Geesops schlotheimi

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古くから産地として知られたGeesのジーソプスです。Geesで産出する三葉虫の90%程がこの種とされていますが、1980年代には産地保護のため採取が禁止されたため貴重な標本となっています。

ジーソプスの記載年は1825年とちょうど今年(2025年)で200年となります。地層時代名であるアイフェル期(デボン紀中期)はこの地方名が由来であり、古生物学史における重要産地となります。モロコプスにもよく似たこのジーソプスを始め、当時の地理的な位置関係からモロッコ産の三葉虫に近い種が採取されています。

少し割れは目立ちますが、体長も約5cmとこの産地としては大きめで、保存状態も申し分ない良質な標本です。

#三葉虫 #Trilobite #化石

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    trilobite.person (orm)

    2025/01/26 - 編集済み

    この極めて良好な保存状態で、モロッコ産ではなく、ドイツのギース産とは驚きです。質もさながら、5cmというのがまた凄い。こんな存在感のあるギーソプスは初めて見ました。

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      xiu_trilobite

      2025/01/26

      ありがとうございます。
      やはりモロッコ産よりひと回り小さいのですが、母岩や三葉虫本体の色合いがモロッコに無い趣で存在感があります。頭鞍のコブの形状などモロコプスとは異なっていて面白いです。

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    Trilobites

    2025/01/26 - 編集済み

    完全体で5cmは、Gees産として珍しいです。保存状態はモロッコ産と比較しても遜色が無いことは知っていましたが、閉鎖産地で現在の技術でクリーニングされた標本が少ないので、貴重な標本ですね。

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      xiu_trilobite

      2025/01/26

      ありがとうございます。
      Geesの標本は初めてだったのですが、思った以上に雰囲気と保存状態が良く、他の種も入手したくなりました。ただモロッコ産と同じで標本の品質がクリーニング技術に左右される産地ですね。

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