スペースが無くて飾れないモノ達に愛を込めて…

質も量もコレクションとは言えないモノ達ですが、
ここMUUSEOに個人遺産として2020年12月登録されました。

モノ日記

2022/ 7/ 2

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昭和モノ・ストーリー 〜目覚まし時計〜

目覚まし時計の力を借りずに、というよりは朝早くに目が覚めてしまうようになったのはいつ頃からだろう。 10代の頃から夜更しが多く、テスト勉強や受験勉強は決まって夜中にならないとスイッチが入らない。 同時に深夜放送を聴くためにラジオのスイッチも入れるから、実際には時間の割に頭に入る量は半分にも満たない。 そして翌朝また決まって親からの怒声無くしては起きれない事となる。 上京して親元を離れた学生時代はそれこそ夜更し放題、朝寝放題の毎日で徹夜マージャンはしょっちゅうの事、金になるから夜勤のアルバイトもよくした。 おかげでこの放蕩時代の4年間は午前中の思い出があまり無いのだが、昭和というこの時代ノンポリボケの多くの若者は多かれ少なかれこんなものだったようにも思う。 勤めだして、結婚してやがて子供が生まれて徐々にその乱れた生活は少しずつ改善されていくことになるが、覚醒剤にも似たその甘い習慣はなかなか抜けきらず、低血圧も加わって相変わらず朝起きはずっと大の苦手だった。 それがいつの頃か朝早くに目が覚めるようになった。 ただそれも決まった時間に寝て決まった時間に起きるよう生活が更生された訳ではなく、どんなに遅くまで起きていても、寝付いて2〜3時間もするとなにかの拍子に目が覚めてしまう。 夜中の暗いなかすることも無いからまた寝る。が、1時間もするとまた目が覚める。まだ夜も明けぬ時間、起きるには早いからまた寝る。30分か1時間もするとまた目が開く。 尿意もおぼえ仕方なくトイレに起きて、のども乾いたと茶を一杯飲むともういけない。 何のことはない朝早く起きれるようになったのではなく、眠りが浅くなったということだけの話だ。 おかげで昼間は食後すぐ眠くなる。午睡が欠かせないものになってしまった。 歳を取るという事はこういう事だ、年寄とはこういう生き物だと最近やっと自覚した。 前フリが長くなってしまいましたが(年寄りは話が長い…)またまた実家でこんな昭和モノを見つけました。 SEIKO MERODIA 2石 手巻き とても響きの良いオルゴール音を奏でる目覚まし時計。 曲は「城ヶ島の雨」、若い方には馴染みのない曲でしょうが昔はオルゴールによく使われた曲です。 時計自体とオルゴールを兼ねたゼンマイを巻く感触がとても気持ちの良い時計です。 もうひとつこちらはトラベルウオッチ。 SEIKO REPEAT 2石 手巻き 旅先に持ち運びしやすいよう折りたたみ式のコンパクト型。 ケータイの無い当時でもホテルのベッドには目覚まし時計が有りましたし、高級なホテルではモーニングコールが頼めましたが、出張などで旅館や民宿に泊まる際には必要だったのでしょうか。 かわいい姿に似合わず目覚まし音はけたたましく昔懐かしいジリジリン音です。 さらに下記は私が学生時代に使っていたパタパタ時計。 CITIZEN No.5RDO25 コンセント電気式 フリップクロックやリーフ式とも呼ばれる70年代に流行ったこの時計は80年代には自照式のデジタル時計に一掃されてしまいますが、現在でもレトロインテリアとして販売されているようです。 向かって左側の目盛りがタイマー時間ですが、枕もとに置くとパタパタ音が気になって寝付けないビミョーな目覚まし時計です(笑)。 目覚まし音は色気のないブーッのブザー音です。 尚シチズンブランドとなっていますが実際の製造販売はリズム時計工業です。 最後に番外編として、人ではなく電化品を起こしてくれるタイマー時計を。 東芝 タイムスイッチ T-3221型 12時間用 今日電化製品にタイマーや時計は当たり前ですが、この時代電気炊飯器で朝ご飯を炊くには早起きせねばならず主婦には大助かりな文明の利器だったと思います。 通常の時計の様に見える緑と赤の針が実はタイマーの入と切時間をセットするもので、実際の時計時間は上部の小窓で合わせます。 ただ時計盤が12時間用ですので最大12時間迄のタイマーとなり、また電気スイッチなのに実際の時計はゼンマイ手巻き式という所がなんともアナログで、やはりタイマースイッチというよりは目覚まし時計です(笑)。 私事、目覚まし時計の助けが余り必要としなくなりましたが、同時にこういう昭和モノに目覚めている事にやはり年齢的なものを感じる今日この頃です。 #昭和モノ #目覚まし時計 #早起きで三文の徳を積みませう #優しい声で起こされたい #頑張れ自分

