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バッド・ニュース増刊 ベストサウンドトラック100
1995年1月25日発行。したがって、1994年までにリリースされたサントラ盤を対象に収録されています。特筆すべきは寄稿されている面々の顔ぶれで、例えば、大林宣彦、水野晴郎、ピーター・バラカン、三谷幸喜、船木誠勝、立川志らく各氏、さらに声優の黒沢良、肝付兼太両氏なども参加しており、それも含めて時代を切り取った記憶を留めている、という印象の一冊です。 #サントラ
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Film Score Monthly Price Guide U.S.Soundtracks on CD
1999年10月出版。それまでに、主にアメリカでリリースされたサントラ盤CDのこの時点の価値をまとめたもので、自分のコレクションがいかほどのものかを推し量るには参考になった本です。大半が10~25ドルの中で、たまに三桁の評価額をつけているタイトルが散見され、何か巷のサントラ盤コレクターの需要が垣間見えるようで、興味深かったです。 #サントラ
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サウンドトラック Goldtime
1997年6月20日発売。内容の大半は第1章の「アーティスト・プロファイル~七〇人の映画音楽家たち~」で、ここでは主要な映画音楽作家が紹介されていますが、白眉なのが巻末の「サウンドトラック・データファイル」で、同年4月30日までにリリースされた国内盤サントラCDのタイトルが網羅されています。CDジャーナルムックならではの構成で、これだけでも資料的価値は高いと思います。 #サントラ
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映画音楽 時の流れとともに 関光夫著
1973年11月15日発行。関光夫氏のラジオ番組「ポピュラーアラカルト」「夜のスクリーンミュージック」を昭和50年代の土曜日にNHK-FMで聴き、それが現在の趣味の原点の一つとなっていたので、この本を古書店で見つけた時は本当に嬉しかったです。内容は映画の歴史に付随して映画音楽の歴史も語る、というもので、学ぶことは多かったです。 #映画音楽 #関光夫
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映画を聴く 映像とサウンドの旗手たち 河原晶子著
1981年4月28日発行。15人の映画監督が自らの作品の音楽に対してどのようなアプローチをしているか、についての解説と考察が繰り広げられています。それぞれ面白かったのですが、特に興味を引いたのがフェデリコ・フェリーニ監督の項で、前年に盟友のニーノ・ロータを失ったことによる危惧が、稿の最後に述べられていたのが印象的でした。 #映画音楽
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映画音楽への招待 宮本啓著
1994年4月20日発行。基本的には映画音楽の歴史を語りながら、映画音楽をいくつかのジャンルで区切り、それぞれに解説する、という構成です。割と蘊蓄(うんちく)的なエピソードも多くて読みやすく、購入したときは、一気に読み通しました。 #映画音楽
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滅びのチター師 軍司貞則著
1982年4月30日発行。映画「第三の男」の全編に響き渡るチターの音色の作曲者、アントン・カラスについてのノンフィクションで、「栄光のチター」「抹殺されたカラス」の二部構成になっています。それぞれに興味深かったのですが、映画ファンとしてはやはり前半の「第三の男」の音楽が出来上がるまでの経緯、特にキャロル・リード監督との関りが、たまらない内容でした。 #第三の男 #アントン・カラス #チター #キャロル・リード #軍司貞則
無料 懸賞で当選 1982年12月woodstein
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ザ・スタンリー・キューブリック
1981年4月13日発行。本書はスタンリー・キューブリック監督とその作品群の研究書という内容のもので、映画音楽関連本とは言えないのですが、キューブリックの音楽観について言及した項があり、これだけでも面白かったので、無理やりこのカテゴリーに入れました。ただ、映画音楽ファンとしては、アレックス・ノースとのことについてもう少し言及してくれればなお良かった、とも感じました。 #映画音楽 #スタンリー・キューブリック #アレックス・ノース
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映画×音楽 セッション・レポート103
2000年11月10日発行。1977~2000年の映画からピックアップし、作品内容紹介をしつつそこに付随する音楽を紹介する、という形式で、必ずしもサントラ盤が存在しない作品であっても、取り上げられています。本書で特筆すべきは「ブラジルから来た少年」という日本劇場未公開作をラインナップにブチ込んだことで、これは編集者の映画音楽愛というかジェリー・ゴールドスミス愛のなせる業としか言いようがありません。実際、サントラも名盤です。 #映画音楽 #ジェリー・ゴールドスミス
