大英自然史博物館展

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2017.3.18~6.11にかけて国立科学博物館にて開催された「大英自然史博物館展」の図録です。1881年に大英博物館の自然史部門の分館として設立された大英自然史博物館。長い年月をかけて世界中のあらゆる自然史部門の標本を収蔵し、現代の科学史の礎となる貴重なコレクションは、まとまった状態で国外で展示する機会はこれまでなかったとされています。博物学のコレクションは解説が無いと理解を得にくいのですが、この図録には美しい写真と詳細な解説が日本語で書かれていて、その奥深い世界を知るに十分な情報を得る事ができます。三葉虫に関しては、Clymene blumenbachiiのブローチ、Dikelikephalinaの群泳標本(時代誤植やキャプションの見解に疑問はあるが)、グスターバス・ブランダーの肖像画が含まれ、三葉虫研究史のスタートに当たる価値のある至宝を見る事が出来ました。

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    trilobite.person

    2020/6/19

    結構最近のことかと思いきや、この企画展もう3年前なんですね。本当に時が経つのは早いものです。
    私も実際に展に足を運びましたが、三葉虫を抜きにしても非常に刺激的な企画展でした。三葉虫標本数は極少量でしたが、特にブローチと三葉虫(入り)絵画が興味深かったです。この図録もハードカバーで重厚なつくりで、企画展図録にしては高級感があり、気に入っています。現況は厳しいですが、またこういう企画展があると良いですね。

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      Trilobites

      2020/6/19

      歴史的価値のある博物学標本は、個人的に好きな分野なので、待ち望んだ内容でした。展示された多くの標本は、ロンドンに行っても見る事ができませんし、何より大英自然史博物館の至宝が初めてといってよいレベルで海外展示された意義は大きいです。370点に及ぶ展示物に三葉虫関連が3つもあったのが嬉しい事で、私もDudleyに関わる2つの展示が化石そのものとしてでなく、博物学の視点で見れたことは科学史の一役を担っているという事実を客観的に理解する事が出来ました。私は、美術展等も含め図録があれば買い求めるのですが、この展示会の図録は装丁もデザインも良く、後で何度も見返してました。実際の展示は人混みも多く自分のペースでゆっくり見る事が難しいので、この様なレベルの高い図録は助かりますね。

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