Palarejurus sp.

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パラレユルスの一種 (Paralejurus sp.) です。
モロッコデヴォン紀で産出する、有名で一般的な三葉虫のうちの一つです。

特徴は、その楕円形の可愛いらしい体型も一つですが、何より全身を覆う謎の『しわ』がこの種に特異的です。『しわ』は特に頭部と尾部に目立ちます。単なる模様だったのか、それとも成長線の類なのか、色々な仮説はありますが、想像を巡らせるのが精一杯で、研究者にもマニアにも誰にも分かりません。ただこのように、ある程度自由な想像の余地があることもまた、化石の一つの魅力だろうと思います。

モロッコのデヴォン紀の三葉虫は、市場が先行しており、正式な学名が未記載の種も多いです。パラレユルスもまた、素人目に見ても色々なタイプのものがあり、おそらくこの標本もまだ学名が付いていません。安全の為、この標本もsp.表記に留めています。

この標本はモロッコ三葉虫を得意とする、一級プレパレーターである、ハンミ氏 (Hammi Ait H'ssaine) によりプレップされており、微細な構造に至るまで高レベルに保存されております。特に複眼構造の保存は見事の一言です。

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    Trilobites

    2020/06/13

    余り見かけないタイプのParalejurusですね。全体的に丸みを帯びていて明らかに小さいので、新種だと思います。やはりHammi氏は、この手の希少種の原石入手においても追随を許しませんね。Paralejurusは、一般種ではありますが、研究が遅れているグループの一つで、幾つかの種類があることは知られていますが、何年も置き去りにされていて、そろそろ皺構造と共に研究の対象にしてほしく思っています。その頭鞍の皺構造は、この種の特徴の一つですが納得できる説が無く、想像の域から脱しませんね。私個人の見解としては成長線ではなく、単なる模様で意味が無いと思うようにしています。Paralejurusは、私も昔に入手した標本ばかりで、今の状態の良い標本を探し中であります。

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      trilobite.person

      2020/06/13

      やはりこれ、新種の可能性が高いですかね。写真だとちょっと分かりにくいですが、38mmとこの種にしてはやたら小型で、普通のパラレユルスに比べると、出るところが出ていないというか、例えば尾板なども標準的なそれに比べると、全体的に小作りなんですよね。そういう意味では、レア度は★1つではありませんね。原石入手に関しても、Hammi氏はその辺りさすがだと思います。

      こんな一般的な種が未記載に溢れている事も意外ですよね。あと10年ぐらい内(そんなにかからないでしょうか?)には、主だったモロッコのデボン紀の種が記載されれば嬉しいなと思います。

      しわ構造に関しては、確かに成長線とすると、方向が不規則すぎるので、確に可能性は低いでしょうか。一方模様だとすると、おそらく生前はこの種もカラフルだったと勝手に思っていますので、色合いと併せて中々目を引く見た目だった可能性が大いにありますね。

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