Paradoxides davidis trapezopyge

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三葉虫コレクターのバイブル的な図鑑である「THE TRILOBITE BOOK」では、多くのページを割いて紹介される特別な存在として知られます。本種の初期にして完成された優美な姿と迫力ある大きさは、記名者で著者のRiccardo Levi-setti(1927-2018)だけでなく、多くのコレクターも魅了される存在である事に異議はありません。著書の中でも詳細が触れられていますが、P.davidisは、4つの亜種に細分され、素人目でも判断できるのは尾板の大きさで区別できます。本標本は、最も尾板が大きな亜種という事になります。産状として剥がれ易い母岩全体に幾つかの個体が折り重なる様に重なり、実物を見ると図鑑の様な完全な標本など奇跡的といえる状態である事が理解できます。元々崩れやすいカンブリア紀の大型三葉虫なので、この標本の状態でも一般的に入手できた中では最上位クラスであります。

[Left side:Negative,Right side:Positive]

【参考リンク】「Phenotypic variation in the Middle Cambrian trilobite Paradoxides davidis SALTER at Manuels, SE Newfoundland. 」

https://paleoarchive.com/literature/Bergstrom&Levi-Setti1978-PhenotypicVariationParadoxidesDavidis.pdf

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    tatsutoy

    2022/3/1 - 編集済み

    非常に複雑な地層が入り組むニューファンドランド島の大型種は見応えがあります。また、採取も大変そうです。確かフォーティ博士の書籍で、冬は厳寒、夏も化石を発掘するような場所は蚊が大発生と、その苦労が書かれていたと思います。この標本も採取の際は、どの様なストーリーがあったのか気になります。

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      Trilobites

      2022/3/1

      ニューファンドランド島は、化石関係なく素敵な土地なので、いつか訪れたいなと思っています。極寒や行くのもままならない僻地というだけでなく、この標本自体も複数の個体が折り重なる様な産状で、狭い範囲でも複雑な劈開を成していて現地で採掘するのに色んな意味で、非常に苦労しそうなのは間違いなさそうです。

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