Phacops tafilaltensis

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非常に美しい標本です。特に複眼は少し見たことがないような透明感があり、左右とも一点の欠けもない良好な保存状態です。

種名は購入元の情報となりますが、Phacops tafilaltensisの複眼は横方向が16〜18列、縦方向が5〜6列とされています。一方、この個体の複眼は横方向に14列、縦方向が4〜5列と少し相違があります。別種かなと考えていますが、私にはファコプスの見分けはなかなか難しく同定できておりません。

ガラス質の硬そうな母岩で、Jorfの標本に近いものを感じます。Jorf以外でもこの様な質感の標本が採取できるのでしょうか?

#三葉虫 #trilobite #化石

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    trilobite.person (orm)

    2024/12/21 - 編集済み

    ジョルフ産っぽい色合いをしておりますね。
    phacops tafilaltensisという種は私は初めて聞きましたが、2001年ごろに記載された種なんですね。この辺りの見分けは非常に難しいですが、記載済みの種の中で言うのであれば、例えばAusterops smoothopsあたりなどは、割合見た目が近いのではないかと思いました。
    https://en.toptrilos.com/product-page/austerops-smoothops-1

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      xiu_trilobite

      2024/12/21

      ありがとうございます。ormさんのファコプスの記事はいつも参考にさせて頂いています。
      仰る通りで複眼全体の大きさや付き方はアウステロプスですね。特にリンクをつけてくださった標本は上からのシルエットがとても良く似ています。TafilaltはJorfも包括する地名のようなので、やはりJorf産なのかもしれません。

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    Trilobites

    2024/12/27 - 編集済み

    母岩を含めた質感や景色が素晴らしい一品ですね。初見の学名なんですが、Tafikaltでしか産出しないから記名されたのか、現地では通称で呼ばれているだけのか気になります。Hammi氏は基本的には同定とかはしないので、後者なのかもしれないですね。

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      xiu_trilobite

      2024/12/28 - 編集済み

      ありがとうございます。本体は言うまでもないのですが、母岩形成のセンスの良さはHammi氏の標本の大きな魅力ですね。Phacops tafilaltensisの情報はネット上にはほとんど無く、同定はできておりませんが、思い入れのある標本なので、今後進むであろうモロッコ三葉虫の分類を楽しみにしたいと思います。

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