Kettneraspis williamsi

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オクラホマのHaragan累層の三葉虫は、クリーム色の母岩にキャラメル色の透明感ある三葉虫本体が載っており、細部まで極めて保存状態が良く、圧縮の影響も少ないという三葉虫の保存状態では見た目も含め理想的な産地であります。この地から産出する種類は、それほど多くは無いのですが、どの種も三葉虫全体からみてもデボン紀やアメリカを代表する種類といっても良いです。Kettneraspisの仲間は、モロッコやドイツなど世界のシルル紀後期からデボン紀中期の地層で産出し、数の少ないOdontopleurida(目)の中では比較的多くみかける種類ではあります。この標本は、裏面のサインから、この地におけるプレパラーターの第一人者であるBob Carroll氏の作品と思われます。

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    trilobite.person

    2020/06/09

    均整の取れた美しい個体ですね。本産地では比較的アクセスしやすい種ではありますが、入手難度には関係なく、なんとも言えない美しさがある種です。この産地の三葉虫は、それほど種数は多くはないですし、なんとかおおよその種類を揃えたくなりますね。
    ところで、最近、Kettneraspis及びLeonaspisが気になっていて、特にモロッコの種々のそれらをなんとか分類しようと、楽しみつつ悪戦苦闘しております。比較的特徴のある種なので、もう少し容易いかと思ったのですが、案外難しいんですよね。

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      Trilobites

      2020/06/09

      Haragan累層のなかで、ファコプス系に次ぐ一般種扱いですが、実質産出量は意外と少ないため、現地の採掘者の認識とコレクターの認識は差があると思います。この標本を入手した2010年位は、結構の希少種扱いでしたが、その後一時的に産出が集中したのかもしれません。KettneraspisとLeonaspisの通説は、ご存じの通り尾部末端の4本の棘が平均的なのがLeonaspisで真ん中2本が短いのがKettneraspisといわれ、大部分は当てはまりますが、モロッコ産は何とも言えないのが産出しますね。研究が遅れている以上、近い方の属名でsp.としておくしかないですが、私は種類を分けるほどの差でもない気もしております。

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