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1/1 Česká Zbrojovka CZ100
1983年にオーストリア軍に正式採用されたGlock社の《Glock17》は、“合成樹脂製/ポリマー”部品を各部へ可能な限り組み込んだ、それまでの常識を覆す常識破りの拳銃でした。(Steyr AUGとの組み合わせとしては完璧ですね♪) この画期的な商品は当然同業他社に対し大きな影響を与えます。 チェコ共和国の老舗銃器メーカー『Česká Zbrojovka』社もその影響を受けた会社の一つで、1995年に同社初のポリマーフレームピストルとして開発されたのが《CZ100》です。 内容的には他社の同世代ポリマーフレームピストルと同様に《Glock17》の影響を色濃く受けたもので、ダブルアクションオンリー(DAO)のストライカー+ショートリコイル式にマニュアルセフティーレスと基本的な構造は同一でした、ただ本家はDAOの暴発対策としてトリガーに機械的な安全機構“トリガーセフティ”が組み込まれていましたが、CZ100は” Automatic firing pin block:AFPD)のみと、よりシンプルな構造となっています。 この拳銃独自の装備としては、スライドの排莢口後方へ” barrel stop“と呼ばれる突起部品があり、片手で銃を抜きその突起をベルト等へ引掛けてチャージする事が出来るという便利グッズを装備。 また同社を代表するモデルである”CZ75“の初期モデルで980gあるのに対し、CZ100は645gと樹脂化の恩恵を受け約3割強の軽量化に成功しています。 余談ですが、映画『-GHOST IN THE SHELL-攻殻機動隊』の映画ポスターで草薙少佐が手にする拳銃”ツァスタバCZ-M100“は本銃がモデルとなっているというのは有名な話ですね♪ 展示モデルは韓国へ出張で行った際に入手した“エアコキガン”で、はじめ手に取ったときパッケージが“Luger bulldog 108”となっており”???”だったものの、思いのほかカッコ良い&安い(たしか当時日本円換算で¥300ぐらいだったような)で思わず購入、後にグリップの”ゴム“を外したら”CZマーク”が出てきてビックリした記憶があります。 帰国後どうせならカッコ良くしようと、サイト周り加工やFピン追加、金属部面出/塗装を行って楽しんでみました♪
小火器模型 拳銃_エアーコッキング 1/1ちゃぽん
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1/150 日本国有鉄道 ED30型 試作交直流電気機関車
EF55-3の部品(主に電装周り)を利用して、国鉄浜松工場で内製誕生した、実験的的要素満載の一形式一両の試作ロコですね。 交直流電気機関車としては唯一の凸型という外観に、赤12+警戒帯という派手なカラーリング、曲面箇所は“ヒサシ”を支えるステーのみで他は全てパッキパキの直線/面構成という“戦時型”の様なスタイリングは、とっても魅力的です♪ 現役当時、是非見たいと何度も“田村駅-米原駅”へ行きましたが、EF70やDD50は見れましたが、肝心の本機は一度も肉眼で見る事は出来ませんでした(涙) 展示車両はワールド工芸さんから“リニューアル品”として発売されていたキットをストレートに組み立てたものです。 前途のように曲面部が無いので、とても簡単に組み立てられます♪ フィッティングを見ようとパンタを“仮り”に乗っけたら、二度と取れなくなってしまい(無理の取ろうとすると屋根が変形する~)無念の無塗装です(涙) どうでもよい話ですが、TVアニメ版“銀河鉄道999”に出てきた“マゼラン連絡線”用の機関車“666”ってこれをモデルにしているような? 【模型資料】 ・模型メーカー:ワールド工芸 ・製造地 :埼玉県東大宮市 ・製品番号 :- ・製品タイトル:国鉄 ED30Ⅱ 電気機関車 組み立てキット リニューアル版 ・発売日 :2016年2月21日 【実機資料】 ・実車メーカー:日本国有鉄道 浜松工場 ・形式 :ED30 ・製造番号 :1 ・主動力 :MT28x4_定格出力/960kw ・完成年 :1962年 ・廃車年 :1974年 ・投入路線 :北陸本線 米原駅-田村駅
鉄道模型 Nゲージ ワールド工芸 ワールド工芸_実店舗 2016年ちゃぽん
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1/150 日本国有鉄道 EF30型 交直流電気機関車( 量産先行試作1号機)
