Albertella longwelli

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3対の目立つトゲが特徴的な種、アルベルテラ・ロングウェリ (Albertella longwelli) です。産地はネヴァダ州のカララ累層産 (Carrara fm) です。

ただ3対の棘を持つだけであれば珍しくないですが、本種では、頬棘、第3胸節からの棘、尾棘の3つの棘が、どれも同程度に長く、これがアルベルテラの見た目を特徴的にしています。ちなみに、種小名のLongwelliは、棘が長い (Long-) とは関係がなく、ネヴァダ州の地質研究に貢献した地質学者のChester Ray longwell氏に因んでいるのではないかと思われます。

サイズは34mmと標準〜やや大きめ。この種は20-30mmの標本が多い気がします。標準サイズはそれほど大きくない種ですが、最大級のサイズの標本では70-80mm近くにまでなるようです。

本種はネヴァダ州のアルベルテラでそれなりに希少な種でありますが、同じく米国内であれば、モンタナ州にも同属 (Albertella helena) がいて、こちらはよりレアな印象です。他、市場では殆ど見かけませんが、カナダのBC州からも同属が産出するようです。

本標本は周囲の母岩を削る事でコントラストをはっきりさせております。標本の境界がはっきりして良いのですが、このクリーニンング法には、多少好みが分かれるかもしれません。とは言え、プレパレーターはこの業界では、有名なベン・クーパー (Ben Cooper)氏で、さすが見栄えよくプレップしているなと感じます。

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    2021/07/10

    1. 魅惑の三葉虫 2020年02月22日 21:41
    何度か入札しても次点ばかりで、私はまだ入手できていないんですよね。名前からして非常にカッコ良く、容姿も平面的なのに棘のバランスが絶妙で北米を代表する三葉虫だと思います。国内ですと「Galleryふぉっしる」の標本が素晴らしいですね。あのクラスは私には買えませんが。ネバダ産は邪道とは思いませんが、ユタ産よりクセ(アクが強い)がある容姿の種類が多いのは事実ですね。

    2. orm 2020年02月23日 00:14
    >>魅惑の三葉虫さん
    MF祭りの際には割と見かけた気もしましたが、あれはやはり特別でしたね。3対の棘というのは、ありそうで無かったフォルムで、シンプルな格好よさが光る種ですよね。

    ふぉっしるさんの標本は黒い本シリーズのカンブリア紀の巻にも掲載されていますが、あれこそまさに博物館レベルですね。あの標本は記憶違いでなければ、ミネラルショーでも見かけた気がするんですが、買っておけばよかったと後悔した標本の一つです。ネヴァダの幾つかの種は、あのアクの強さこそが全くたまらないなと思います。

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