2022/ 6/12

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昭和モノ・ストーリー 〜母の台所〜

「ご飯と味噌汁と漬け物さえあればそれで充分」 戦中戦後の貧しい食料事情を耐えてきた両親は、自分達の今の食事を見て時折いましめの言葉としてそう口にした。 今やそうでは無くなっているが、古来米と味噌は日本人にとって欠かせないもの。どの家庭にも米櫃と味噌樽があったものだ。 台所の流しの下の奥の奥、身をひそめるように置いてあったのは古いお櫃と味噌甕。 どのくらい昔のものであろうか、内側を朱の漆で塗られたくり抜き木工のこの小さなお櫃は、2〜3合程のその大きさから母が嫁入り道具として持参したものと推察される。 昭和26年インフレが残る物の無い時代に8畳一間で始まった新婚生活、裸電球の下で小さな円卓の脇に置かれたこのお櫃からご飯をよそう母の姿を想像するともの哀しくも微笑ましい。 味噌甕に目を転じると右から表記の文字で、東京中野の味噌屋のものであることが伺われる。表記されている醸造元の油又商店を調べてみると、創業130年現在も中野で伝統の江戸甘味噌を造り続ける「あぶまた味噌」の前身であることが判明。 嫁いだのは疎開先の宮城県であったが、母は東京の墨田今のスカイツリーがある辺りで生まれ育ったから、これもきっと嫁入り時に実家から渡されて来た物だろう。 米と味噌を携えて嫁入りした母は昭和初期を生きた女性だったとあらためて想わせる品々である。 流しの下の奥にはさらに大小の甕が幾つも置かれていた。 私の記憶ではこれらは全て梅干しが入れられていたように思う。 小家族なのでそれほど大きな甕ではないが、大きい物は梅干しを漬ける甕、それを小分けにする一廻り小さな甕、そして食卓に出す際の小型の甕。 近所にスーパーなど無かった時代、野菜や魚、卵などをオート三輪に積んだ業者がよく近隣を廻っていた。 毎年初夏には梅干し用の梅や初冬にはたくあん漬け用の大根の注文を聞いて周り、今年は梅を何kg大根を何本頼むかが主婦の立ち話しのネタでもあった。 今にくらべると数多く消費したであろう梅干しだが、それでもメインのおかずにはならないから四人家族で食する梅干しの量はたかが知れている。これ程の甕に毎年漬けるのはきっと近所との交流や些細な見栄があったからであろう。 休日には梅の洗いや天日干しを父もよく手伝っており、二人でやれ今年は美味しく出来ただの柔らか過ぎたなど話していたから、子供心に大人は何故こんな塩辛く酸っぱいものが好きなのだろうと不思議に思っていた。 家で梅干しを漬けることが無くなって久しく、後に梅干しが好物となった私がスーパーで購入したものを美味しそうに食べていると、老いた母は皺の多くなった口をさらにすぼませこう言い放った。 「おまえよくそんな酸っぱいの食べるね、私も父さんもそんな酸っぱいの若い時から苦手だよ。 「、………。」 父も母もあれだけ毎年漬けていた梅干しが好きではなかったのだ。 モノが無かった戦中戦後とモノに溢れた高度成長、昭和という時代を思い巡らすとき私は母のこの逸話を想い出す。 #コレクションでなくてすみません #昭和モノ #思い出 #母は強し #頑張れ自分