前の1941年に開通した関門トンネルはいち早くに直流電化が行われ、長らくEF10形が活躍していましたが、1961年の九州内、門司港-久留米間の交流電化を目指して新たに交直流型ELの必要性が生じます。そこで国鉄ではEF10の後釜となる交直両用機をED46(ED92)に続き開発することになります。日立製作所さん製のED46が”水銀整流器“を採用していたのに対し、三菱電機さん製の本機は当時ようやく実用段階になった“シリコン整流器”を採用したことが最大の特徴ですね。 車体デザインはDF50形で確立しED60・ED70にも適応されたスタイルを採用、EF10形の教訓より最初からステンレス製のボディで開発されます。 1960年に量産先行試作1号機として完成した本機は、後の量産車とは”車体長が長い“や”コルゲートの無い車体外板“等々外形形状がかなり異なってました。 1987年12月に廃車となった本機は”勝山公園“を経て現在は”関門海峡めかり駅”駅前広場に保存されていますね♪ 展示モデルはワールド工芸さんのキットを素組みしたモノです。 とりあえずボディ組立後、各部品のフィッテイングを行いテストランを済ませた状態で満足して製作止まってます(笑) 【模型資料】 ・模型メーカー:ワールド工芸 ・製造地 :埼玉県東大宮市 ・製品番号 :- ・製品タイトル:国鉄 EF30 1号 試作機 電気機関車 ・発売日 :2013年8月 【実車資料】 ・実車メーカー:三菱電機・新三菱重工業 ・形式 :EF30 ・製造番号 :1 ・主動力 :MT102x3_定格出力:DC1800kw/AC450kw ・完成年 :1960年 ・廃車年 :1987年 ・投入路線 :山陽本線(関門トンネル)
鉄道模型 Nゲージ ワールド工芸 ワールド工芸_実店舗ちゃぽん
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1/150ショーティー 日本国有鉄道 DE50型 試作ディーゼル機関車
DE50-1 津山で保管実車を見物後、BトレサイズのDE50が欲しくなり、昔買い込んでおいたマイクロエースのCタイプロコ“DD51タイプ”をベースに改造、“らし~く”造ってみました。 主な改造箇所は♪ ●ボディー ①キャブ前面、運転手窓を内側へ傾斜させると同時にヒサシを成型、また側面窓形状を“それっぽく”修正。 ②長ボンネット側(1位)の両側面下デッキ部へステップ(箱&ネット)をプラ板で追加。 ③長ボンネットラジエター部側面のネットパネルモールドを切取り、短ボンネット(2位)側面へ移植、長ボンネット切取り痕は成型しプラ板でパネル追加。そこにプラ板ローレットを転造して作ったルーバーを切り出して貼付。長ボンネット側のラジエターファンモールドはパテで埋成型。 ④各部へ線ハンダで手摺/ハンドル類を追加、キャブ部へは銀河製タブレットキャッチャー取付。 ●シャーシ ①キャブ下フレーム(車輪間)へプラ板で造った燃料タンクを追加設置 ②デッキ部側面へ∮0.3真鍮線で手すり4か所追加、フロントデッキ間へチェーン追加、また各部ジャンパ栓類、∮0.3真鍮線で作った開放テコ追加。 ③デッキ下部へKATO製スノープロウを加工して追加。 ●塗装 ディーゼル標準色の朱色4号/ねずみ色1号/白のなのですが、朱色4号はBトレのDF50やDD53に合わせ、“しぶめ”に調色。短ボンネット上のファンネット及びナンバーは自作デカールで対応。
鉄道模型 ショーティー 1/150ちゃぽん
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1/150ショーティー 日本国有鉄道 ED91型 試作交流電気機関車
地方電化の“希望の星” 戦後全国の無煙化を目指した国鉄さん、戦前から採用されている直流電化方式は構造が単純で車両コストが安価なのですが送電電圧降下が激しく多くの地上設備が必要な方式で、山手線などの“大量便数/大量車両数”路線には大変有利な方式でした。 しかし逆に便数/車両数の少ないローカル線には向かず、対策として送電距離の長い交流方式を採用しようと考えます。 この場合1両の電動車のコストは上がるものの地上設備を大幅に少なく出来る利点があり、国鉄さんは地方電化の切り札と考えて開発を進めます。 現在でこそ“インバーター”等の優れた周波数制御技術で交流モーターを直に制御できるようになりましたが、当時はまだような技術は無く、車両内で交流を変換(タップ式による半波流化または整流式による直流化)しそれを制御するという、まさに車両内に変電所設備を搭載するような大変大掛かりで、かつ整流器等の大変難しい技術開発が必要な、まさに“プロジェクトX”的な内容でした。 まずその第一号機として日立製作所さんが世に送り出したのがED44型でタップ制御型で誕生、比較のために整流制御型のED45型をそれぞれ整流方式の異なる3両(-1三菱さん、-11東芝さん、-21日立さん)を製造し、東北の仙山線をベースに試験/改良を実施、後のED70/71型へと昇華していきます。 これらの機関車たちは後に改番され、ED44はED90にED45はED91へ変更されました。 こんな貴重な鉄道遺産ともいえる1両として、利府駅近所の森郷児童公園に静態保存されていたED91-11を見物後、昔買い込んでおいたマイクロエースのCタイプロコ“ED45タイプ”を思い出し発掘、手を入れてみました。でもマイクロエースさんのED91は“しっかり”1号機を再現しているので、見物してきた11号機ではなく、1号機風に作成♪ 主な改造箇所は~ ●ボディー ①屋根へパンタを2基搭載させるべくモールドを変更、KATO製の交流用PS16を2個取付。また交流機っぽくすべく、ジャンクの碍子類(TOMIXの583?)を取付。 ②車体側面中心の窓は実車ではHゴム無なので削り取り~正面部へ省略されている手すり及びテールランプを追加しました。 ●シャーシ ①デッキ部正面テールランプ、手摺部“横渡り板”は不要なので削り取り成型しました。 ②デッキ下部へKATO製スノープロウを加工して追加。 ●塗装 交流標準色の赤色2号/屋根黒色なのですが、この赤色2号はBトレのEF81の色に合わせ“しぶめ”に調色して塗ってます。ナンバーは自作デカールで対応って、あはは(笑)まだ貼ってませんね~(笑)
