DVD「ある日どこかで」

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 本展示アイテム収録作については、劇場公開(1981年1月31日)前に予告編を何回も劇場で観ることはできたのですが、上記の日付からもわかるとおり、正月と春休みとの間の公開で、私自身、正月映画に金を使い過ぎて、この2月はとてもロードショー・封切り映画に行ける余裕がなく、その後名画座でも観ることもありませんでした。それから数年経って80年代後半、私は映画レポーター「襟川クロ」氏のファンクラブに入会しており、たまに交流があったのですが、彼女はことあるごとに自身の生涯ベストスリーの作品は『ローマの休日』、『ベンジー』、そして本展示アイテム収録作であると述べられており、そんなこともあってか再び意識し出しました。結局、この作品を最初に観たのはテレビで、それも吹替ではなく字幕スーパーでの放映でした。その後、『午前十時の映画祭』でも上映されたので劇場で観る機会はあったのですが、すでに本展示アイテムを入手していましたし、何よりも『明日に向って撃て!』ほどの思い入れもなかったので、スルーしました。
 かといって、この作品が気に入らないのかというと、そんなことはありません。前出のクロさんのようにこの作品のコアなファンは意外と多く、カルト的な人気があるそうですが、それは十分に納得できます。クリストファー・リーヴの、公開時期でいうと『スーパーマン』と『スーパーマンII 冒険篇』の間の出演映画であり、『スーパーマン』の成功で舞い込んだいくつかの出演オファーの中から「自分にはSFのイメージがついている段階なので、その線上にある作品を」との意向で選んだ作品だったのですが、タイムスリップという要素をうまく活用しながらも本質的にはラブ・ストーリーであり、リーヴの二枚目振りは誠に堂々としたものでした。またヒロインのジェーン・セイモアのこの時期の美貌は眩いばかりで、この作品の魅力を効果的に増幅させる一因ともなりました(余談ですが、個人的には、この1980年前後の頃に女優でその美しさに魅了されたのが、ジャクリーン・ビセット、ジェーン・セイモア、そして松坂慶子でした)。
 それで、本展示アイテムについて。まず、吹替が収録されています。おそらくこの版はこの作品をDVD化するにあたり新たに制作されたもので、部分的には聴いてみたのですが、可もなく不可もなく、という感じですかね。てらそままさき(寺杣昌紀)、田中敦子、有本欽隆(きんりゅう)各氏は手練れで上手く吹き替えているのはわかりますが…。そして、特典映像で興味深かったのが、脊髄を損傷して車椅子生活を送っているクリストファー・リーヴへのインタビューですね。本展示アイテムの出版が2003年、そしてリーヴの逝去は翌2004年でしたので、貴重な記録となりました。
 最後に、この作品でもう一つ素晴らしかったのがジョン・バリーによる音楽でしたが、パガニーニの狂詩曲ともども、それらに関する話は、この作品のサントラ盤を展示したときに語ることとします。
https://www.youtube.com/watch?v=DhcUnpaVyzo
#DVD #ある日どこかで #ヤノット・シュワルツ #ジョン・バリー #クリストファー・リーヴ #ジェーン・セイモア #クリストファー・プラマー #てらそままさき #田中敦子 #有本欽隆 #吹替 

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  • Lion

    toy ambulance

    2020/4/26

     公開時に世評の良かったこの作品を私も見ること能わず。さらにテレビ放映時には何かの事情で終わり方に気が付くと言うていたらくで、結局未だにまともに観ていません。
     基本的に家だと集中できない嫌いがあるので、再度、午前10時の映画祭のような機会がなければ観ないままに終わってしまうかも知れません。
     ただ、今のような状況が続けば、家でも映画を集中して見れられるようにしていかなければならないのかなあと思っています。
     因みに私が女性として好きな女優さんはイザベル・アジャーニ、ドミニク・サンダ、ジョアンナ・シムカスなんですが、「アメリカの夜」の時のジャクリーン・ビセットも確かに美しかったと思います。
     あと、松坂慶子さんは「死の棘」の試写会で生で見ましたが、やはり美しかったですね。