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サウンドトラック・ガイド '93
1993年2月15日発行。発行日から類推できるとおり、1992年までにリリースされた国内サントラ盤CDが掲載されています。この手のガイド本だと、新作映画のサントラ盤を中心に取り扱うのが常道ですが、本書はかつてLPでリリースされ、CDでも再発となった作品も紹介しています。すなわち、1993年2月時点でのサントラ盤の出荷状況が切り取られ記録されているというわけです。ただ、それくらいしか褒めるところがない、ということで…。 #サントラ
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月刊カット2002年7月号 No.179
2002年7月19日発行。Cutは世間ではスタイリッシュな映画雑誌と見られているのですかね。独自のベスト100のチョイスがこの号の目玉だったようですが、スコア中心の盤よりもミュージカルや洋楽のコンピレーションの盤が重用されるのは、雑誌の性格からしても致し方ないのでしょう。何せ1位が「ハード・デイズ・ナイト」なのですから。普段、映画は観てもその背景音楽には興味がない読者向けの特集のようでしたが、100位以内として、または編集部のこだわりのチョイスとして挙げられた盤のCD番号くらいは載っけるべきで、それをしなかったのはサントラ盤CDの販促に貢献する気はなかった、ということなのでしょう。
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映画音楽おもしろ雑学事典 大日方俊子著
2009年7月20日発行。基本的には映画音楽の歴史を語り下ろしているのですが、タイトルに「雑学」とあるように様々な話題が豊富で、しかも「事典」を謳っているだけあり索引まであります。また、この手の解説本では映画音楽の作曲家の名前が記載されても編曲者の名前が記載されることは殆どないのですが、本書では僅かながらですが登場しており、これには最初読んだときに思わず心の中で拍手させられました。あと特筆すべきは巻末の9題の特別収録資料ですが、特に「音楽家の伝記映画一覧」、それもポピュラーとクラシックにジャンル分けしたものは、それまで見たこともない代物で、これだけでも本書と巡り合えてよかったと思ったものでした。 #映画音楽
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スター・ウォーズを鳴らした巨匠 ジョン・ウィリアムズ 神尾保行著
2000年12月31日発行。「いわゆる映画音楽作曲家で一冊の本が編集されるなんてことがあるのか!」これが、本書の出版を知らされ、かつ現実的に手にした瞬間の感想でした。無いものねだりですが、こんな本が他の映画音楽作曲家でも実現できればいいのですけれどね。それはそうとして、本書が出版された時点からも活動は継続していますからその分は欠けていますが、それでも2000年までの本書に記載されている活動の記録は資料としても充実しており、まさに20世紀のジョン・ウィリアムズの記録を「ジョン・ウィリアムズ・ファンクラブ」代表の著者が渾身の力で認めた名著だと断言します。 #映画音楽 #ジョン・ウィリアムズ #神尾保行
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クラシックジャーナル014
2005年7月1日発行。クラシック音楽を主に扱う評論誌の表紙に「スター・ウォーズ」の文字がある、もはや扱いはクラシック音楽並みなのか?こんなことを言うと何か映画音楽はクラシック音楽より格下なのか、と考えているように見えるかもしれませんが、そういう解釈は取りたくありません。元来、「クラシック」という語は「最高クラスの」=「一流の」という意味で、そこから転じて「古典」、「格式のある」の意でも用いられるそうで、そういう意味では、もはや「スター・ウォーズ」の音楽は「最高クラスの」「古典」なのでしょう。さて、この号に寄稿しているのは神尾保行氏、つまり「スター・ウォーズを鳴らした巨匠 ジョン・ウィリアムズ」(このフロアにある)の著者で、記事の冒頭にこの著書と内容のかぶる部分があるとの断り書きがあります。ですので、この寄稿は神尾氏の著書の「スター・ウォーズ」の関する著述を補完するもの、と言えるようです。 #映画音楽 #スター・ウォーズ #ジョン・ウィリアムズ #神尾保行
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音の書斎 あなたのレコード棚見せてください
1996年11月1日発行。「音の書斎」とは言い得て妙で、生活空間ではない、音楽に覆われた異空間が次々と登場します。要するに、音楽記録媒体、つまりレコードやCDなどをどのようなコンセプトで収集し、収納しているか、というのを、まさに自分の書棚を友人に見てもらうかの如く披露している、そういう人が26+17氏登場する本です。「26+17」というのは、数ページ割いて紹介されているのが26名、1ページに複数で紹介されているのが17名ということ。コレクションの紹介はありますが、主眼はどのようにコレクションを保存・収納しているかを覗き見することで、最初読んだときはコレクションの内容にはそれほど嫉妬しなかったものの、各人の収納・整理はいちいち羨望の対象でしたね。紹介された各コレクションの中で特に目を引いたのは「全部アンドレ・プレヴィン」、これだけで内容は想像できるでしょう。 #音の書斎 #収納
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