鉄道模型 ショーティー 1/150ちゃぽん
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1/43 NISSAN Sunny GTI-R Gr.A 《Safari Rally 1991》
“勝つためならここまでやる日産!” 1986年5月4日、FIAは1985~86年に多発したGr.B車両による重大事故を受け、86年度いっぱいをもってWRCにおけるGr.B車両による競技の廃止が発表されます。 これを受け翌87年よりは“年間生産義務台数5,000台”の車両をベースとするGr.A車両がWRCにおけるトップカテゴリーへ昇格することになります。 このカテゴリー変更にいち早く対応したのがLANCIAさんで、前年までのGr.B車両と同じ“愛称”を持つ“DELTA HF 4WD”を投入、Gr.A初年度のメイクスタイトル獲得、その後DELTAは毎年進化し続け、92年のLANCIAワークスさんが撤退するまでの6年間タイトルを連取し続けました(!!) この間他メーカーさん達もただ指を咥えて見ていた訳ではなく、LANCIAさんが作り上げた“コンパクトボディ+高出力エンジン+4WD”という”勝利の方程式”に基づき様々な新型マシン投入していきます。 ただこの手の車両を5,000台製造販売するとなると大変ハードルが高いはずなのですが、“発売すれば即完売”という日本市場の特異性が追い風となり、戦闘力の高い日本製マシンが次々と投入されていき、90年台は日本車にとって黄金時代となっていきます。 そんな中、70年代に“ラリーの日産”と言われた日産自動車さんが復権を掛けラリー用車両の開発を発表します♪(83年の240RS Gr.B以来~) それが5代目N14系パルサーをベースに開発された“パルサーGTI-R(海外ではSunny GTI-R)”で、当時販売店の前に“勝つためならここまでやる日産!”の横断幕が掲げられるなど、日産さんの本気度が感じられました♪ 出来上がったマシンは、まさに前記の方程式を具現化させたようなは内容で我々の目の前に登場します。 そんな大きな期待を背負って登場した本車は、91年“Nissan Motorsports Europe:NME”さんにより、WRCでも最も過酷な“サファリラリー“を初陣に選び、ドライバー“S Blomqvist”選手、コドライバー“B Melander”選手組により5位入賞と上出来のデビューを飾ります。 しかしベース車両が“コンパクト過ぎた”事が災いし“ピーキー過ぎるハンドリング”や“小さすぎるエンジンルームによる熱問題”、“余裕のないタイヤハウスからくるサスストローク不足とそれに起因するトラクション不足”等々々の数々の問題に見舞われます。 結局92年の“スウェディッシュ”の2位を最高位とし、91年3戦、92年5戦の計8戦でWRCの舞台を去ってしまうという残念な結果となってしました。 展示モデルは“Starter”さんから発売された1/43のキャストキットを組み立てたもので、車高を上げる調整するついでに、灯火類の透明化や内部再現を行って組み立てたモノです♪ 【模型資料】 ・模型メーカー:Starter ・製造国 :フランス ・製品番号 :? ・製品タイトル:NISSAN SUNNY SAFARI 1991 ・発売時期 :1992年 【実機資料】 ・実車メーカー:NISSAN ・デザイナー :- ・形式 :E-RNN14 ・シャーシ# :? ・エンジン :NISSAN SR20DET(L4 1,998cc Turbo) ・完成年 :1991年 ・カテゴリー :Gr.A8 ・模型イベント:WRC 39. Martini Safari Rally 1991_5th ・運用組織 :Nissan Motorsports Europe:NME ・ドライバー :Stig Blomqvist(SE) ・コ・ドライバー:Benny Melander(SE)
自動車模型 ラリーカー 1/43ちゃぽん
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1/43 ABARTH SE030_1974
