悲報 ウォレス・ルーニー氏、新型コロナウイルスで
初版 2020/04/27 23:21
改訂 2020/04/28 00:17
ジャズ・トランペッターのウォレス・ルーニー氏が新型コロナウイルスでお亡くなりなりました。
以下、時事ドットコムニュースの記事をそのまま引用します。
ジャズ界の大物が次々他界 猛威振るう新型コロナ
世界各地で感染が広がる新型コロナウイルスは、米ジャズ界の名だたるミュージシャンたちの命も奪った。ウォレス・ルーニー、リー・コニッツ、エリス・マルサリス、バッキー・ピザレリ。大半は80~90代だったが、ルーニーは還暦手前という若さだった。
「マイルスの再来」。ルーニーは1987年にアルバム「バーセス」でデビューした際、今も絶大な影響力を誇る名トランペッター、故マイルス・デイビスになぞらえられた。94年には他のメンバーらとともにマイルスの追悼アルバムでグラミー賞を受賞するなど活躍したが、3月31日、新型コロナ感染の合併症のため死去した。59歳だった。
マイルスの代表アルバムの一つ「クールの誕生」に参加し、ピアノのビル・エバンスらとも共演したアルトサックス奏者のリー・コニッツは4月15日、新型コロナによる肺炎のため92歳で死去した。
サックスのブランフォード、トランペットのウィントンらマルサリス兄弟の父としても知られるピアニストのエリス・マルサリス、ジャズ・ギタリストのバッキー・ピザレリは共に1日に他界。それぞれ85歳と94歳だった。ピザレリはベニー・グッドマンのバンドで活躍し、息子のジョン・ピザレリもギタリストなどとして知れ渡る。
ジャズ関係者では名曲「帰ってくれたらうれしいわ」を歌った女性ジャズ・シンガー、ヘレン・メリルの息子で、60~70年代に日本でも活躍したロックミュージシャンのアラン・メリルも3月29日、新型コロナの合併症のため69歳で死去した。
エリス以外は、感染者が突出して多いニューヨーク州や隣のニュージャージー州で命を落とした。(敬称略)。
時事ドットコムニュース 2020年04月27日13時32分
ウォレス・ルーニー氏の演奏を初めて聴いたのは、1992年7月25日、よみうりランド オープンシアターEASTでのSELECT LIVE UNDER THE SKY '92。
V.S.O.P. QUINTET Tribute to MILES DAVISと銘打ったプログラムで、
ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスといったジャズ界の超大物の中にあって、当時32歳の彼は決して引けを取ることなく堂々とマイルスの名曲をエネルギッシュにプレイしていた姿が強烈に印象に残っています。
この翌々年にリリースされた「A Tribute to Miles Davis」は私の愛聴盤になりました。
彼は、マイルスが音楽のインストラクターであり、助言者であり、友人であった唯一のトランペット奏者でした。
59歳という若さでの他界はなんとも悲痛で、あらためて新型コロナウイルスの怖さを痛感します。また、彼よりも高齢とはいえ、リー・コニッツ氏、エリス・マルサリス氏の逝去もたいへんにショックです。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
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