2022/ 6/ 4

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昭和モノ・ストーリー 〜父のカメラ〜

いま手元に一枚の写真がある。 後列中央、母親に抱かれた私が写っている。 セピア色に退色したこの写真は後ろのカメラで撮られたものだろう。 カメラの持ち主は私の父。 それまで所有していた中判の二眼レフでは持ち歩きもスナップ撮影も不便とのことで、この頃に中古の35mm判カメラに交換したと昔聞いたことがある。 そのためか練習も兼ねてこんなスナップが何枚かアルバムに残っている。 決してカメラ好きでも撮影好きでも無かった父だが、無類の機械好きではあった。 お陰でメンテナンスが良かったのか、このカメラもレンズはともかく動作に問題は無いように思われる。 ARCO35 AUTOMAT D レンズは自社製4群5枚クセノタール型のアルコ50mm F2.4 シャッターはセイコー社製 昭和31年に発売されアルコ社最後の35mm判となったこのカメラは当時としては完成度の高い良く出来たカメラとの評を得ている。 製造元であるアルコ写真工業㈱は前身のアサカ精工を含めると戦後間もない昭和21年に発足しわずか14年後の昭和35年に倒産した短命の会社であった。 後のコンパクトカメラと違ってシャッターを押しさえすれば撮れるカメラでは無く、一連の手順や動作が必要であったし、それこそ律儀な父であったから一枚の写真を撮るのに時間を要した記憶がある。むろんオートフォーカスなどは無いから焦点も絞りもシャッタースピードも全て自分の眼と感に頼って行う。 それでも父の撮った写真にはほとんどピンボケや露光オーバーなどが無い。 前述の通り写真撮りが趣味では決して無かった筈だが、真面目で実直な性格が写真にも表れている。 2台目のカメラは私の記憶に全く無いから、恐らく後に誰かからいただいた故障品を修理した物だろう。 OLYMPUS SIX 中判カメラ 1955年頃発売 三度の飯より機械修理が好きだった父は、きれいに撮れる最新のカメラよりこういった壊れたカメラの方が好きだったに違いない。 父にとって興味があったのはどんな写真が撮れるカメラなのかでは無く、どんな仕組みで撮れるカメラなのかだったと思う。 3台目のカメラは父のカメラというよりは母のカメラかもしれない。実は私が母に頼まれて買ったカメラだからだ。 私もどうにか学校を卒業し就職が決まった年、両親は何十年振りに夫婦二人だけで北海道旅行を計画していた。面倒と金ばかりかけるバカ息子の世話がやっと終わって、自分たちの生活にひとつの区切りを付けたかったのだろう。 旅行を目前に控えたある日、母がこんなことを言い出した。 「最近はお父さんも面倒がって旅行にいっても写真を撮らないのよね、せっかく北海道まで行くのだから私にも撮れるような簡単なカメラがあるといいのだけど…」 ちょうど少し前にキヤノンが世界初となるオートフォーカスカメラを発売していた。 後にAFコンパクトカメラの代名詞ともなるキヤノン オートボーイ。 CANON AF35M AUTOBOY 1979年11月発売 オートフォーカス・プログラムEE レンズ:38mm F2.8 3群4枚 これを早速購入して、どうせ母が写真を撮ることはあまり無いだろうから父に手渡しその使い方を説明した。 「カメラなら家に有るのに…」 と理解出来ないオートフォーカスの仕組みに不機嫌そうな顔をしながらも、フィルムの自動巻き上げや内蔵式フラッシュの構造に興味津々のようであった。 それからしばらくして旅行中に撮った写真を見せてもらう機会があった。 写真は思ったより多くはなかったが、それでも母が撮ったであろう父が斜めに写った写真もあり少しは役に立ったかと嬉しかった。 しかしカメラの性能がまだ良くないのかそれとも父の腕が落ちたのか、かつて昔のカメラで撮った写真に比べるとピントが甘く露光不足や白飛びのものがいくつか見受けられた。 その時になってはたと気がついた。 シャッターのひと押しに時間と手間をかける父に押すだけで撮れるカメラを渡してしまったことを。そして父が修理出来ない、仕組みも解らないつまらないカメラを私が買ってしまったことを。 彼には彼の流儀も楽しみもあることに気が付かない自分がいた。 追記 何でも取っておく律儀な性格のお陰で最初のカメラは革ケースも箱もキチンと取ってありました。 #コレクションでなくてすみません #昭和モノ #カメラ #父は偉大だ #頑張れ自分

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    HAL1026

    2021/1/6

    フォローありがとうございます。
    宜しくお願いします!