“X1/9”で成功を収めたFIAT連合はそれに続く商品として、一度は中止された“X1/8”を“X1/20”として復活、新たに“Carrozzeria Pininfarina“迎え開発を再開します。1972年FIAT連合はこの“X1/20”をベースとしたレーシングカーの開発を“ABARTH” へ依頼、“ABARTH”はこれを開発コード“SE030”として、公道走行可能な“Gr.5”規定に合致したマシンとして作り上げていきます。 エンジンは“X1/20”への搭載候補の1つであった、“FIAT 130 tipo B 3,235cc V6 165ps”をベースに3,481ccまでボアアップ、結果285psを発揮するユニットへと仕立て搭載します。 完成した“SE030”は、1974年10月末開催の“Torino motor show”へショーモデルとして出展展示が既に決まっているにも関わらず、なんとその直前10月15日から20日で開催されるイタリアのモータースポーツイベント“Giro d'Italia 1974”へ出場することが決定! ドライバーは“Giorgio Pianta”選手、コドライバーを“Cristina Becker”選手が勤め見事“J C Andruet”選手 /"Biche"選手組の駆った#526“ STRTOS HF Turbo”に続く2位でフィニッシュします。 どうでもよいけど、もしマシンがクラッシュしたら展示会はどうなったんでしょうね?(笑) ベースとなった“X1/20”はというと、その後販売チャンネルを“FIATブランド”から“LANCIA”ブランドへ変更、商品展開を小型乗用車“Beta”の上位スポ-ティーカー“Beta MonteCarlo”へと昇華しモータースポーツシーンで大活躍、さらに“Rally 037”へと繋がっていきましたね。 展示したモデルは1/43キットの老舗メーカー“Torn”さんが自社キットを製作し完成ミニカーとして展開したブランド“Torn Bee Bop”の第1作目として2005年に販売したものです。ディテールこそお世辞にも良いとは言えませんが、フォルム表現は素晴らしく“037”へと共通するセンターモノコック形状は等、良好で良い味を醸し出していると思います♪ 【模型資料】 ・模型メーカー:Torn ・製造国 :イタリア ・製品番号 :bb.001 ・製品タイトル:ABARTH 030 1974 ・発売時期 :2007年 【実機資料】 ・実車メーカー:ABARTH ・形式 :SE030 ・シャーシ# :#001 ・エンジン :FIAT 130 tipo B 改_3,481cc_V6_285ps ・完成年 :1974年 ・カテゴリー :Gr.5 ・投入レース :Giro d'Italia 1974_2th
ミニカー Torn 不明ちゃぽん
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1/43 ABARTH SE031
1974年のGiro d'ItaliaをSE030で準優勝したABARTHが、翌1975年の同イベントへ参戦するために作り上げたマシンがSE031です♪ 今回のプロジェクトも伝説の技師“マリオ・コルッチ氏”が担当、SE030がショーモデルとして出展した1974年10月の“Torino motor show”で発表されたばかりの、FIAT 131“mirafiorimirafiori”をベースに開発されました。 “シルエットフォーミュラ”のような凶悪ボディはBertoneが担当、そこにSE030と同じFIAT 130ベースのV6エンジンをさらにチューニングして搭載、Gr.5規定(とはいうものの、この年までは完全にプロトタイプと言えるカテゴリー)のマシンとして完成! 肝心なGiro d'Italia 1975ではドライバーは前年同様、ABARTHの開発ドライバーを務めるGiorgio Pianta選手が、コドライバーを“Bruno Scabini”選手が勤めて見事優勝を飾りました♪ 展示したモデルはSE030に続きTornさんの完成ミニカーブランド“Torn Bee Bop”の第10作目として2006年に販売したものです。 SE030同様ディテールはそこそこですが、味があって良い感じですね♪ 【模型資料】 ・模型メーカー:Torn ・製造国 :イタリア ・製品番号 :bb.010 ・製品タイトル:FIAT ABARTH 031 1975 ・発売時期 :2006年 【実機資料】 ・実車メーカー:ABARTH ・形式 :SE031 ・シャーシ# :#001 ・エンジン :FIAT 130 tipo B 改_3,500cc_SOHC_V6_304ps ・ディレクター:Mario Colucci ・デザインー :Carrozzeria Bertone ・完成年 :1974年 ・カテゴリー :Gr.5 ・投入レース :Giro d'Italia 1974_1th
ミニカー Torn 2006年ちゃぽん
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1/43 ABARTH SE035 “moby cazzo”_1979
