 鉱物標本 8.5 2019年テッツァライト
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マルチカラーベリル/緑柱石
不純物として含まれるマンガン(或いはセシウムやリチウム)により、ピンクに色づいたベリルが『モルガナイト』と呼ばれます。 クロム由来の緑色ベリル「エメラルド」や、鉄由来の水色ベリル「アクアマリン」らとは色違いの同種にあたる鉱物です。 一方で、何物にも染められていない純潔な個体は『ゴッシェナイト』。 実際には完全な無垢というわけではなく発色に至らない程度の不純物を含んでおり、特にセシウムを内に秘めていることが多いとのこと。 しかし地質由来の微量元素の影響を受けやすく何らかの色味を帯びて産出することが多いベリルにとって、無色透明な姿はある意味珍しいことでありましょう。 こちらはそのモルガナイトとゴッシェナイトが1:1となるように切り出したものであると思われます。 丁度半分が淡く桜色に染まっており、何とも心温まる色相を織りなしています。 彼らの内部を注意深く観察した結果、水溶液と気泡からなる「二相インクルージョン」が無数に閉じ込められていることが分かりました。 石を傾けることで気泡が動く様子がしっかりと確認できます。
宝石 鉱物標本 7.5~8 2018年テッツァライト
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ブラッドショット・アイオライト/菫青石
含鉄ケイ酸アルミニウム-マグネシウムを主成分とする鉱物。 知名度はそれほど高くありませんがこの「菫青石(きんせいせき)」も青紫色の美しい鉱物で、宝石名「アイオライト」として流通しています。 上質なものはブルーサファイアのように清々しく、別名「ウォーターサファイア」とさえ称されるほどです。 しかしこちらのように「鱗鉄鉱(レピドクロサイト)」の微細結晶を内包すると様相が一転。 鉄鉱たちの透過光によるものか、充血したように紅く染まってしまうのです。 ブラッドショットなだけに闇堕ちしたような色調も相まってどことなくヴァンパイア的な雰囲気でもあります。 絶妙なダークっぽさが厨二心を刺激する魅了の魔石です。
宝石 鉱物標本 7~7.5 2018年テッツァライト
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シンセティック・ズィンカイト/紅亜鉛鉱
べっこう色の六角錐と切子細工のような球体からなる酸化亜鉛の小さな結晶です。 ズィンカイトは天然にも産する亜鉛鉱物ですが、この結晶はとある色材プラントの中で意図せず生成された副産物とされています。 ポーランドのシレジア地方に建つその工場では、亜鉛を精錬し塗料を製造していました。 その生産過程で発生した排ガスが冷却され、飽和状態にあった成分が析出。 その結果、煙道内に付着したのがこの結晶とされます。 もしそれが事実であるとすれば、これは火山ガスの噴気孔に硫黄結晶が発達するものと同じ作用であります。 自然界にも存在する現象が偶然人の手の中で再現され、天然物と比較しても遜色ないズィンカイトの美結晶が成長したのでありましょう。 こうして生成された結晶は煙道から『採掘』され、単なる産業廃棄物ではない、収集に値する鉱物として扱われているのです。 自然の神秘は工場の中にも存在するのですね。
鉱物標本 4~5 2019年 ポーランドテッツァライト
