Paralejurus brongniarti

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一般的なParalejurusで、見た目も完璧とは言えない個体であり、Hammi氏の剖出と言われても表側だけ見てると私も触手が伸びなかったと思います。この標本の特筆すべき所は、裏側の頭部付近です。細かい粒々が確認できます。これは三葉虫の卵であるという説があります。近年ではアメリカNY州から産出する黄鉄鉱化し軟体部が確認できるTriarthrus eatoni(HALL,1838)から、同様に三葉虫の卵とされる学説(#1)が話題となりました。三葉虫は、頭部に産卵口があるとされ、このデボン紀の産地でもHammi氏によれば、他の個体でも頭部裏にしか粒々が発見できないとの事なので、信憑性は一理あるのではと思われます。個人的には、母体の大きさの割に卵が大きく感じたり、もし卵だとしたら、もう少し大量に散乱するのではとも思います。ただ育児嚢の様な器官があって、化石化する前に少し飛び出ただけの可能性もあり、色々想像できます。

【参考リンク】#1 : Pyritized in situ trilobite eggs from the Ordovician of New York (Lorraine Group): Implications for trilobite reproductive biology(2017)
https://pubs.geoscienceworld.org/gsa/geology/article-abstract/45/3/199/195237/Pyritized-in-situ-trilobite-eggs-from-the?redirectedFrom=fulltext

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    tatsutoy

    2022/01/21 - 編集済み

    三葉虫の「卵」の可能性がある化石ですか。すごいですね。拝見する限り1㎜にも満たない小さなサイズなのでしょうか。

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      Trilobites

      2022/01/21

      大きな粒で1㎜弱くらいの大きさです。

      学者が論文を書いていないので有名にはなっていませんが、Hammi氏の様な今までに何百の三葉虫を剖出しているプレパラーターの方が一番理解しているんだろうとは思いますね。勿論、卵は一つの説に過ぎず、単なる知らない小さな生物という可能性もあります。古生物の世界なので、決定的な証拠が見つかるまでは仮設ではありますが、夢のある話だと思います。

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