FIAT連合が1980年の“LeMans 24h”出場を目指しABARTHで開発が進められていたマシンですね♪ 有名なGr.4マシン《131 ABARTH Raiiy》と同じく《131 “mirafiorimirafiori”》をベースとし、搭載エンジンを《131 AB Rally》用の“Lampredi Unit”を元にルーツ式スーパーチャージャー“Volumetrico”を装着、過給機係数を考慮し0.5ℓボア・ダウンし“2.0ℓ以下クラス”への出場を狙ったユニットを開発し搭載します。 エクステリアも同じ131ベースの“SE031”や“131AB Rally”と比べ空力を意識したものとなっており、テスト時はヘッドライト・フロントグリル部へカウルが装着されたいました。 でも結局FIAT連合は『オン・ロードレースは“LANCIA”、ラリーは“FIAT”』という決定を行い、本車は開発がストップ・お蔵入りとなってしまいました。 その後、倉庫の倉庫の片隅でカバーをかけ埃を被っていた本車をコレクターが買い取ってレストア、テスト中はFRP素材色とゲルコートの白のツートンカラーだった“いかにも試作車然”としていたカラーリングは赤に塗られ、今日に至っています。 展示のモデルはイタリアの“CarPin Models”さんが2007年に製品化したもので、ABARTHから放出後にコレクターさんがレストアした姿を再現しており、1984年に出版された有名な二玄社さんの“ABARTH GUIDE”に記載された写真と同仕様です。 出来自体はお世辞にもシャープさとは無縁な仕上がりですが、なんか味があって良い感じですね♪ 【模型資料】 ・模型メーカー:CarPin Models ・製造国 :イタリア ・製品番号 :CP02 ・製品タイトル:Fiat Abarth 035 Volumetrico Competizione 1979 ・発売時期 :2007年 【実機資料】 ・実車 :ABARTH SE. ・形式 :SE035“moby cazzo” ・シャーシ# :#001 ・エンジン :形式不明_1,426ℓ+SC_L4_290ps ・完成年 :1979年 ・カテゴリー :Gr.5 ・投入レース :LeMans(未出走)
LeMans ミニカー CarPin Modelsちゃぽん
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1/43 Coloni SUBARU C3B
1987年より5シーズンF1へ参戦し続けたイタリアのチーム“Coloni Motorsport”さん、弱小チームに多い“万年資金不足”と言う敵に抗いながら参戦を続けていきます。 そんな中、1989年に日本の自動車会社“富士重工(現スバル)”さんがチームの株50%を買い取り、更にワークスエンジンまでも供給するという、夢のようなお話が舞い込み、当然チームは乗っかります。 供給されることとなったエンジンは、89年より施行された“NA3.5ℓ統一”ルールに則り、イタリアのレーシングエンジンメーカー“Motori Moderni”さんと共同開発で誕生した、FHIさんお家芸“水平対向型”の“1235 F12"型エンジンで、これを手持ちのシャーシ“C3”を改造を施して搭載し完成したマシンが“C3B”でした。 当時のモータースポーツ雑誌に、この“1235”エンジン単体だけのポスターが付属していたり、“C3B”を囲むように、同じカラーリングに彩られた、数台の“レバシーツーリングワゴン”とチームスタッフさん達の集合写真をよく見かけました。 それだけ日本国中が期待していたってことなんでしょうね、でも結果は皆さんご存じの通りの悲しいものになっちゃいました。 その後FHIさんは1シーズンでF1より去り、翌91年にはコローニさんもF1を撤退してしまいましたね。 展示モデルはそんな“歴史の1幕に欠かせない1台”である本車を“Racin ON”さんが創刊30周年記念のモデルの一つとして読者投票で選出、スパークさん特注モデルとして発売されたモノです。 最初で最後の(今のところ)SUBARUエンジン搭載F1!、スバリストとしては入手しない訳にはいきません(笑) 【模型資料】 ・模型メーカー :Spark ・製造国 :中華人民共和国 ・製品番号 :FS11 ・製品タイトル :Coloni SUBARU C3B Canada GP B.Gachot ・発売時期 :2018年10月 ・定価 :¥9,990 【実機資料】 ・コンストラクター:Coloni Motorsport ・シャーシ形式 :C3B ・デザイナー :Paul Burgess ・エンジン :SUBARU-Motori Moderni 1235_ 3.5ℓ_F12 ・完成年 :1990年 ・カテゴリー :F1 ・ドライバー :Bertrand Gachot(第1~8戦) ・投入イベント :1990年第1~8戦(全予備予選落ち)
ミニカー Spark ¥9,990ちゃぽん
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1/43 LANCIA STRTOS HF "Prototipo" TDF 1972