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      woodstein

      2020/4/27

       toy ambulanceさん、コメント有難うございます。当時の私自身の感覚では、必ずしもこの作品の世評が高かった気はあまりせず、紹介文の中でも述べましたが、むしろ後年になってからの方が評価の高まりを感じられたのですが、その辺は関西と関東では温度差があったのかもしれません。
       さて、こんなご時世になって私も自宅で仕事する時間が増えたのですが、その分自由に使える時間が増えたかというと、実情はその分家庭でこき使われる時間が増えただけで、かえって気疲れする頻度が増えました。ですので、自宅で映画を観る本数が増えた、なんてことはないのですが、それでも、家でまとまった時間に映画などを観る、という場合は、結局、早朝か深夜ということになってしまいますね。
       イザベル・アジャーニは、出演作を殆ど観ていないので何とも言えません。ただ、『イシュタール』という見掛け倒しの作品で大いに失望させられ、その次作『カミーユ・クローデル』は作品というよりも「Bunkamuraル・シネマ」という劇場目立てで観たのですが、その演技力と存在感には圧倒させられました。同様に、ドミニク・サンダも、出演作を殆ど観ていないので何とも言えません。『暗殺の森』や『1900年』などのベルナルド・ベルトルッチ監督作品くらいかな。特に後者の作品は熱演で、ドミニク・サンダ・イコール・『1900年』というのが印象です。同じ表現をするならば、ジョアンナ・シムカス・イコール・『冒険者たち』となりますか。最初観たとき、水葬のシーンは涙が出ました。
       あと、松坂慶子の代表作に『死の棘』を挙げられたのは、なかなか渋いですね。この作品に関しては、個人的に印象深いエピソードがあるのですが、それはいずれこの作品に触れる機会があれば語ります。話を松坂慶子に戻して、出演した映画でその魅力を発揮した事例は枚挙に暇がないのですが、個人的に心を鷲掴みにされたのはベタですが、ドラマ『水中花』でのバニーガール姿ですね。それだけを目的に毎週欠かさずドラマを観ていました。

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    • Lion

      toy ambulance

      2020/4/27

       さすがに「なんたって18歳!」や「夜の診察室」ではないんですね。(^_^)

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    Yuki Watanabe

    2020/4/28

    失礼します。
    映画のことは知識がないのですが (汗)

    わたしも当時気になっていた映画です。
    スーパーマンのクリとファー・リーブとジェーン・セイモア。

    最近見ているのは、ワイルドスピードとかのアクションやSFばかりで。

    ラブストーリーもたまにはいいかな~と思います。

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      woodstein

      2020/4/29

       Yuki Watanabeさん、コメント有難うございます。私自身、中年というか初老のオッサンですが、ラブストーリーの映画は嫌いではありません。恋愛もの、アクションもの、SFものなど映画で表現される題材は様々ですが、要はどのように観客に観せるか、に尽きるわけです。そういう意味も込めて、たまにでもいいですから、ラブストーリーの映画を御覧になるのもいいと思いますし、特に本作はお薦めです。

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      nonstop24hours

      2020/4/29

      汚れた魂の持ち主ですが、この映画を初めて見た時はウルッときました。🥺

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      woodstein

      2020/4/29

       この作品を観てウルッとくる人に魂の汚れた人はいません、いや、いないはずです、多分…。

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      Yuki Watanabe

      2020/4/29

      観たい!!!

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    伯爵

    2020/6/29

    私もテレビで見ました。確か、その格好は数年前で今の流行ぢゃないとか言はれる台詞がありましたね。タイムスリップする側としてみれば、そんな1,2年の違ひなんてとどうでも良いと思ひがちですが、その時代に生きてる人にとってみれば、その違ひことが大事なんだと氣付かされました。悲恋物語としてよりも、時代設定の服装ばかり見てました(爆)。

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      woodstein

      2020/6/30

       閣下、コメント有難うございます。なるほど、そのようなところに注目する映画鑑賞の仕方もあるのですね。本作で脚本も担当したリチャード・マティスンは優れたストーリーテリング能力を駆使し、ひとつのアイディアを丁寧かつ繊細な描写で語るというスタイルを持つ作家ということですが、その特質の一端の現れのエピソード、という捉え方を私個人としては、させて戴きます。

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