Acadoparadoxides briareus

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一般的に入手可能な三葉虫の内、最大級の大きさを誇るのが本種です。私の全コレクションの中でも最も大きな三葉虫です。片側10㎏を超える重さのため、撮影の為に標本箱を下ろしたり、移動したりするだけでクタクタになる程です。Paradoxididae(科)の仲間は、チェコ、カナダ等広い範囲で産出し、何れも大型になりますが、モロッコ産の巨大さは群を抜いている様に思えます。A.mureroensis(Sdzuy, 1958)が最も知名度がある種名ですが基本的には出回る標本の大きな個体は本種と思われます。2010年代以降に大きさによる細分化が行われ、A.nobilis(SDZUY,1958)やA.levisettii(Geyer and Vincent, 2015)など小型の種類も同定されるようになりました。本種は、見た目のインパクトが大きくインテリア等の一定の需要があるため、模造品や補修品が多く流通しています。個人的に真贋を見分けるポイントとして、綺麗すぎない事やAcadoparadoxides独特の側葉部の成長線がある事が挙げられます。長年市場を見ていますが、10万以下で買える様な標本にレベルの高い標本は先ず無いと感じます。

[Left side:Negative,Right side:Positive]

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    三葉虫の巣穴

    2022/2/24 - 編集済み

    これほど大きくなると送料だけで相当なものになるので、おっしゃるとおり値段は必要条件ですね。しかし、この標本は尾板先端に至るまで完璧な質感があるまさに割ったまんまの最上級の標本だと思います。落として床にばっくり穴をあけられないように^^

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      Trilobites

      2022/2/24 - 編集済み

      自分で石のような重量物を輸入してみれば納得しますが、関税やらを含めて標本の原価より送料のが高い場合もありますからね、日本では輸送コストが軽視され過ぎている気は前からしておりました。以前より安くなったとはいえ、本種の本当の補修の無い標本は100万くらいしていた時期もありましたね。展示などでは補修品の方が輪郭がくっきりしていて人目を惹きそうですが、本種はネガ側に殻が残りやすいので、本当の状態の良い標本は見た目は少し劣るのを知らないコレクターも多いかと思っています。重さをしっかり計ったことは無いですが、(重量物の秤が無い)撮影の際に指を挟んで詰めそうになりました。飾っていて倒れたら危険なので、収納して写真でしか鑑賞できません。

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    tatsutoy

    2022/2/25 - 編集済み

    標本の片側で10kg越えですか。それは管理も大変そうです。尾部の丸い形状が良いですね。この部分だけでも惚れ惚れします。

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      Trilobites

      2022/2/28

      管理は他の標本と同様に専用箱を作り、梱包して収納されていますが、移動させるのは気が重くなります。典型的なParadoxidesの姿をしていますので、姿は私も好みですね。大きさも。この種類の魅力の一つだと思います。

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