1970年の“Torino motor show”に“Carrozzeria Bertone”さんが出展した1台のショーモデル“STRATO'S HF(ZERO)”がストラトス神話の全ての始まりですね。 その後“ラリーにか勝てる”車を欲していた“LANCIA”さんとのミーティングを経てベルト―ネさんは"STRATOS HF Prototipo” を開発、1971年秋の“Torino motor show”へ蛍光レッドに彩られた、生産車に近い形状のショーモデルを発表展示します。 今回タイトル車は数あるストラトスの中で、最も早く実線投入された1台で、現在では自転車レースとして名高い“TourTour de France”の自動車版、通称“Tour Auto"へ出場、ランチャチームのエースドライバー“S.Munari“選手とコ・ドライバー“S.Maiga“選手組により優勝を掴み取ります。 展示モデルはフランスの“Solido”社さん製のモノで、1989年にリサイクルショップで塗装ボロボロの姿ながら、一応デカール付属(黄変しまくり♪)で投げ売りされていたものを購入。 “さすが“Solido”さんと言えるスタイルがカッコ良く、また車種的に珍しかったので全塗レストア、ついでにシャーシーや各部へ手を入れ、エンジンなど内装等を自作してみました(^^)/ 【模型資料】(ベースモデル) ・模型メーカー:Solido ・製造国 :フランス ・製品番号 :ref-27 ・製品タイトル:Lancia Stratos HF TourTour de Francei Automobiles ・発売時期 :不明 【実機資料】 ・実車メーカー:LANCIA(Bertone) ・デザイナー :Marcello Gandini ・形式 :STRATOS HF Prototipo ・シャーシ# :#1577 ・エンジン :tipo135B “Dino 2000“ 65°V6 DOHC1,987cc (Designed by Franco Rocchi) ・完成年 :1972年 ・カテゴリー :Gr.4 ・投入レース :TourTour de France 1972_Winner
ミニカー Solido ¥100ちゃぽん
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1/43 LIFE L190
1987年イタリアのLamberto Leoni選手が立ち上げたF3000チーム“First Racing”さんは、翌1989年にF1ステップアップを試み”F189“を開発、しかしFIAのクラッシュテストをパスできず、結局F1参戦を断念してしまいます。 この資産を同じイタリア人のErnesto Vita氏が引継ぎ1990年に誕生させたチームが“Life Racing Engineering”さんです。 このシーズンは我が国からも富士重工業さんがイタリアのColoniさんと組んで“SUBARU-Coloniチーム”として参戦するなど、話題の多いシーズンでしたね♪ さてライフさんが準備したマシンが、ファーストさんが残した“F189”の発展型の“F190”でした。 このマシンの特筆すべき点は“変なエンジンを搭載している”の1点に尽きます(笑) Dino用V6ユニットや512S搭載のV12ユニットの開発者としても有名なイタリアの名エンジニア“Franco Rocchi技師“が提案した「V8エンジンの寸法/重量でV12エンジンのパワーを叩き出す画期的エンジン」を具現化した、“Life F35エンジン”は“60°のバンク角を持つF4ユニット“の真中へ”L4ユニット“を足したような”W12ユニット“という奇抜なレイアウトのユニットを完成させます。 しかしこのエンジン、コンセプトと裏腹に”V12より重くてV8よりパワーがない“という、残念な性能しか出せず、“L190”は1990年F1全16戦中で撤退した1戦を除き全て予備予選落ちという(後半の2戦はJudd CVへ換装)悲惨な結果を記録したマシンとなっちゃいました。でも同じ技術者をやってる身としては、このW12ユニットに対するロッキ氏の思いにロマンを感じますね♪ さて展示モデルは国際貿易さんのオリジナルブランド”KB models”さんの第一弾として2017年にCP MODELの製品を完成品として発売したモノです。 “ちょっと太め“のペンシルノーズや、”ちょっとスリム”なW12ユニットを包んだリアカウル形状等々気になるところはあるものの、なんとも緩~い感じが良いですね♪ 【模型資料】 ・模型メーカー :KB models (CP MODEL) ・製造国 :イタリア ・製品番号 :KBC001 ・製品タイトル :LIFE L190 Bruno Giacomelli ・発売時期 :2017年4月 【実機資料】 ・コンストラクター:Life Racing Engineering ・シャーシ形式 :L190 ・デザイナー :Gianni Marelli・Ricardo Divilla ・エンジン :Life F35_ 3,493 cc_W12 ・完成年 :1990年 ・カテゴリー :F1 ・ドライバー :Gary Brabham(第1・2戦) Bruno Giacomelli(第3~12戦) ・投入イベント :1990年第1~12戦(全予備予選落ち)
