Proetus sp.

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国内のシルル紀を代表する産地、横倉山で産出したProetusの仲間は、P.subovalis、P.subcarinatus、P.sugiharensis、P.magnicerviculus、Decoroproetus granulatusが知られていますが、本標本の小種名は同定されていません。ペルム紀まで長きに渡り生き残ったProetusの仲間ですが、シルル紀はまだ出現初期の段階であり、地味な存在で優勢的な立場でもありませんでした。この標本は尾部のみですが一目でProetusであることが分かり、既に確立した姿をしていたことが分かります。 嘗て良質な建材として持て囃された、土佐桜の薄い桃色をした石灰岩の特徴が良く表れた標本です。

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    Trilobites

    2020/06/21

    citarius 2018年03月23日 23:20
    ただでさえ違いのわかりにくいプロエトゥスの、しかも尾板だけとなると、同定はむつかしいんでしょうね。一種類だけだと間違えようがないですが、これだけ種類があると、よほどの目利きでもお手上げですね。P.magnicerviculus が二度出てくるのは、重複でしょうか。

    2018年03月24日 22:06
    > citariusさん 
    ご指摘ありがとうございます。重複を修正しました。細かい小種名の同定は頭部で識別していたんでしょうね。もはや学者でないとお手上げです。

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    trilobite.person

    2020/06/21

    やはり土佐桜は綺麗ですね。時代は全く違うものの、雰囲気としては、国内なら新潟の青海の標本がよく似ているなと感じます。今ちょうど私にはデヴォン紀Proetusのブームがきていますが、このシルル紀のProetusはデヴォン紀のそれと比べると随分大人しい感じですね。まるで、ペルム紀のProetusのようです。Proetusは一見地味な種ながら、シルル、デヴォン、石炭、ペルムと2億年近くを生き抜いており、この種の仲間の凄さを改めて思い知らされます。シンプルイズベスト(むしろ、シンプルイズベターの方が適当でしょうか)というのは、この仲間の生存戦略をみていると真理だなと感じます。

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      Trilobites

      2020/06/21 - 編集済み

      建材の土佐桜も今となっては使われている場所が僅かになってますが、この上品なローズ色は持て囃されたのも分かりますね。Proetusは、2億年もの間姿を変えずに生き残ってきたのは、凄い事ですよね。今から2億年前を遡ると三畳紀(トリアス紀)とジュラ紀の境ぐらいまで遡りますので、どれ程長期だったか驚きます。三葉虫史を見ていれば、環境に適応しすぎたりせずに動きやすく小型であることが生命として長く残るには重要であるという教訓を古生代から教えてもらっている感じですよね。

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