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    • こちらこそありがとうございます。
      HALさんの素晴らしい自作ショーケースを拝見しました。
      押し入れの中のウチのミニカー達が羨ましがってます。(^_^;)

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    T. S

    2021/1/24

    フォローありがとうございますm(_ _)m
    箱の中から個人遺産を解き放つ、という概念にとても共感を覚えましたw

    私はHWはひとつしか持っておりませんが、よろしくお願いいたします。

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    • コメントまで頂きこちらこそありがとうございます。
      タンクネータってなんだ? を拝見して、笑いながらその発想と技術に感嘆しました!
      またコレクションをじっくり見に行きます。

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    さるら。

    2021/5/18 - 編集済み

    フォロー遅れまして失礼いたしました。
    いいねとコメントありがとうございます。
    今後ともよろしくお願いいたします😊

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    • こちらこそよろしくお願いします。
      ボードゲームはモノポリーとカタンとスコットランドヤード位しか持ってませんが好きですので、色々参考にさせていただきます。

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      さるら。

      2021/5/21

      定番ばしっかど押さえでっちゃや!😄

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    Fortune Lens

    2021/5/20 - 編集済み

    いっぱい、いいね!
    ありがとうございます。
    フォローさせて頂きました。
    今後ともよろしくお願いします。

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    • こちらこそコメントありがとうございます。
      使いこなしている道具はカメラも含めて美しいですね。
      私も道具としてカメラを使える様になりたいです。

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      Fortune Lens

      2021/5/20

      コメントありがとうございます。
      下手な横付きといいますか、
      好きこそものの上手なれ!
      的な感覚でおります。

      カメラは一台一台個性あり、分解するのに専用工具を作ったりするのも楽しいです。

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    テッツァライト

    2021/6/7 - 編集済み

    先日はロシアンアレクサンドライトへいいねをくださりありがとうございました!
    当方のお気に入りであったためとても嬉しく思いました

    幼い頃は乗り物の玩具が好きで、特にミニカーにはたくさんの思い出があったものですからワクワクしながら巡らせて頂きました
    是非また立ち寄らせてください。

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    • こちらこそいつもいいねをいただきありがとうございます。 
      ロシアン…にはビックリしました、こんなに多彩な色を併せ持つ鉱物が世の中には有るのかと。 
      知識は全く無いのですが実はそこら辺に落ちてる物も含めて石は昔から好物(鉱物)wのひとつです。 
      何しろ今でも、
      また行きたい場所が、那須のトレジャーストーン。
      一度行ってみたい場所がクーバーピディですから。(^_^;)

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    bluenote

    2021/7/7

    いいね!、フォローありがとうございます。
    コレクション拝見させていただきました、これからもよろしくお願いします。

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    sat-2019

    2021/11/15 - 編集済み

    ダダコンではコメントありがとうございます。
    遅くなってすみませんが、コレクションの方、拝見させていただきました。
    数えきれないほどのコレクション、じっくりと拝見させていただきます。
    フォローの方もさせていただきました。
    今後ともよろしくお願いいたします。

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    • 先日はお疲れさまでした。
      好き勝手に買い集めたモノの忘備録で何の知識も博識も有りませんが、これからもよろしくお願いします。🤗

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    かわせみ

    2021/12/12 - 編集済み

    フォローありがとうございます。(*^^*)
    よろしくお願いします(^^)/

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    • 先日は貴重なモノをありがとうございました。
      同じ鉱石でも全く違った色や模様が有ってまるでホットウィールのようで楽しいですね。
      素人には区別が難しいですが…。😅

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    Koshichi

    2022/1/13 - 編集済み

    フォローありがとうございます😊
    僕はHW初心者ですが、思わず「おー!欲しー!」と言ってしまうコレクションばかりで羨ましいです🤤
    カッコいい写真がたくさんなので、じっくり拝見させていただきます!
    よろしくお願いします!

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    • こちらこそコメントありがとうございます。
      写真もコレクションされているモノもカッコいい!のですみません勝手にフォローさせていただきました。
      これからもコレクション楽しみにしています。(*^▽^*)

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