ミニカー KB models (CP MODEL) Amazonちゃぽん
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1/43 MAZDA SA22C "RX-7” evo Gr.B 《Acropolis Rally 1985》
“最初で最後の表彰台” 1982年より新たな競技車カテゴリーが施行され、WRCへ出場可能なクラスとしてグループN、グループA、グループBの3つが設定されました。 この中でトップカテゴリーとなるGr.Bには“連続する12カ月間に200台の“ホロモゲーションモデル生産”が義務つけられ、その中から20台の“実戦”車両の製作が可能になるという規定です。 このルールへの適応方法はメーカーによって異なっており、200台全部を競技車で販売するメーカーや、後から変更の効かない最低部分だけ盛り込んで市販し、競技は“evo”で対応とするメーカーなど様々な解釈がありました。 本展示の“RX-7 Gr.B”も後者のコンセプトで、エンジンを“13B”へ変更しただけのモデル(輸出仕様車と同様)をホモロゲモデルとしGr.B規定をパスします。 そこからマツダさんのワークスラリー活動を担う“MAZDA Rally Team Europe・MRTE”により7台の実戦“evo”モデルが生み出されました。 確かに“芯”は“RX-7”だけど、前後フェンダーを大きく張り出したそのスタイルは迫力満点♪ 1984年のアクロポリスで9位デビューを果たし、翌1985年の同アクロポリスでMRTEのエースドライバー"I・Carlsson選手”、コ・ドライバー“B・Melander選手”組により3位入賞、これがロータリーエンジン車による最初で最後(今のトコロ)のWRC表彰台となりました。(ちなみに同イベントではもう一台のA・Warmbold選手-“Biche”選手組のマシンが6位になっています) トルクの細いローターリーエンジン+2DW車ながら“悪路ポリス”には相性良かったみたいですね♪ 展示モデルはフランスの“AUTOMANY”さんのレジンキットを組んだもので、“まるでレイド車”の様な車高への変更や各部の修正と合わせ、内部を自作し再現してみました(当時は資料が殆どなく“DELT POINTさんのビデオを“擦り切れる”まで見て作りました~) ちなみにこのキット、トミカダンディのRX-7をベースにしているようで各部にその痕跡が見られました♪ げげっワイパーが片方無くなってる(涙) 【模型資料】 ・模型メーカー:AUTOMANY ・製造国 :フランス ・製品番号 :REF K44 ・製品タイトル:mazda rx7 acropolis 198 ・発売時期 :不明 【実機資料】 ・実車メーカー:MAZDA ・デザイナー :Achim Warmbold ・形式 :SA22C "RX-7” evo ・シャーシ# :MRTE_01? ・エンジン :MAZDA 13B 2Rotors/654ccx2 ・完成年 :1984年 ・カテゴリー :Gr.B ・イベント :WRC Acropolis Rally 1985_3th ・運用組織 :MAZDA Rally Team Europe・MRTE ・ドライバー :Ingvar Carlsson(SE) ・コ・ドライバー:-Benny Melander(SE)
Acropolis Rally ミニカー Gr.B AUTOMANYちゃぽん
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1/43 NISSAN 240RS 《Monte Carlo 83》
“Rally Special” 1970年代に“510ブルSSS”や”“240Z”、“PA10”を《サファラリー》などの長距離耐久ラリーへ投入し大活躍、「ラリーの日産」と呼ばれていた日産自動さんが、その復権を掛け新たに開発し1983年に投入したのがGr.Bマシンの“240RS”です。 さてこのGr.Bというカテゴリーは、連続する1年間に200台以上の生産が義務付けらており、生産した車両より20台の“エボリューションモデル=実戦モデル“の製作が可能というがお決まり、同じ日本のTOYOTAさんはこの考えに基づき、後から変更不可能な最低部分だけ盛り込んだ市販車の”CELICA COUPE 1800GT-TS(TA64型)“を販売し、これをベースに“CELICA TWIN CAM TURBO Gr.B”を製作して大活躍しました。 それに対し日産さんはプライベーターさんにもよりラリーへ出場してもらおうと、市販車状態で即実践可能なモデルである“240RSを販売します。 (1985年二玄社さん発行の“ WHAT IS GROUP B?”