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Conocoryphe sulzeri sulzeri
チェコからConocorypheは数種類産出しますが、C.sulzeriは顆粒などないスベスベの体表をしており、艶のある焦茶色の石質で産出します。記載年の古さからも昔から知られた種ではありますが、Jince産は掘り尽くされ絶産して暫く経ちますので、近年は状態の良い個体が本当に少なくなってしまいました。
Middle Cambrian Conocoryphidae,Ptychoparioidea,Ptychopariida TRI-119 JinceTrilobites
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Metacanthina issoumourensis
Metacanthinaという三葉虫は、デボン紀モロッコ産においては最もポピュラーの種の一つです。しかし、この標本は、全身が金色に輝き黄鉄鉱化している珍しい標本です。見た目は通常の石灰岩にも関わらず黄鉄鉱化する珍しい例だと思いますし、ごく限られた場所から産出し天然由来とされていますが、出所が英国の著名コレクターからだけしか供給されないので、疑問は残されています。英国産のアンモナイトで良く黄鉄鉱化している標本がありますが、真鍮ブラシで磨くと実はその様になりますので、若しかしたら人造的な要素がありそうです。
Lower Devonian Acastidae,Acastoidea,Phacopina,Phacopida TRI-481 -Trilobites
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Phacops araw
近年になりモロッコのファコプスも少しずつ研究が進み、分類されるようになってきました。気が付けばPhacopsという属名のファコプスは、本種位になってきました。本種は、やや幅広の体格に尾部が少し窪み、複眼の数が少なく全体的に顆粒が大人しめな特徴があります。現在の所Oufatenの産地特有の種類の様です。モロッコ産では産地により細かな差異が見られる場合が多く、同じファコプスであってもバリエーションが様々で、収集する楽しみの幅が広がっています。
Phacops araw(CHATTERTON et al 2009) Phacopidae,Phacopoidea,Phacopina,Phacopida TRI-246 -Trilobites
