クレオパトラ

0

 クローデット・コルベールは50作以上の映画に出演していますが、おそらく『或る夜の出来事』と本展示アイテム収録作以外の作品を観たという人はあまりいないでしょうね。ですので、この2作をもってクローデット・コルベールについて述べるのは適当ではないですが、あえて私見を言わせてもらうと、『或る夜の出来事』よりも本展示アイテム収録作の方が、彼女の魅力が発揮されていたのではないかと思います。ちなみに両作とも製作は1934年、コルベールが30~31歳の頃ですから、この頃が彼女の女優としての絶頂期だったのでしょう。
 とは言うものの、本展示アイテム収録作の見所はセシル・B・デミルの製作力と演出力に尽きると思います。戦闘シーンは迫力があり、また宮殿などのセットも誠に豪華なものでしたが、それをCGではなく実写で行ったわけですから、相当な資金収集力とそれをコントロールする能力に驚かされます。かと思えば、シーザーやアントニーに対する、コルベール扮するクレオパトラの接し方が実に細やかな演出が施されており、それがコルベール=クレオパトラの魅力にもなっています。
 あと『クレオパトラ』というと、どうしてもリズ・テイラー主演のあの問題作が連想されますが、これについてはいずれ収録DVDを当ミュージアムに展示した際に言及する予定です。
https://www.youtube.com/watch?v=Do7ShmMYhDY
#DVD #淀川長治 #クレオパトラ #セシル・B・デミル #クローデット・コルベール #ウォーレン・ウィリアム #ヘンリー・ウィルコクスン #ガートルード・マイケル 

Default
  • Lion

    toy ambulance

    2020/3/8

     私も実際に観たコルベールの映画は「或る夜の出来事」だけですね。にも関わらず、何故か「卵と私」のタイトルがすぐに浮かびました。
     卵料理専門店の影響でしょうか?(^_^)

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/3/9

       toy ambulanceさん、コメント有難うございます。以前にも申し上げましたが、そもそもフランク・キャプラ監督の作風にはどうしても馴染めず、世評の高い『或る夜の出来事』もそれほどであるとは思えず、したがってクローデット・コルベールには興味が湧かなかったので『卵と私』という作品の存在すら知りませんでした。そこで、本作についてみたところ、復員して結婚した旦那の希望により、田舎暮らしで牧畜・養鶏などをする羽目になる中で、妊娠・出産、火事、そして旦那の浮気疑惑などを織り交ぜながら女性の奮戦記をコメディタッチで描いた作品だそうで、何分にもその作品を観ていないので滅多なことは言えないのですが、でも多少の違和感は残りました。というのも、この『卵と私』という作品、製作が1947年でコルベールが1903年生まれですから、撮影時は42~43歳くらいだったことになり、この映画のストーリーをたどるような行動をそんな年齢の女性がすることにリアリティがあるのだろうか、という点です。まあ、これが現代であるならば、平均寿命との兼ね合いからもないとは言い切れませんが、大東亜戦争終結直後の時代においては考えにくい。せいぜい20歳代後半か30歳代前半までならリアリティがありますけれども、40歳過ぎは現代でも高年齢出産には変わりないですし。もちろん映画ですから、俳優、特に女優の実年齢と役柄の年齢は違って当たり前だということはわかるのですが、どうもすっきりしません。
       以上、独断と偏見による思い込みと妄想でした。

      返信する