ムック本内に、日本の排ガス規制に合致させた240RS販売の広告が載ってましたね♪) 3代目シルビアのS110型をベースにエンジンを専用の”FJ24“へ換装、ボディワークもベース車の面影は残るものの、各パネルの樹脂化や開口、オーバーフェンダーを組み合わせたことによりスパルタンな外観へ仕上がっています。 WRCでの優勝こそありませんでしたが1983年NZ Rallyで2位、1985年サファリラリーで3位などの戦績を残しました。 展示モデルは“240RS”のデビュー戦となった1983年の“Monte Carlo Rally”へ、これまたWRCデビュー戦となった“Timo Salonen”選手がドライブした車両で、“f-project”さんのレジンキットを組み立てたもので、灯火類の透明化ついでに内部を再現してみました♪(エンジンは大学学食の“割箸”製♪) 今にして思うと、ちょっと屋根が低すぎますね~ 【模型資料】 ・模型メーカー:f-project ・製造国 :ポルトガル ・製品番号 :? ・製品タイトル:NISSAN 240RS MC 83 ・発売時期 :? 【実機資料】 ・実車メーカー:NISSAN ・デザイナー :- ・形式 :BS-110 ・シャーシ# :? ・エンジン :NISSAN FJ24改(L4 2,340cc ) ・完成年 :1983年 ・カテゴリー :Gr.B12 ・模型イベント:WRC 51. Rallye Automobile de Monte-Carlo 1983_14th ・運用組織 :Nissan Motorsports Europe:NME ・ドライバー :Timo Salonen(FI) ・コ・ドライバー
自動車模型 ラリーカー 1/43ちゃぽん
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1/43 Peugeot 905 Gr.C
1986年から1990年まで開催されていた【世界スポーツプロトタイプカー選手権・World Sports Prototype Championship・WSPC】にとって替わり、1991年度よりスタートしたのが【スポーツカー世界選手権・Sportscar World Championship・SWC】でした。 そこに参戦するための主力マシンのエンジンは、それまでの“排気量・形式は問わない”というモノだったのに対し、当時のF1用と同じ3.5ℓNAに統一するというレギュレーションへ変更、これは参戦の容易さとコストダウンを狙ってFIAによって導入されたモノだったのですが、結果は裏目に出て、SWCはたった2年で終了してしまいます。 その新たなカテゴリーへいち早く参戦を表明したのが、85・86年WRCを205T16で連覇(86年はちょっと怪しいですよね・笑)翌87~90年は同じく205T16とカウル変更型の405T16で3連覇して勢いに乗る、Jean Todt監督が率いる“Peugeot Talbot Sport”さんですね♪ 初のサーキットイベント用マシンとして用意されたのが、“205T16”と同じくAndré de Cortanze氏がをデザインした“905”でした。 1990年の発表会に登場したプレゼンモデルは“205T16”と共通のカラーリングのせいもありますが、どう見ても“プジョー”という美しいものでした。 ボディワークをあの“Dassault”が担当、乗降ドアではなく“窓”から行ったり、バックミラーもビルトイン設置する等新たなアプローチも見られます。 90年のメキシコでテスト参戦を実施、翌91年より本格参戦を開始します。実線モデルでは軽量化の為“ヘッドライト”だったところがカラーリング表現へ変更、“本物のライト”はフロントインテーク内へこっそり設置、フロントタイヤ上面のエア抜き等の変更はあったものの、基本的なラインはプレゼンモデルのラインを踏襲していました。 しかしこのあとライバル達との戦いの中で“切磋琢磨”され外形はどんどん変化、最終形のevo2ではコクピット周り以外、全く別な車へと進化していきました。 展示モデルは1991年のル・マン24hへ参戦した最初の“905”で、P・Alliot選手/J-P・Jabouille選手/M・Baldi選手組で出場したものの、22周でエンジントラブルでリタイアしたマシン。 モデル仕様は“昼間仕様”何ですが、車検場に現れた“夜間仕様”にはプレゼンモデルと同じヘッドライトが着いていました(こっちも立体化して欲しかったなぁ♪) 【模型資料】 ・模型メーカー:Spark ・製造国 :中華人民共和国 ・製品番号 :S4740 ・製品タイトル:Peugeot 905 Le Mans 1991 ・発売時期 :2018年8月 【実車資料】 ・実車メーカー:Peugeot ・形式 :905 ・シャーシ# :#EV14 ・エンジン :Peugeot_SA35_3,499cc_NA_V10 ・ディレクター:Jean Todt ・デザインー :André de Cortanze ・完成年 :1990年 ・カテゴリー :Gr.C ・投入レース :SWC
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